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今、石川啄木の「悲しき玩具」を読んでいますが、なかなか難しくて分からない状態です。文章自体の意味は特に問題ないのですが、啄木が何を思って、何時、これを書いたのでしょうか?また、作者が読者に何を伝えたいのですか?

教えていただける方がいらっしゃるなら宜しくお願いします。

1.「遊びに出でて子供かへらず、
   取り出して走らせて見る玩具(おもちや)の機関車。」

2.「本を買ひたし、本を買ひたしと、
   あてつけのつもりではなけれど、
      妻に言ひてみる。」

* この詩では、啄木が生活に経済的に苦労していたので、本を買う余裕もなくて、妻にあえてそれ言えなかったように思いますが。。もし、そうであれば、啄木が自分の妻を恐れていたか、また、お互いの仲良さを見せているのか。

お願いします。

A 回答 (3件)

課題ですか?


「悲しき玩具」は啄木が26歳で当時難病だった結核で死ぬ2年前から前年ぐらいまでの一年半ほどの間に書かれた短歌をまとめた物です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%9D% …
↑ウィキペディアですが一応参考になると思うので年表のような物を作って遊んでみてはいかがでしょう。啄木の人生の中でいつの時代なのか、何を思っていたのか想像しやすくなると思います。

啄木は19歳から24歳で東京朝日新聞の校正係の職を得るまでの間に、代用教員二回、新聞記者二回、事務員、歌人、小説家、ライター、借金、をして妻子と失職した父母の生活を背負っていました。

悲しき玩具はこちらで読めますので、一つ二つだけではなく全部を通して読めばストーリーのような物が浮かんできます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000153/files/815_2 …

1.昼間に自宅で療養して寝ている、 子供はどこか元気に遊びに出たまま帰らない、子供を思い浮かべながらおもちゃの汽車を観ている内に遊ぶでもなくなんとはなしにいじっている自分の所在なさ、将来に対する不安を感じさせる中途半端な時間です。なお啄木の男の子は生まれてすぐ死んでいますので、この頃は女の子しかいないはずです。

2.当てつけのつもりでもないのについ口に出してしまう。そんな自分のさがというか、文学や論壇への情熱のやっかいさ。そして妻へのすまない気持ち。

旅を思ふ夫(をっと)の心!
叱(しか)り、泣く、妻子(つまこ)の心!
朝の食卓!

この歌がすぐ後に続いています。
「叱り」はお金のことかもしれないのですが、体の状態を言っているのかもしれない。まもなく死んでしまうという時に旅を考えている自分、リアルに生を考えている妻、現実そのものである子供。

ひる寝せし児の枕辺(まくらべ)に
人形を買ひ来てかざり、
 ひとり楽しむ。

庭のそとを白き犬ゆけり。
 ふりむきて、
 犬を飼はむと妻にはかれる。

(はかれる→意見を聞く)

「作者が伝えたいもの」というのは必ずあるわけではないと思うのです。身の回りの事実や心の動きを写真やスケッチのように書き記した物から読む者が何かを感じられたら良いのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

丁寧なご説明有り難う御座いました。

お礼日時:2012/02/18 21:41

一にも二にも、自身との関係ですよ。


子供も婦人のことも、表面のことです。
歌は、いつも軽くて、自笑ぎみですね
空気を吸って吐く、そのつど生まれるものでしかなく
その事がまた、悲しい。
うわの空の、力まない 歌えの無執着が
みんないいんでしょう。
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啄木は近代短歌の原点ともいうべき感受性が鋭く豊かな表現力をもった少年の心を失わない歌人です。


しかしそれはまた一人前の男として様々な難点を持っていたことを意味します。生活力がなく、男らしくなく、意志が弱く正義感が乏しく、生活は破たんしていきます。

1.は啄木の感受性の良さ、純真さが自然に出た、生活の一端が素直に歌われた作品です。

2.は女々しい、成長しきっていない、だらしない男のわがままな感情ながら、それでいてうなずける魅力を持った作品です。
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