
エッチング、銅版画制作(腐食)に腐食液として、塩化第二鉄を使います。 冬、腐食液の温度が低いと腐食しづらいので、暖め、そして銅板をその中に浸けます。 今までそのようにして、だいたい塩化第二鉄液体の温度25℃、30分ほどで約0.2mmから0.3mmのきれいな線が腐食できました。それが、今日突然腐食のスピードが遅くなり、今まで30分ほどで出来ていたものが、1時間近くかかりました。化学のことはわかりません。塩化第二鉄を暖めて使い続けると、そのようになるものなのでしょうか?化学にお強い方、どうかご回答よろしくお願いします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
エッチング液にも当然のことながら寿命があります.銅が溶けるにつれて,銅を溶かす能力は落ちます.
加えて,塩化鉄(III)水溶液は,何もせずにおいておくだけでも使えなくなってきます.これは鉄イオンが水と反応して不溶性の沈殿になってしまい,その結果,濃度が下がってしまうからです.そして,この水との反応も温度が高いほど速く進みます.
低温では肝心のエッチング時の溶解速度が落ちてしまうので,ある程度暖めるのはよいのですが,それは液の寿命も縮めるのと引き替えと理解してください.
効きの悪くなってきたエッチング液は諦めて廃棄した方がいいでしょう.処理剤も売っています.
個人で出す程度の量であれば,重曹やフレークソーダで処理してもいいでしょう.これらを加えると沈殿が生じます.重曹の場合,泡が出なくなるまで,フレークソーダなら上澄みが無色になるくらいまで加え,その後,コーヒーのフィルターペーパーでも使って濾過し,濾液は大量の水で薄めながら下水に流し,沈殿は燃えないゴミとして廃棄,あたりでしょう.エッチング液をそのまま水道に流すのはだめです.
ご回答をどうもありがとうございました。
今までの経験から、塩化第二鉄の腐食液に寿命があるというのは、知っていました。
でも昨日まで25分で出来ていたものが、今日突然1時間近くかかるというのが、合点がいかなかったのです。
とりあえず、腐食液を取り替えます。
個人で使う程度なら、わざわざそれ専用の薬剤を使わなくても、重曹でもOKというのは、初めて知りました。勉強になりました。
重ねてお礼申します、どうもありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
Fe^3+ は殆ど強酸と見做せます。
Fe^3+ + H2O ⇔ FeOH^2+ + H^+ ;pKa=2.46
Cu とは次のように反応して、使用するとその濃度は次第に下がると考えられます。
2Fe^3+ + Cu + 2H2O → 2FeOH^2+ + Cu^2+ + H2
No.1
- 回答日時:
そのようになります。
エッチングできる限界回数(厳密なものではありませんが)がありますので
それに近づくにつれて時間がかかるようになります。
水に塩がどれだけ溶けるかをイメージされればよいと思います。
使えなくなったら廃液処理しなければなりません。
下水とかに流せませんので廃液処理してください。
廃液処理剤なども売っている店で聞いてみるといいですよ。
ご回答をどうもありがとうございました。
経験上、塩化第二鉄に寿命があるのは知っていました。
ただ、昨日まで30分ほどで出来ていたものが、今日突然1時間近くかかったというのに、合点がいかなかったのです。
ちゃんと廃液処理して取り替えたいと思います。
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