No.5ベストアンサー
- 回答日時:
No.3です。
>付加価値は、殿堂入りした本だ、というのは通用しませんか。
しませんねえ。No.2の回答者さんが書かれている、
>そもそも文庫本が一番初めに出た当時は、時代を超えて通用するような作品を、読者に安価で提供することが、出版社の使命だと、新しく出版する意義を文庫本自体に説明してあったように思います。
とある様に、元々「殿堂入りした本」が、文庫化されていたのです。この事は、例えば岩波文庫の奥付けページ裏にある「読書子に寄す―岩波文庫発刊に際して―」を読んで頂くと判ります。
>新刊は堅く練れてない感じがあります。
>時間が経った文庫の方が読みやすい気がします。
それは、
「先ず単行本・ハードカバーで発売された数多の作品の内、長く読まれ親しまれてきたものだけが、そのまま時代を越えて読み継がれるべき作品として認められ、文庫化される」
からこそ、でしょう。
>解説や後書きも楽しみです。
これは、単行本・ハードカバーでもありますよね。ただ、「文庫版解説・後書き」と「付加価値」を付けて文庫化しているものもありますが。
又、「文庫が安くて手軽に読める」理由としては、No.4の回答者さんが書かれている、
>校正費用や組版費用など、本を出すために必要な固定でかかるお金が文庫本に載るので、並の部数のものだと2.5倍くらいの値段になりますが、買ってくれます?
>固定費の部分がすでに償却した作品が出ることになります。
という事情があるのです。「最初から文庫」なら、「単行本・ハードカバーと大差ない価格」になる事もあり得るのですよ。
>玉石混交の新刊のなかから本を選ぶのに、なかなか冒険が出来ません。
どの新聞でも、日曜日には読書面があります。書籍の紹介に数枚割いています。その書評を参考にするのも一つです。
又、年期を積むと、「嗅ぎ分ける能力」が身に付きますよ。
元々自分が好きなジャンルのものは勿論、新たなジャンル・作家のものでも、嗅ぎ分けられる様になります。
個人的には、「煽り文句が派手なもの」「目に煩い印象を与える宣伝広告」「宣伝広告に、読者の感想を使っているもの」「TVの情報番組やバラエティ・ワイドショー的番組で取り上げたもの」は、「直ぐ様手にとる必要のない本」に分類しています。(私としては、その判断で大抵「当たり」です)
これからも沢山読んで、本を選び獲る感性を磨いて下さいね。
回答ありがとうございます。
今回の皆様からの回答で文庫の意味を理解できました。
面白い本を自分で見つけられるように、新刊にも挑戦していきたいと思います。
No.4
- 回答日時:
> 文庫本を先に出してくれたら安く手軽に楽しめるのに、といつも思います。
先に文庫本を出すと、校正費用や組版費用など、本を出すために必要な固定でかかるお金が文庫本に載るので、並の部数のものだと2.5倍くらいの値段になりますが、買ってくれます?
ライトノベルは多くが最初から文庫本で出ますが、これはコミックと同じで、雑誌などで出た後、文庫にしたり、文字数が少なく工夫したりと、いろいろとあります。
文庫本は「手軽に」がキーですよね。なので、固定費の部分がすでに償却した作品が出ることになります。
回答ありがとうございます。
確かに問題はサイズではなく、値段です。
三千円の文庫は買えません。
固定費割りですか。勉強になりました。
時々、文庫書き下ろし、を目にするので やろうとすればどの本でも出来るんじゃないかと思ってました。
No.3
- 回答日時:
>文庫本を先に出してくれたら安く手軽に楽しめるのに、といつも思います。
通常、小説に限らず書籍は単行本・ハードカバーで出すものですから。
(ライトノベルだと、最初から文庫ですし、新書も「新書書き下ろし」等がありますが)
>漫画はコミックが売れたら、愛蔵版が出ます。
コミックは、「通常版」は子供が買いやすい様に安い代わりに、雑誌掲載時より絵は縮小され、カラーページは白黒ですよね。紙も日焼けし退色する安物です。
それが「アニメ化」「実写ドラマ・映画化」等となると、「もっとお金を出す人達」対象に、「より大きな絵」「カラーページ全掲載」「カラー表紙書き下ろし」「上質の紙」等の付加価値をつけた「愛蔵版」を出すのです。
「通常版」を買った人達も、付加価値によっては「愛蔵版」も購入します。
>小説なども文庫サイズで出して、売れたらハードカバーで刷り直しとはならないのでしょうか?
では、上記の漫画の説明を踏まえて、貴方は、一般書籍を
「最初に文庫、それから単行本・ハードカバー」
とする際に、どんな「付加価値」が追加出来ると思いますか。
どんな「付加価値」があれば、貴方は「文庫で買ったけど、単行本・ハードカバーでも買いたい」と思いますか。
「ドラマ・映画・アニメ化したら、その写真や絵をたくさん掲載すれば」
というのは、ドラマや映画、アニメの「ムック」「ガイドブック」「解説書」等で別に販売されるので、不可ですよ。
さあ、何か思いつきますか。
回答ありがとうございます。
付加価値は、殿堂入りした本だ、というのは通用しませんか。
玉石混交の新刊のなかから本を選ぶのに、なかなか冒険が出来ません。
それとこれは、印象でしかないのですが、新刊は堅く練れてない感じがあります。
時間が経った文庫の方が読みやすい気がします。解説や後書きも楽しみです。
私は気に入った本は何度も読み返すので、後からそんなハードが出たら買い直すと思いますが。
少数意見なのですね。
No.2
- 回答日時:
そもそも文庫本が一番初めに出た当時は、時代を超えて通用するような作品を、読者に安価で提供することが、出版社の使命だと、新しく出版する意義を文庫本自体に説明してあったように思います。
それが現在は、コミックを含めどんなジャンルの作品でも、文庫本として発行されるようになりました。
一昔、いや二昔前には考えられなかったような内容の本も出ており、私のような年寄には信じられない思いです。
元祖、岩波文庫と新潮文庫、戦後早い時期の角川文庫くらいしかなかったのに、今や様々な名称の文庫があり、百花繚乱の時代になっていますね。
現在の文庫本は、基本的にはまず新刊の単行本を出して、ある程度売れてから、1~2年後に文庫化されるものが多いように思います。出版社にとっても、単行本の方が利益率が高いので、それである程度稼いでから、文庫化するのです。
出版社も利益を追求する企業ですから、薄利多売の文庫本を先に出すことは考えられません。
尤も、文庫本のみを出版する会社もあるようですが、それは出版方式の多様化で少しでも本が売れるようにという企業努力の一つだと思います。最近は本があまり売れないそうですから。
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