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北朝鮮は核開発やミサイル開発もできる国で、
気候も韓国とさほどかわらないはずですが、
どうして毎年食料援助が必要なのでしょうか?
凶作など農業に失敗しているのか、それとも最初から多く作るつもりがないのか?
つまり日本と同じように食料自給率が低くてもよいという政策なのでしょうか。
山林は植林がされていないという噂は聞きますが、
米作などはどうなっているのでしょうか?
「北朝鮮今年は豊作」というようなニュースを聞かないのが不思議です。

よろしくお願いします。

A 回答 (9件)

農林水産省-世界の食料自給率


http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/013.html

まず農林水産省の資料を見ていただきたいのですが、世界のほとんどの国は食料を自給できていません。穀物自給率が100%を超えている国はだいたい30~40カ国程度に過ぎません。
では、ほとんど国では飢えているのかというとそうではなくて、外貨を稼いで食料を輸入して補っているわけです。その手段は国によってちがいますが、コーヒーやタバコといった嗜好品の輸出、化石資源・鉱物資源・貴金属資源・工業製品・ソフトウェアの輸出、観光産業などが主なものです。どれも奮わない国は国外へ出稼ぎ労働して本国に仕送りをしています。

ところが北朝鮮はこのどれもが無いのです。国際競争力のある輸出産品がほとんどない。化石資源・鉱物資源・貴金属資源がない。工業製品もない。観光もない。めぼしい観光資源もないうえに、外国人だけで北朝鮮国内を移動することができずに北朝鮮人の監視・同行が義務付けられている。こんな国に観光に行きたい好事家はほとんどいない。また北朝鮮は国民の出国も禁じているのですから、韓国に出稼ぎに行くことすらできません。

要は北朝鮮は、食料輸入代金にする為の外貨を稼ぐ手段がほとんどないのです。大げさに言えば在日朝鮮人の送金だけが頼りといっても過言ではないくらいです。ところがそんなわずかな外貨さえ軍事産業に使ってしまって食料輸入代金には回らない。

北朝鮮の穀物自給率は67%で、これは必ずしも悪い数字ではありません。韓国の30%、日本の28%と比べるとずっと良い数字なぐらいです。
ただ、これは韓国・日本が工業国で工業製品の輸出で貿易黒字を達成して食料輸入代金に全然不自由していないからで、農業人口もいたって少ないからです。韓国・日本は少ない農業人口でむしろ高い生産性を上げているのです。農薬・肥料・機械を効率的に使うことで土地生産性も労働生産性も高いのです。

ところが北朝鮮は農業人口が多いにもかかわらず、土地生産性も労働生産性も低い。外貨がないのだから、農薬や肥料も輸入できません。石油を輸入できないのだから機械を動かすこともできない。

ちなみに鉄道マニアの中には電化率が高いと北朝鮮を礼賛する人もいるのですが、これは北朝鮮では気動車の燃料にする重油を賄えないからなのです。電化すれば水力発電でなんとか電車を動かすことはできますが、重油がなければ気動車は1mも動かせない。だから北朝鮮は鉄道の電化を推進した。ただそれだけの話。

しかし田植え機、トラクター、コンバインなどの農業機械はどれも動力は重油なのです。電気だって豊富にある訳ではなくて、倹約に倹約を重ねて使っています。

気候だけで農業生産性が決まるわけではないのです。

北朝鮮の気候の特徴は、年間降雨量が日本とそう違いはないのですが、降雨が7月、8月に極端に偏重していることが大きな違いです。日本は季節を通して、そう極端な降雨量の差はありません。日本では梅雨や台風のシーズンは降雨量が多くなりますが、年間を通した変化は比較的なだらかなのです。

北朝鮮の問題点は山地に森林が乏しく保水能力が低いことです。だから7月・8月に雨が振るとタイムラグなしにどっと河川に流れ出て洪水を引き起こしやすくなっています。7月8月という気温が上昇して農作物の成長に重要な時期に洪水にあえば、ひとたまりもありません。

さらに悪いことには、地球温暖化の影響で豪雨被害が置きやすくなっています。地球温暖化は雨が多い地域では豪雨被害を頻発させて、雨が少ない地域では干ばつを招きます。北朝鮮は前者の方に該当します。

そうしたことが世界食糧価格指数の高騰の理由なのです。

日本でも昨年は、東北電力の水力発電所が豪雨被害の影響で使えなくなりました。日本では脱ダム宣言といいながら、国土交通省の管轄する治水事業が機能しているので、洪水はさほど大きな問題とはなりません。

ところが北朝鮮は治水事業が機能していません。

結局、北朝鮮は何一つもうまくいっていることが無い国です。
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>気候も韓国とさほどかわらないはずですが


地図を見れば分かるけどどう考えても寒いですよ。
何しろ柑橘類が寒さに強い柚子しか栽培できません。
(みかんが栽培できるのは南端の済州島位しかない。お茶も霜が下りる北朝鮮では無理)

日本が米を持ち込むまではコーリャンが主食だったんだから
そもそもが米の産地じゃ有りません。
それに先進国じゃ田畑を耕すのにトラクターや耕運機を使いますが
北朝鮮は燃料不足なので牛馬か人力による人海戦術のどちらかでしょう。
(首都平壌の道路工事でさえ人民による人海戦術)

それから農作物の栽培には肥料が必要ですが窒素は工場で作れますが
リン酸とカリウムは何処かから持ってこないと足りません。

米作りは諦めてコーリャンやジャガイモと麦だけ作ればいいのにね。
無能な将軍様は米作を諦めません。
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1,中国では毛沢東の指導の下、人民公社をつくり


 農民をサラリーマン化して、大失敗し餓死者を大量
 に出しました。
 北朝鮮は、未だに中国方式の農業をやっているのが
 最大の原因です。

2,その他の理由としては、軍事費に金を遣いすぎる
 とうことがあげられます。

3,朝鮮という国は、元来がアジア最貧国で、北朝鮮の
 ような状態が当たり前なんです。
 韓国は日本が援助してああなれた訳ですが、北はそれが
 出来ませんでした。

4,ちなみに、北の住民には、米国が経済制裁しているからだ
 日本人が皆略奪したからだ、と宣伝しており、日米の為に
 こうなったのだ、ということにされています。
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北朝鮮は、中国、ソ連から双方の顔色を伺いながらの提供受けるだけで、韓国のように日本からパクることができなかったからです。



日本統治下に作られた産業施設が北に多かったこと(南は農作)、帰国事業で日本から大量の帰還者を得たこと、社会主義国が世界で絶好調だったことなどで、今では信じられませんが、60年代ぐらいまでは、韓国より北朝鮮の方が国としてまともでした。そのころは多くの日本人も「テロと言えば韓国」、北朝鮮は「なんか良くわかんないけど楽園らしい」という認識だったのです。

ところが、中ソの入れ知恵だけでは、日本が残した産業施設を発展させるどころか充分に活かすことができませんでした。まともに使えない苛立ちから「鉄槌だ!日帝め!日帝め!」と叫んで壊しちゃいました。 そのうち「やっぱなんかヘンだぞ」と日本人も気付き始め、日本との繫がりも先細り、総連経由のパチ屋の儲けと万景峰号だけになってしまったのです。

一方の韓国は、壊したり、日本と国交を断つような勿体ないことはせず、「起源は俺たちだぞ」作戦に出ます。彼らの目に止まった日本のものは「賠償」の印籠で「元々は俺たちのモノですからあ!」と官民あげて持ってっちゃいました。上手く使えないと「反省」の印籠で日本に後押しさせました。
それが「厚顔の奇跡」と呼ばれる韓国の急速な経済成長です。結果、北朝鮮と立場は逆転、食料援助などとは無縁の国になったのです。同じ民族なのに、こんなに差がついちゃったのですね。

政策うんぬんの前に、単純に「できない」、自助努力の能力、知恵、技術が「ない」ということです。
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>それとも最初から多く作るつもりがないのか?



はいっ、それが正解に一番近いでしょう。

北朝鮮の国家予算に対する軍事費の比率は30%以上です。
アメリカやロシアは額こそ多いですが、それは分母が大きいから分子も大きくなっているだけで、国家予算の比率から見れば数%にとどまっています。

国家予算の30%が軍事費というのは戦争状態を意味します。

韓国との間で行われた朝鮮戦争というのは、実はまだ終わっていません。
一時休戦状態が何十年も続いているだけなのです。

北朝鮮は明日にでも、すぐ戦争が出来る臨戦態勢を何十年も続けています。
「明日にでも戦争突入状態」なのですから、食糧生産なんて二の次三の次なのです。

畑を耕すより軍事訓練、種もみより弾丸、北朝鮮はこれを何十年も続けているからですよ。
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干ばつ・水害で「北朝鮮が飢饉」は、毎年恒例のニュースです。



北朝鮮は金日成時代、農地拡大の為に山頂まで森林を伐採
して段々畑にしました。
「木がない=保水力がない」のと、雨が降る度に禿山から
土砂が流入して川が浅くなり、少しの大雨で川が氾濫するので、
洪水になりやすいのです。
2011年も台風で洪水になり、米の収穫の60%、トウモロコシ
は80%がダメになったそうです。

水害がなくても、化学肥料の長年の大量使用で土地がやせて
しまったので、化学肥料不足だと収穫量は期待できません。

ちなみに、北朝鮮は食糧支援を得る為に、洪水の捏造写真を
公表して同情を買おうとしました。
http://rocketnews24.com/2011/07/19/113497/

この回答への補足

ありがとうございます。
食料は仲良しの中国やロシアから輸入すればよいとおもうのですが、
何故仮想敵国のアメリカや日本から援助してもらおうとするのでしょうか。
プライドがないんでしょうか。

補足日時:2012/03/26 01:20
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先軍政治に関して追記。



朝鮮戦争は1953年に「休戦」しましたが「終戦」していません。きっかけがあれば即座に再開できるような体制を(質はともかく)維持し続けています。国民の不満を抑え込むためにも使われています。ただでさえ軍備には金がかかるのにこのような余分なことを何十年も続けているせいでますますやせ細っています。
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北朝鮮 食糧難原因



のキーワードで幾つか尤もらしい説が出てきますよ。
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「先軍政治」のせいです。

読んで字のごとく軍事を全てに優先させるという政策で、国力に見合わない多額の予算と人材の多くを軍につぎ込んでいます。このため産業の育成や社会インフラの整備が蔑ろになっているのです。戦前に日本が作った設備がろくな整備もなしに未だに使われ続けているのも珍しくありません。

一生懸命働いてもいい加減に働いても収入は同じだから労働の質が落ちるといった社会主義国に共通する問題も見逃せません。
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