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現在私はPMMA(ポリメタクリル酸メチル)製のチップ上に数十マイクロメーターの大きさのチャンネルが刻まれた電気泳動用DNAチップ(製造元:日立ハイテクノロジーズ社)を使用して遺伝子の解析を行っています。最近はこのチャンネルにメチルセルロース誘導体などのポリマーを分離媒体として注入し泳動時間の短縮や、分離能の検討を行っています。最近分かったことはこのチャンネルにDNAが若干吸着するということです。そこでこのチャンネルにコーティングを施して吸着を防ごうと考えています。その方法としてはチャンネル表面をいくつかのコーティング剤で化学的に修飾できないかと考えています。例としてはチップの作成段階でポリエチレングリコールに紫外線を照射して、PMMAとラジカル重合させてチャンネル表面をポリエチレングリコールでコーティングする方法がカリフォルニア大学のアーバイン校の研究グループにより報告されています。このような方法は手間とコストがかかりすぎて、私のいる研究室(生物系の少しだけ予算に余裕がある程度)レベルでは到底無理です。そこで何かなるべく簡便な方法でコーティングする方法はないでしょうか。私は生物系の人間なので高分子化学などについてはあまり専門的な知識を有しておりません。アドバイスを宜しくお願いします。

A 回答 (2件)

マイクロチップは少しずつ注目を集めつつありますが、まだまだマイナーですのでほとんどの人にはなじみがない新規な分野です。


したがって理解してもらえる人もごくごく少数でしょう。

日立の電気泳動用DNAチップはPMMA製のみであり、樹脂である以上試料の吸着はまぬがれません。だから表面処理を、という話でしょうが、話はそんなに簡単にはなりません。
チップ電気泳動は、チャネルの表面状態に大きく左右されます。したがって、分離状態が大きく変わってしまうおそれもあります。ヘタをしたら、表面処理方法による分離能の検討だけで数ヶ月から1年はロスしてしまいます。

それでも何か・・・というならば、こんな方法はいかがでしょうか。
http://www.shimadzu-biotech.jp/datahall/mce/inde …
島津のチップに関する総説ですが、試料の吸着を防止するためにアクリルアミドで流路の表面処理をしている、とあります。私は試したことありませんので、これなら大丈夫! という自信を持ってアドバイスはできません。

そもそも日立のチップは1回限りの使用を前提に作られていますので、何回も使おうというのがやはり難しいです。この装置を使って研究しているところで聞いた話では、3回程度なら再利用できるとのことです。それ以上になるとやはり再現性が落ちるようです。

参考URL:http://www.shimadzu-biotech.jp/datahall/mce/inde …
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この回答へのお礼

大変返事が遅れてしまい申し訳ありませんでした。島津のチップは使い勝手が悪く、おまけにUV検出なので(日立の装置は蛍光検出)、感度が比較的悪いです。従って何とか日立の装置で結果を出さないといけません。いまそれで苦労しています。

お礼日時:2004/04/05 18:28

難しいご質問ですね.


回答以前に,書かれていることの半分も分かりませんでした.
もう少し,わかりやすく書く方法はないものでしょうか.(m^-^m;)

PMMAというのは,いわゆるアクリル板ですね.
最も透明なプラスチックですね.よくプラスチックレンズなんかに使われています.顕微鏡観察したいんでしょうね.
電気泳動させるということは,表面に金属をスバッタリングで形成してから,エッチングかなにかで電極を作っているのでしょうか.それとも,ITOなどの透明電極を形成したものを加工しているのでしょうか.
どちらにしても,その表面がDNAと反応してしまうので,
泳動しないということですね.

導電性を有する剥離コートというのは意外と難しいものです.
導電性の剥離(フッ素)コートではどうでしょうか.

以下のメーカでコートなどはやってます.
(外している可能性は高いですが.)

このメーカ自体は,我々の業界にとっては高い価格のメーカなのですが,ご質問の業界にとってはさほど高くもないように感じます.


数十マイクロメートルのパターンを作ることができるのかどうかが問題ですね.
だいたいは,べたっとコートするのが多いですから.

参考URL:http://www.y-skt.co.jp/
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