No.8
- 回答日時:
ウィキペディアの説明をお読みになりましたか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E5%8A%AB% …
転生思想(前世→現世→来世と‘生まれ変わる’)は、似たことが繰り返されるとかと、似た現象が繰り返されてしまうとかを意味しています。 同じ失敗や同じトラブルを100%同じように際限なく繰り返すようなことを、想定していません。 似たような失敗を繰り返すことがあったにしても、試行錯誤のようなもので、少しづつ良くなるとか進化するとか、やがては涅槃や天国に生まれるなどの変化を基本にしているのが、「輪廻転生」のようなものです。 「輪廻転生」は「まったく同じことを繰り返す」のではないです。
生まれかわりの思想は、一度の生では不完全であっても、それを引き継ぎながら、やがては完全に向かう、完成し涅槃を達成する、天国にいく、というような信念なのでしょう。
現状の不完全さを悪いことと否認し、やがては完全な達成ができるというような、そうした思考や信念を拒否して、自分のやったやってことを、世間的な意味での失敗や道徳的、法的に良くないとされたことも、すべて「それが自分の行為だ」と開き直って、必ず自分のやったことは1回で終わらせず、無限の時間の中で未来永劫、何度でも無限に繰り返すという自分に関する信念の強固な宣言を聞いて、「この人は永劫回帰を宣言した超人」と評したらしいです。
こうした永劫回帰、自己の絶対性を、自己の信念とできる人は少ないと思います。
自分がやったことは成功も失敗も、恥ずかしいことも、すべてそれを自分と自認し、永劫回帰を宣言できる人は少ないです。
普通の多くの人は、昨日、今日、明日と毎日、朝昼晩が繰り返され、春夏秋冬が繰り返されると表現することはあっても、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし」と思うでしょう。 人の生まれかわりを信じる人でも、同じことが繰り返されると思う人が多数いるとは思えません。
「二度あることは三度ある」は同じ失敗を繰り返す回数を減らすための警告の諺です。
「一度おきたことは二度、三度ある」「一度起きたことは何度も繰り返される」とは違います。
「輪廻転生」は「まったく同じことを繰り返す」のではないです。
永劫回帰を誤解している場合もあると思いますが、誤解しないとしても、永劫回帰の死そうそのものが納得できないという人は多いと思います。
No.7
- 回答日時:
私は上手く説明できないので、詩を作ってみました。
見よ!世界中には物があふれている。
生き物、石、土、水が、満ち溢れている。
今、目の前に有るのだ。
有るとは、どういうことだろうか。それは無から現れたのでは決してない。有る物が、有るところに流れ着いたから、有るところに有るのだろう。
しかし人間ならば、かく生きようとする自由への意思、そしてかく有りたいと願う決意性をもって、ここに有る者が有るのだ。それはすなわち、権力(ちから)への意思。
自分が自分の支配者たらんと欲する、ゆるぎない権力への意思をもって、すなわち有るところに有るのであろう。
たとえるなら、結婚記念日には、初デートで食事をしたあのレストランで、食事をしたい。そうしようとする権力への意思。
否、なんとしてもそうしなければ、自分が自分で有りえないとする権力への意思であろうか。
ならばたとえ生まれ変わったとしても、苦楽を共にした妻ともう一度出会いたい。そして必ずや生涯連れ添い、今度こそ幸せにしてやりたいと願う男の心。
そしてあのレストランで、食事をして、今度こそは気の利いた労いの言葉のひとつもかけたいのであり、安月給であったために買えなかったダイヤの指輪を、今度こそはプレゼントしたいと願う男の心であろうか。
それはすなわち何歳になっても変わらない、少年が母を想う心でもあり、妻を慕う心でもあり、それが、ちからへの原動力となるのだろうか。
少年よ、母性はわれらを愛してやまないのだ。われらはその母性に報いなければならない。ウザいなどとは言ってはならない。優しく距離を置くのだ。母性がときに異常さを見せるのは、愛深きゆえなのだから。
永劫回帰とは、男が母性に報いるために、なんとしても生き、なんとしても女を幸せにしようとする権力への意思のあらわれなのだ。そして生まれ変わっても消すことのできない命の炎である。それは求めるのではなく、みずからが灯すのだから。
ちなみに、こんなことを書き込んでいる私は、女にはちっともモテないんです。モテない男のたわごととも受け取れそうな気がしないでもないが。
まあ、人間的に解釈してみました。(- e -)
しかし、余りに人間的な・・・こんなことでいいんでしょうか
No.6
- 回答日時:
追伸まで
>>では世の中の何もかもが永劫回帰にあてはまるという意味では無いのかな?
現実の事象で永劫回帰にあてはまることはないですね。例えば、舞台劇は毎日、同じ劇を実演してますが、昨日の舞台と、今日の舞台は全く同じではないでしょ。客も違うし、個人個人の役者の意識も昨日と今日では違いますね。たとえ同じと思えても周りの環境や意識は日々刻々と変化してますので同じものなど一つとしてないのですね。空間も時間も変転の中にありますので同じものは一つとしてないのですね。
意識も環境も刻々と変わっていますが、全て記録していたとすると、ある時期の意識・環境を何度も読み出すことができるということなのです。意識世界では、壊れたテープレコーダのようにある舞台を完全に繰り返すことができるという意味ですね。「註:意識の記憶のことを、仏教では蔵識、キリスト教系ではアカーシックレコードといいますね。この記憶を取り出すと意識的には全く同じことを繰り返すことができます。でもあくまで意識世界のことですね。」
一般的に、意識が一点にとどまって動かない状態の精神状態は「気が狂れた状態」といいますね。壊れないとわからないですよね。ニーチェは人間を機械に見立てかったのでしょう。超人ではありません、ただ狂っていただけですね。だから理解が難しいということかと思います。
参考程度に
No.5
- 回答日時:
>私は今日、道端で事故にあったとします。
「私は」という個別・具体的な記述は抽象化する過程では些細な差異であって、本質では無いのでしょう。
「一人の人間が、道端で事故に遭う」という程度に抽象化してみれば、そのようなことは過去にも起きたし、未来にも起きるでしょう。
超人間は「私」という個別・具体的な事項、あるいは「自我」などは気にならないのではないでしょうか。
とはいえ、私自身も人間にすぎないので、超人間の視点は想像してみるだけですけどね、、、。
うーん
永劫回帰とはもっと深い意味を持っていると思っていましたが、ただ単に世の中に起きる出来事は、過去にも未来にも起きうる起きた出来事だという意味でしょうか?
そりゃ当り前だーとそれは思ってしまいます。
No.4
- 回答日時:
>一度起きたことは何度も繰り返される?
表現としては、「今起きている事は昔もおきた事であり、将来も起きる事だ」と言った方が良く理解できるのではないでしょうか。
Ewig Wiederkunft des Gleichenというのが最初の表現だったようですが、”同一物(事象)の永遠なる再臨”とでもいうべき言葉の様です。
この言葉を正しく理解するには、高度な抽象化能力が必要です。
つまり、貴方のお祖父さんの人生、貴方のお父さんの人生、そして貴方の人生、この三つは異なった時間軸で起きている、異なる現象です。詳細・具体的にみるとそれぞれの人生はまったく違うものと言えるのではないでしょうか。
しかし、哲学の作法として、「高度な抽象化」をするとどう見えるでしょうか。母親の子宮で生を受け、出生後には他人の世話になって成長し、大人になったら異性と出会ってセックスし、その結果として子を設け、その後にも色々な人に嫌われたり、色々な人に好かれたしながら人生をすごし、必ず人生を終わらす、、、、。このように人の一生を高度に抽象化すると、お祖父さん、お父さん、貴方の人生が、おなじもので、繰り返されている、という視点を持つことが可能ではないですか?
人間(Mensch)のもつ抽象化能力には個人差があり必ず限界があります。
その人間の限界を超えた抽象化能力を備えたやつを超人間(Ueber Mensch)と呼びましょう。世間ではスーパーマンとか超人と呼ばれていますが、これと同じです。超人間は人間ではありませんから、我々人間とは異なった視点をもつであろうことは理解できますよね。
この超人間のもつ高度な抽象化能力を使って物事を見ると、個別具体的な差異は抽象化の過程で抹消され、本質だけが見えるようになり、その本質を見る限りにおいて、「今起きている事は昔もおきた事であり、将来も起きる事だ」と思えるようになるのでしょう。
私はただの人間であって、超人間ではないので、本当のところは判らないのですが、自分とは異なった抽象化能力を持つ超人間なら、Ewig Wiederkehrenが見えるのかと思っています。
なるほど。
自分の人生に起きる出来事のこと細かな括りの話では無く、もっと広く大きく考えた時の話ということでしょうか。
人が生まれ、結婚し、子を授かり、命のバトンが続く・・・この繰り返しを言うのでしょうか。
私は今日、道端で事故にあったとします。
しかしこの出来事は今後繰り返される可能性は少ないですよね?
自分に起こる出来事が幾度と繰り返される事はあまりない気がするのです。
なかなか納得ができません。
No.3
- 回答日時:
永劫界という境地というか生き方、存在があることからのフレーズですね。
そこがもともと自身の自身たる世界、存在だという先験的ターム用語です。
ですから其処への回帰でしょう。事実界的には全く新たな世界にいくが、恰ももう生前からそれが自分の世界たるものだという、認識の仕方でしょう。
国語のことでもあり、心理学でもよく問題にされています。これを悟りとか解脱と、宗教ではいいます。
私も日々研鑽精進しています。
神が世界を創造したとか、エデンの園からでたとかいう神話はこの事を意味しています。
No.2
- 回答日時:
永劫回帰とはどういうことですか?
○壊れたテープレコーダ状態ということですね。ニーチェも壊れてましたから壊れた状態が見えてしまったんでしょうね。壊れてない場合は、原因結果の連鎖の中に存在していますから同じ状態は存在しませんね。その意味では、壊れない限り永劫回帰は理解不能ですね。永劫回帰の状態とは、どういうものかですが、理解できる程度に説明すれば、自殺者は自殺で肉体は死にますが、残念ながら精神は死なないのですね。そこでまだ死んでいないと、同じことをいつまでも繰り返すのですね。壊れたテープレコーダのようにですね。その状態で肉体を持ってもやはり同じことを繰り返すという意味ですね。つまり精神が壊れているという意味です。
因縁果の連鎖は果が新しい因になり、新しい縁を経て新しい果になりと続くわけですが、永劫回帰とはある時点の原因と結果を永遠に繰り返す状態ですから、特殊な状態ということです。ニーチェやマルクルはこの罠に落ちたのですね。
これは個人の場合ですが、集団にも当てはまります。壊れた精神に染まった集団に同じようなことが生じるということですね。一度あることは二度ある。ということになるのですね。
例えば、ある集団の一部に大きな災害があったとしましょう。あなたも同じ集団の一部であるならば同じような災害に見舞われる可能性が高いということになります。これはニーチェのいう永劫回帰の集団バージョンですね。なぜなら災害にあった人々とあまり違わない精神状態にあるはずですから、原因と結果は間違いなく同じように繰り返されるということですね。原因が取り除かれない限り、同じ結果になりますから、例えば、昨今大震災を経験した日本人という集団は厳しい環境に置かれているということになりますね。次は質問者さんの番かもしれません。それを経ると一度あることは二度あるが理解できるようになるかもしれませんね。
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