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ジャンルが適当ですみません。ピッタリくるジャンルがなかったので、ならば流体力学とかに詳しい人も見ているかもしれないと、いっそのことこのジャンルを選びました。

戦闘機の主翼を低翼に配置するというのは第2次世界大戦の戦訓ですが、F-15などの第4世代機以降、主翼を高翼に配置することで胴体上面と主翼を滑らかに連続させて、胴体上面にも揚力を期待するようになりました。

ところがその第4世代機の中でももっとも遅く出てきて、4.5世代機とも評されるタイフーンで、なぜか低翼に戻っているのです。アメリカ・ロシア・中国の第5世代機を見ても主翼は高翼ですから、タイフーンだけが特異です。

世界の潮流を知らなかったということもないはず。

タイフーンの主翼が低翼に配置されている理由をご存知の方はいらっしゃらないでしょうか。あるいはこういう理由じゃないだろうかというご意見でも構いません。

A 回答 (2件)

 個人的意見です。



 確かにレシプロ機が主流だった時代は概ね、複葉(三葉)→高翼単葉→中翼単葉→低翼単葉、という風に発展してきたと思います。この流れは、

  1)エンジンの高出力化

  2)空力性能の改善

  3)制作工程の標準化

に沿って行われたような印象を受けます。これらはレシプロ機の時代に比べれば、現在では途轍もなく進歩していて、もはや軍用機の死命を制するような指標ではなくなった、という事だと思います。これらでは、差がつかなくなった訳です。

 逆に、操縦性,安全性,経済性などが死命を制するなら(軍用でも重要ですけど)、民間用のセスナなどは、今でもベストセラーではないでしょうか?(そしてロングセラー)。

 1)~3)は結局、設計思想の問題にもなりますが、設計思想と言えば昔から、

  4)目的に応じた機体設計

があり、4)の裏には基本的に、

  5)空軍を含めた軍略思想

が隠れています。つまり、「1)~3)」=「新兵器の投入」によって、戦局が左右されるような時代は過ぎ去り、4)と5)がクローズアップされているのが現状と思えます。


 この前懐かしさの余り、「紅の豚」を観ちまいましたが、その時にふと、「馬力がない故に、こんなに優美な飛行艇(船)」に比べたら、今の戦闘機なんて、「有人ミサイルやロケットと変わらないよなぁ~」と、思った次第です(^^;)。

この回答への補足

ありがとうございます。

おっしゃる通りと思われるのですが、問題は、4)における「目的」とは一体何か、5)における「軍略思想」とは何かなんですよね。。。

補足日時:2012/04/24 09:50
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戻ったというか目的が違いますから。



 低翼であれば機体強度が小さく作れますから全体に軽くなりそれに応じたエンジンでも性能が発揮できます。

高翼にすればそれだけ機体強度が必要になりそれに合わせてエンジンの巨大化=機体の大型化となります。

また、対地攻撃において搭載兵器重量も多く取れますから主戦場での攻撃目的に合致します。

F-15やF-22は基本的には要撃機で対航空機が戦闘相手となります、高翼なので軽い空対空ミサイルが主体となります。

この回答への補足

ありがとうございます。

第2次世界大戦の当時に戦闘機が低翼で作られた理由は、主脚を短くできて、その分、主脚絡みの重量を軽くできるからと私は理解しております。

この点で言えば、最近の高翼配置の戦闘機も、主脚が短いという点では変わりません。何故なら最近の戦闘機は主脚を胴体から出しているので、主翼が高かろうが低かろうが、主脚の長さに関係ありません。

あるいは強度的な問題というより、主脚間隔の問題と言い換えられるかもしれません。タイフーンの主脚は主翼配置で、胴体配置の他の機体より主脚間隔が広く取ってあります。主脚間隔が小さい機体に着陸時の事故が多かったというのも第2次世界大戦における戦訓です。タイフーンの開発国には、その最たる例のBf109を擁したドイツが入っていますから、時代が変わって舗装滑走路が当然となった現代においても、小さな主脚間隔には抵抗があったのかもしれません。

主脚を主翼に配置することにこだわれば、確かに低翼配置の方が強度的に好ましいですね。

これ以外に低翼配置の方が機体を軽く作れるメリットがあるでしょうか。

補足日時:2012/04/22 15:40
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