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キューバの作家、セネル・パスは同性愛者だと記憶していますが、彼も革命には反対派だったのでしょうか?『苺とチョコレート』にはそれが反映されていますか?また、彼も亡命したのでしょうか?
教えてください。お願いします。

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A 回答 (1件)

キューバの文学に関しては、きわめて限られた情報しか持っていません。


その点をお含みの上、以下をお読みください。

セネル・パスはキューバの新世代の作家として脚光を浴びている作家の一人です。

まず、事実関係のおさらいをしておくと、アメリカの支持を後ろ盾にキューバで軍事独裁政権を敷いていたバティスタを、カストロらのゲリラが倒したいわゆるキューバ革命が起こったのが、1959年です。

一方、セネル・パスが生まれたのは1950年なので、革命には反対も賛成もなかったと思います。

本の奥付を見てみると、ハバナ大学を卒業後、ジャーナリズム界に入り、現在は週刊「カルテレラ」編集長、とありますから、一貫してキューバで活動しているようです。

社会主義政権下のキューバでは、当然のことながら、政治活動や信仰、表現の自由などは著しく制限されます。たとえば1971年詩人エベルト・パディーリャの作品が、反革命的、と政府から断じられ、投獄、自己批判を強いられるような事件も起こっています。

一方、ゲイに対しては、キューバのみならず、カトリックの影響の強い南米諸国全体で激しいタブーとされていました。
キューバでも、ゲイに対する偏見と弾圧は例外ではなく、レイナルド・アレナスのように投獄-作家活動を制限され、国外への移住制限が緩和された'80年、アメリカに亡命した作家もいます。

こうしたキューバで作家活動を続けている(しかもゲイであることをあきらかにしている)パスは、当然、反政府的立場にあると考えられる作家です。

『苺とチョコレート』では、声高な政府批判がなされているわけではありません。
けれどもたとえば、バルガス・リョサの本が反革命であるとして、キューバ国内では決して手に入らないこと、あるいは、高校で上演される生徒による演劇の出し物でさえ、外国製ではあるけれどイデオロギー的な害毒はない(演目は当たり前ですが『蜘蛛女のキス』などではなく、『人形の家』なのです)と校長を説得しなければならないこと、日常的な検閲が当たり前であること、反体制活動家の密告が奨励されているらしいことなど、こうしたエピソードを積み重ねる中から、今日キューバがかかえる問題の一端を明らかにし、あるいは、前半では主人公はことさらに男らしさにこだわり、マチズモを強調していますが、それを皮肉と諧謔をこめて描き出すことによって、そうしたことの愚かしさを訴えている、とも読めるのです。

『苺とチョコレート』(野谷文昭訳 集英社)は、もともと短編集に収められた一編を単独で一冊の本にしたものですので、非常に薄く、すぐ読めてしまうので、ぜひご自身で読まれることをおすすめします。
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この回答へのお礼

回答どうもありがとうございました。
『苺とチョコレート』はすでに読んだのですが、パス自身のついてのサイトや文献が見当たらず困っていました。なかなか、難しいものですね。
参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2004/01/16 18:17

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