こんにちは。
早速ですが質問があります。
表題の件ですが、過去の人たちは数々の戦場で、
どのような手段を使って指揮官へ、もしくは指揮官から情報の伝達を行なっていたのでしょか?
現在では技術が発達し、無線以上に高度な物が開発されておりますが、
無線がない時代は一体どのような手段があったのか知りたいです。
密集陣形では紙や口頭、などで情報伝達は容易だと思われますが、
広く布陣した時の情報伝達方法はどんな種類があるのでしょうか?
広範囲に分けた攻撃部隊が的確な攻撃のタイミングをどう判断したのでしょうか?
奇襲を受けた!伏兵が!等の緊急事態と内容を距離の離れた指揮官へどのように伝達したのでしょうか?
時代や地形、天候等により様々だと思いますが、
過去の戦場、無線がない時代には一体どのような情報伝達方法があったのでしょうか?
まとめますと、知りたいことは、
(1)何が使われたのか
(2)具体的な使用方法
(3)それのメリット、デメリット
(4)できれば、それが使われた過去の戦いの名前
以上です。
もちろん(1)(2)(3)(4)全てにお答え頂く必要はないです。
おわかりになる範囲で教えてください。
参考URLの貼り付けだけでも結構です。
よろしくお願い致します。
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
軍隊で指揮を任されるのが士官です。
士官の役割については、こんな話があります。プロイセンのウィリアム皇太子が一人の少佐を呼んで詰問しました。「お前はなぜ作戦に失敗したのか?」するとその少佐は、「私は皇太子殿下の命令の通り作戦をしました。間違っていません」と答えました。それに対し皇太子は「階級はなんのために与えてあるのだ?命令違反をするときを判断できる者に与えているのだ。ただ命令に従うだけなら、貴様は将校ではなく、兵士でよい」といいました。以来、世界中の軍隊の階級の意義はこれに基づくものとなりました。
余談ですが、この「将校は命令違反が判断できること」がネックになったのが革命ロシアつまりソ連です。革命によって赤軍が誕生しましたが、軍隊の指揮のプロである軍人の協力がなければ赤軍は単なる烏合の衆です。実際、プロフェッショナル軍隊のドイツ軍や独立したポーランド軍などにひどい目に遭っています。そこで旧ロシア軍将校を赤軍に組み入れたのですが、この将校たちは元はといえばロシア皇帝の家臣なわけですし、貴族階級出身も多かった。そんな連中が「命令違反を判断できる」なんていわれたらいつクーデターが起きるか分かりません。なので、ソ連軍では「政治将校」といういわばプロフェッショナル軍人である将校を監視するための将校を作ったのです。そして、政治と思想のプロフェッショナルであるものの軍事には疎い政治将校がある意味軍事将校より強い権限を持ったためにソ連軍は命令違反ができない、逆にいえば柔軟性に欠けた硬直した組織になってしまったのです。
さて、現在でこそ通信機が非常に発達していますが、この通信機が軍隊の隅々までいきわたったのは第二次大戦のアメリカ軍以降からといってもいいでしょう。第二次大戦のドイツ軍といえどもアメリカ軍ほどには通信機がいきわたっていませんでした。ちなみにドイツ軍で多用されていたのが信号弾なのですが、これを言い出すと話が広くなりすぎるので、今回は割愛。もし興味あったらお礼にレスをつければ説明します。
それまでの軍隊で、最も信用できる通信手段は人間そのものに他なりません。つまり伝令兵です。伝令兵は主君や大将の命令を聞き、それをきちんと理解して前線の指揮官のところへ行って伝え、その返事と前線の様子を正確にまた大将のところに伝えなければなりません。
戦国時代、武田信玄の伝令兵として活躍した百足衆、織田信長の黒母衣衆が有名です。信玄の百足衆は特徴ある百足の旗指物を、黒母衣衆はその名の通り黒い大きな母衣を背中に抱えていました。つまり、味方からよく目立つようにしていたのです。だって、戦場で混乱しているときにウロチョロしている奴がいたら「なんだお前は!」ってなるでしょ。でも見た目で伝令兵だと分かれば「ああ、伝令兵が通っているから通そう」ということになります。
伝令兵にとって最も重要なことは、「生き残ること」です。戦場を駆け抜けて命令を伝え、ちゃんと帰ってきて「命令は伝えましたよ」ということを報告しなければなりません。そうじゃないと大将も「俺の命令をちゃんと伝えたかなあ。途中で戦死してないかなあ」と不安になるでしょ。
そんな伝令兵が求められる能力は頭がよく、体力に優れたことです。体力も、馬に乗ることもあるから馬術、それに敵と出会ったら銃を撃ちあるいは剣術を使い、川があれば泳ぎ、馬がなければ自ら走らなければなりません。そこでこれら馬術、射撃、フェンシング、水泳、ランニングの五種目をひとりでやる競技としてオリンピックの「近代五種」が生まれました。近代五種は近代オリンピックの祖クーベルタン男爵が自ら選んだ由緒ある競技なのです。
伝令兵は、現代の軍隊でも残っています。伝令兵のメリットは「敵に通信を傍受される心配がない」ことです。デメリットとしては「戦死する可能性がある」ということですね。
また現代社会でもこれだけ電話にメールにFAXと通信手段が発達しているにも関わらずビジネスの場で直接会って打ち合わせをすることは少なくありません。「直接会わないと伝わらない」こともしばしばあります。単なる兵士ではこみいった事情は話せませんから、将校が連絡をすることも昔からよくありました。
ところで、密集隊形のほうが命令って伝わらないんですよ。だって、戦場でわいわいやっているのに密集隊形の真ん中あたりにいる奴らにどうやって伝えるのさ。ひとりひとり伝言で伝えてもらう?でも、「伝言ゲーム」って言葉がありますよね。
ハンニバルの殲滅戦として有名なカンナエの戦いではまんまとローマ軍がカルタゴ軍に包囲されてしまいますが、ローマ軍はご存知の通り重装歩兵のファランクスです。みんな集団で固まっているし、ヘルメットをかぶっていて耳は聞こえないし、視界も正面しか見えません。前方の敵が少しずつ引いていれば「それ押せ!もうひと押しだ!」となるでしょう?「このまま前に行きすぎると危ない。ちょっと戻れ」と思っても止められないんですよ。
なるほど。伝令兵ですね。
やっぱし確実な情報伝達方法だったのですね。
密集隊形の方が伝わりにくいのですか?
知りませんでした・・・
確かに記述の通りだと伝わりにくい気もしますね・・・
長々とありがとうございました!
自分でも少し調べてみます!
No.7
- 回答日時:
日本の戦国時代では、基本的には使番(つかいばん)による口頭または手紙ですね。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ryunosuke/334 …
前もって奇襲や伏兵が予想される場合には、狼煙など合図を決めて伝達する場合もありました。
http://www.pref.nagano.lg.jp/xtihou/simoina/seis …
戦場での前進、後退、集結、突撃など単純な情報伝達には、ほら貝や太鼓が使われました。
No.5
- 回答日時:
やや近代化すると、皆さんの言うようなものが(機械系など)が多いですね。
日本なら、戦国時代など「太鼓」「軍配(今では相撲の行司の持つうちわの様な物)」「狼煙」「伝令」「弓矢」など。
海外では、昔はやはり「音」が多いようですね、「太鼓」「銅鑼」。「伝書鳩」は決められた一つの場所、「司令部」などへの遠方の連絡専用です。鳩は「帰巣本能」で帰る習性を利用するので「どこでも」と、いう訳にはいきませんので。
やはり、昔のものは「自分達が使うものを相手も使っている」ので、ばれやすい様でした。(多少は変えるのでしょうが)
大戦中は「犬」もあったみたいですね。
確かに音や煙などは相手に何かの動きがあると悟られる可能性がありますね。
それにくらべ、伝令や鳩はばれにくそうですね。
ご回答ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
オーソドックスな例は既に他の方が回答されているので省きますが,私の知っている例では,太田資正という戦国武将が犬を伝令に使っていたという話を聞いたことがあります。
なお,各部隊における攻撃のタイミングなどというものは,最高司令官ではなく現場にいる各部隊の指揮官が個別に判断すべきものであり,奇襲を受けた,伏兵に遭遇したなどという事態の場合には,わざわざ遠方の司令官に知らせて指示を仰げるはずもなく(そんなことをしている間に部隊は潰走,あるいは全滅してしまいます),やはり現場の指揮官が的確に対応すべきものです。
そのため,古今東西を問わず,強い軍隊を作るためには優秀な最高司令官1人だけではなく,その作戦を支える優秀な部隊指揮官が何人も必要であり,指揮官の人選も最高司令官の重要な仕事です(これは,通信手段が高度に発達した現代の戦争でも基本的に変わりません)。
ナポレオンがロシア遠征の失敗後急速に凋落したのも,遠征により大量の兵士を失ったというだけでなく,それまでの戦勝を支えてきた優秀な指揮官の多くを失い補充が効かなかったことが大きな要因であると言われています。
犬ですか~、初めて聞きました。
部隊の指揮官になれば、ある程度までは自己判断が許可されているのですね。
確かに普通に考えれば奇襲を受けてどうしましょう~なんて言ってる暇ありませんもんね・・・w
長々とご回答ありがとう御座いましたー。
No.1
- 回答日時:
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