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私は歴史については素人なのですが、以前より気になっていたことを質問させて頂きたいと思います。時代は古代、中世、近代というように区分されていますが、これについて
(1)この概念を最初に考えた人は?
(2)それぞれの時代を簡単に特徴付けると?
(3)元々ヨーロッパをモデルにして作られた概念であり、他の地域に当てはめようとすることは相当な無理があるようにも思えますが、なぜ他の地域にも当てはめようとするのでしょうか。
以上、宜しくお願いします。

A 回答 (3件)

こんばんは。



私は専門家ではありませんので詳しくは存じません。基本的には、古代、中世、近世というのは、
(1)古代:中世以前の社会
(2)中世:封建制度を基本とした社会
(3)近代:市民革命・産業革命以後の社会
とされていると認識しております。
 西欧の場合は、西ローマ帝国の滅亡(476年)以後の約1000年間を中世と呼んでいます。中世という語を最初に用いたのは17世紀のドイツ人クリストファー・ケラーという人です。
 近代ヨーロッパが確立したのは1800年前後のフランス革命(1789年~)を端に発し、イタリア統一(1861年)、ドイツ統一(1871年)ころと考えるとよいと思います。イギリスでは、それより早い18世紀後半の産業革命のころには近代社会が確立していたと言えると思います。
それ以前は、まだ中世的な要素を残しながら、近代ヨーロッパが形成されてくる時期と言えます。いわゆる、大航海時代、ルネッサンス、宗教改革、絶対王政の時代がこの時期にあたります。
 この、ヨーロッパ式古代・中世・近代と言う概念を他の地域に当てはめるのは確かに無理が多くあると思います。しかし、地域によっては、類似した社会変遷を経ている地域もあり、その例が日本と言えます。日本の場合、鎌倉時代頃に、いわゆる「ご恩」と「奉公」という封建制度が確立し、明治維新によって主従関係の崩壊や産業革命を達成することで近代社会を確立したと考えることが出来ます。江戸時代は、中世的な要素はたぶんに残していたものの、いわゆる中世というよりは、ヨーロッパで言う絶対王政の時代で、「近世」とも言われる遷移期間であると言えます。
 中国に関しては、日本の場合よりもヨーロッパ式古代・中世・近代の歴史区分をしにくい社会変遷を経験しています。おそらく、中国の古代とは、唐朝までの時代を指すと思います。というのは、唐朝までは、貴族による律令体制であったのに対し、唐末五代を境に中国社会は大きく変動しました。近代は、辛亥革命以後と考えるのではないでしょうか。しかし、中国には中世的な要素をもった時期がほとんど長続きしていません。(長くなるので必要ならば補足します。)
 「なぜ他の地域にも当てはめようとするのか」ということですが、時代は区分した方がわかりやすいからだと思います。その際に、地域によってばらばらだと逆にわかりにくくなる可能性があるので、同じ方法をむりやり当てはめようとしたのではないでしょうか。むしろ、単純な発想で、ちょっと前(近代)、すごく前(古代)、その中間(中世)と言った感覚で区分しているのかもしれません。まったく自身はありませんが。
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。私も日本は古代、中世、近代に区分しやすい方だと思います。クリストファー・ケラーという人は始めて知りました。

お礼日時:2004/01/12 08:54

西尾幹二(著)「国民の歴史」


のなかで、歴史の時代区分に書かれた章があります。
参考にされてはいかがでしょうか。
書店でも簡単に手に入るし、公共図書館にも置いてるところが多いと思います。

また西尾氏自身が参考にされた文献も合わせて巻末で紹介されていますので、どうぞお調べになってください。
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。西尾氏はあまり好きではないのですが、学ぶべきことは学ぶために一度読んでみます。

お礼日時:2004/01/13 12:08

 この件に関しては素人の者ですが、「

http://www.tabiken.com/」の「歴史辞典データベース」から「時代区分」で検索されると参考になるかもしれません。ただ検索はエラーになる事があり、2~3回繰り返さないといけないかも(実際にやって見ました)しれません。その先はちょっと・・・。文字の羅列で、手に負えません。

 私が学校で習った範囲で(かなり怪しいです・・・)。

>(1)この概念を最初に考えた人は?

 古代、中世、近代の三分法は、ルネサンス時代に芽生えた思想で、理想的社会の古代(ギリシャ、ローマ時代)、宗教による抑圧の時代として(暗黒の)中世、そして理想的社会の復活の時代としての近代。といった区分方だったと記憶(怪しいです)しています。
 その三分法に、19世紀ごろ、古代より前の原始(歴史学や考古学の発展に伴って、古代より前の時代が明らかになてきたため?)と最近世(現代)を加えた五分法が一般的な時代区分の考え方になったらしいです。

>(2)それぞれの時代を簡単に特徴付けると?

 私には回答不能です。それに、専門家の方は素人以上に答えずらい問いかと思います。
中学か高校の歴史の先生ならあるいは・・・。

>(3)元々ヨーロッパをモデルにして作られた概念
> であり、他の地域に当てはめようとすることは
> 相当な無理があるようにも思えますが、なぜ他
> の地域にも当てはめようとするのでしょうか。

全く同感です。やはり、大航海時代以降のヨーロッパによる世界支配が大きいかと。
ただし、現在の歴史学では従来型の五分法(この命名も怪しいです)は取っていないはずです。

 以上、全然回答になっていませんが、あしからず。
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。教えて頂いたサイトでも古代、中世、近代に区分することの不適切さが述べられていました。ただ、これが便利なので未だに一般にはよく使われているのではないかと思います。社会の発展段階にある程度共通性があるのも事実だと思います。

お礼日時:2004/01/13 12:04

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