アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

日本の古典文学に 「大鏡」とか「今鏡」などがありますが、
この場合の 「鏡」 というのは、どういう意味ですか?

A 回答 (3件)

そのまま「鏡」です。



大鏡は「歴史を鮮やかに(正確に)映し出す優れた鏡」の意味。
今鏡は、大鏡の続編とも言われ「今(近い歴史)を映し出す鏡」の意味と言われます。

共に、時世を映し出す「鏡」と言う意味です。
    • good
    • 0

 この『大鏡』『今鏡』『水鏡』『増鏡』とは別に『吾妻鑑(東鑑)』『後鑑』と呼ばれる歴史書もあります。

こちらは純然とした史書であって、これらは鎌倉幕府と室町幕府の歴史を記した書物として知られていますが『後鑑』は江戸時代に奥儒者の成島良讓が幕府の命により編纂したものです。なぜ江戸時代に室町幕府の公式史書が編纂されたかと申しますと、室町時代の末期はつまり戦国時代であり、そのため幕府が自らの正当性を示す史書の編纂などに時間を費やすことができなかったとの物理的制約が働いています。
 と同時に室町幕府の正当な歴史を記す事の意味は江戸幕府がその「正当な後継者である」との根拠を示すことにもつながります。
 『吾妻鏡』や『後鑑』に用いられている「鑑」の文字は鶴屋南北の作品である『菅原伝授手習鑑』と同じ文字を使用しています。このことを考えるなら「鑑」には公的なもの・正当なものを記したとの作者の意図が込められていることも考えられます。
 一方『大・今・水・増鏡』に「鏡」が使用されていることを考えるなら、そこからは「ワシらがこの本を書いた意味を解ってくれ!」との作者からのメッセージを感じさせます。『吾妻鑑』や『後鑑』の記述スタイルが○○代目の将軍としてそれぞれが将軍に就く前史と治世下の様々な行動記録や事跡を記したものであるのに対し(それによって権力の正当性を裏付けようとしている)、件の『大・今・水・増鏡』は趣をいささか異にします。そこからは直接政治に携わる者が記すことによって生じる一種の生臭さが感じられないのです。
 こうした意味で『~鏡』はそれぞれの時代を眺めた優れて批評的な文芸作品であるといえましょう。
    • good
    • 0

WIKIPEDIA「大鏡」によると、


「『大鏡』はいわゆる「四鏡」の最初の作品であり、内容的には2番目に古い時代を扱っている。非凡な歴史観がうかがえる問答体の書で、三巻本・六巻本・八巻本がある。
書名の『大鏡』とは、「歴史を明らかに映し出す優れた鏡」の意味である。古くは他の呼び方として、世継物語・世継の翁が物語・世継のかがみの巻・摩訶大円鏡とも称されてるので、原作者の付けた書名は無かったものと考えられている。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%8F%A1
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

関連するカテゴリからQ&Aを探す