研究をすすめるにあたって、研究計画や実験計画をたてます(当たり前)。私の職場にはどう考えてもできない計画をたてる人がいます。機材がない、道具がないなどの制約があるのにも関わらず、端でみても無理な計画をたてる人がいます。周囲の者や上司が意見しても一度たてた無謀な計画を変えようとはしません。そのうえ、失敗しても何の反省もなく同じ様な計画をたてては失敗をくり返します。
例えるなら,旧日本軍がノモンハン、ガダルカナル,インパールと無反省に犠牲を増やしていったのと同じ構図です。
「なぜ、実験の失敗から学べないのか?」私は不思議でなりません。悲しいかな、人間には能力の差があります。能力がないから、失敗をくり返すのか?どういった頭の中身なのか私は不思議でたまりません。このような、失敗から学べない人や研究できない研究者をご存じの方、一体、彼らはどんな教育のもとに生まれ、どんな思考法をしているのか。直す方法があるのか等教えて下さい。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
人の思考は、その人の経験と知識をベースに展開されるものですネ。
ですから、知識も経験もない者は、その限られた範囲内での思考しかできないことになってしまいます。virulenceさんの身近におられる問題の方もおそらくは低レベルの経験と知識しか持ち合わせていないということなのでしょうネ。
問題の方ですが、おそらくは大学(或いは院)での知識習得に欠けていたことが予想されます。出来合いの実験プランに応じて、機械的に実験を行ってきただけなのではないかと思われます。何を目的にした操作を行っているかを理解していなかったのではないかと‥。
疑問を感じたときに直ぐに調べることをしなかったであろう、或いは、論文を書くときにも文献を真剣に調べて読むことをしなかったのではないかとも思われます。これは本人の努力不足であると同時に指導教官(実際には、直接指導を行う助手レベル)の怠慢であるといえますネ。責任は重大です。
現在、非常な勢いで普及しているCPによる文献検索や資料収集は効率的なものであることは認めます。
しかし、大きな弊害をもたらしているのではないかと考えています。
本当の研究のプロたる者は、どの本のどの辺りを調べればわかるかを知っている、誰に聞けば何を知ることができるかを知っている必要があります。安易なネット検索は、この大切なことを疎かにしてしまう危険性を感じてしまうのです。
問題の方が若手であるのならば、そういうネット検索のみで学生時代、或いは、院生時代をすごしてきたのではないかとも考えられます。
私が指導するとき、配属初期に少なくとも一度は必ずCAを調べさせます。図書室に1週間ほど閉じこもっての作業となりますが、文献検索とはどのように行うかということを身をもって体験させます。
そして、各自のテーマについては端的なものしか示しません。その中に示したいくつかのキーワードをもとに徹底的に文献を調べ、自らがその問題点を見出し、それについて、さらに関連項目を検索し‥そして、初めて実験プランを立てることができるのです。
ですから、基礎知識の構築抜きでは先に進むことはできないものです。その結果、各自の実験に際しての資料ファイルは膨大なものになります。そうでなければならないというのが自分の経験からの持論なのです。
乏しい基礎知識と経験を元に立てた実験プランは穴だらけのものになります。それを放置した指導教官は、当然、責任を負わなければならないものでしょう。
とは言っても、現状では周囲や上司が、再教育を行わなければならないのですネ。
研究者に必要なことは沢山あります。
その中でも非常に重要な事柄として『柔軟な思考』を挙げることができます。状況に応じて臨機応変に対処すること。初めから結果を決め付けてしまうのではなく、予想される結果に基づいて行いはするけれども、実際の結果から柔軟な思考による結論を導くことです。
ペニシリンの発見などは、その最たる例として挙げることができるでしょうネ。常人なら菌の培養時にカビが混入した時点で実験失敗とし、それを観察し、思考を広げることはできなかったでしょう。けれども、その失敗した実験からカビが産生する抗生物質を発見したという行為は真の研究者の姿であると思えます。
周辺知識をいかに沢山持っているかというと、どんなものにも問題点を見出す能力、そういったものを総合して研究者として進んでいくことができるのですよネ。
狭い知識と経験からは固まった思考しか生れません。柔軟な思考を開発するためには、問題の方の知識レベルを向上させる必要がありますネ。
プライドが高いのに実力が伴わないという典型的な研究者もどきの場合、改善するのは非常に労力を伴います。
ゼミ形式での検討会を開き、様々な人(同僚・上司など)の意見を交わすことで、問題の方の実験プランに潜む問題点を認識させるという方法もありますネ。
そして、その上で問題の方の基礎知識レベルの向上を図るという根本的な『治療』を施さなければならないですネ。
大変なことですが、頑張ってくださいネ。
以上kawakawaでした
回答ありがとうございます。
ご指摘の通り、この人物は大学院は指導教官の指示で研究していたようです。実験プランなんて自分でたてたことは無いと思います。しかし、本人は自力で学会発表や論文を発表していたと思っているようです。「私は研究できる」という完全に間違った自意識の元に形成されたプライドがあるようです。柔軟な思考なんてかけらもないようにしか思えませんし,知識の量もほとんどありません。まさに「プライドが高いのに実力が伴わないという典型的な研究者もどき」です。
プライドを破壊し、基礎レベルを向上させると言っても、30歳前後からでも間に合うのでしょうか?研究できる人物と交代したしたほうが本人のためにもなるし、周りにとってもよいと思いますがどう思われますか?
No.10
- 回答日時:
今ふと思い出したのですが、青色発光ダイオード 開発した中村修二(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授/工学博士)と言う人だったかなぁー、この人は、この青色LEDができるまでは、会社では10数年以上(会社以外でも)、無謀なやつと言われていたそうです。
実験設備もガラス管なんかは、自分で溶接して作製していた物だから、しょっちゅう会社で大爆発してたそうです。もしvirulenceさんの言われている「考えてもできない計画をたてる人」が中村修二さんみたいな人だったら、・・・。そんな可能性は、ないですかね?。回答ありがとうございます。
中村修二氏の著作を私も読みました。彼は天才ですごい人物です。
彼は失敗からいろいろ学んでいっていると思います。失敗から学べない人はどうしようもない様ですね。それから考えると、その人物が中村修二になる可能性は0%です。
No.9
- 回答日時:
その人の資質もあると思いますが、「上司が意見しても」「変えようとしない」とのことですから、上司の指導力の問題もあると思います。
上司は、「結果」に対して責任をとる体制、信賞必罰の体制づくりをしてやることが必要なのではないでしょうか。上司個人が体制を変えられないのであれば、上司の上司(常務、専務、社長等)に報告し、体制を変えていけばよいのです。普通の体制であれば失敗を繰り返せば、降格、減給、異動等の処分によって発言権はなくなっていくものです。失敗をしてもなおも発言権があるということは、「失敗」に対して「罰」が無い結果だと思います。回答ありがとうございます。
まさに失敗してもペナルティがありませんし、成功しても恩賞もありません。
しかし、ペナルティがあれば、データを不正な解析で有意差を出すかもしれませんし、発覚しなければどんなことをおこなうかしれません。まあ、それがばれれば、どこかに飛ばされるかもしれませんしね。
そう考えると罰が必要ですね。
No.8
- 回答日時:
以前に回答された方が仰っているように、それは「学習ができない」のではないかと思います。
「学習しない」のではなく「できない」のです。その人は実験を失敗してばかりいるそうですが、失敗した時に「どこが悪かったから失敗したのだろう、またそこが悪いとなぜ失敗するのだろう」と考えているうちに思考が頭の中でこんがらかってきて考えられなくなって(もしくは考え辛くなって考えるのをやめて)しまうのです。例として将棋(チェス)を挙げますが、このゲームは一手先ならそれ程でもありませんが、二手、三手先となると膨大なパターンが考えられます。それら全てを平行して考えるのは至難の技です。個人の処理能力の限界には差が有りますが、これと同じ事ではないでしょうか。
ymmasayanさんの仰る心理学的解釈を少し。これは前述の話とは違うケースですが、人間には自分にとって耐え難い程の嫌な事が起きた時には(自己が崩壊しない様に)そのことをすっかり忘れてしまうという機能が備わっています。この症状の心理学での名称は分かりませんが。
もしかしたら、これが起こっているのかも知れません。
ただ、余程のショックでない限りこのような事は起こらないので、まず違うとは思いますけれど。参考までに。
今一つまとまりの無い回答で失礼しました。
回答ありがとうございました。
暗記科目は学習できても、「学習できない」人っているんですね。実例が身近にあるので実感しております。
暗記=覚えるだけ、失敗=考える。>こんがらがる>>>思考停止といった事でしょうか。
No.6
- 回答日時:
敵を知り己を知れば100戦危からずと申しますが、敵を知らず己を知らずですね!100戦危き事必至。
日本には、失敗して損害をこうむった時、その責任を徹底追及し、責任を取らせる風土が無いためだと思います。
さらに言えば、自分の権利を守る意識の低さが目立ちます。国民性なのですかねぇー?
例えば、会社が損害をこうむっていると言う事は、貴方にとっても損害!そこでその責任を貴方が追求するとします。ところが日本では、何故か追求した人がおかしいとされ、ともすれば白い目で見られます。???
教育も自己の権利と言うよりは、奴隷のように使われやすいように、教育されてますね!極論に成りますが、そんな事だから、消費者金融には食い物にされるし、不良債権は減らないし、T大出のアホ官僚がのさばるのだと思います。
「国民の権利意識の低さ」これは致命的ですね!
以上
回答ありがとうございます。
失敗しても徹底的に原因を追及する姿勢はどんな立場、どんな仕事においても,大切なものと思います。それがわからない人がいることが私にはわかりません。
No.5
- 回答日時:
1.まずプライドが高い,高学歴、自信序過剰,人を馬鹿にしている。
2.理想家
3.自己中心型,他人には耳を貸さない.融和性がない
4.もともとする気,やる気がなく,なおざりにしている。-これなおざりだけであれば,研究所の方針,体制が問題ではないでしょうか.--無理な計画.(自己申告といいながら,強制的に計画,計画とマンネリになっていないか.など--研究所,上司に対する反抗.
5.その日さえ終わればいいという,単に金さえもらえばいいという考えの人.「門前の小僧」より劣るひと。覚える気もないから,何回も失敗する
6.失敗の原因は自分のせいではない,他人や設備,物、社会などのせいにする.
7.上司が何か都合が悪くなると,権力(地位の力で)で押さえることをして,意見を出せない状態にする.--これは日本の旧軍隊の悪いところ--.そして部下に責任を取らす.
8.マイナス思考の人-喜びを感じない人
9.好奇心もなし.
10.世の中にすねている
**まず,研究者には向かないタイプではないでしょうか.転職を勧めたら,しかし,こんなタイプはどこも要らないでしょうね,作家とか,芸術家タイプでしょうか。パ-トに最初に仕事の手順を教えるときにこんなタイプもありますね.
**直す方法は本人がきずくまでかないと無理でしょう.まず,気づく人でもないでしょうね。
回答ありがとうございます。
1,3、6、9の4点がこの人物に当てはまります。当てはまりすぎでしょうか?
私も研究者には向いているとは思えません。しかし、当人は研究者でいたいとのことです。周りは大迷惑です。
No.4
- 回答日時:
そういうタイプの人は、時々出くわします。
学生の中にもいます。1~2%位でしょうか。頭が悪いと言うより性格の問題の様な気がします。自分の思考法を頑ななまでに固持し、失敗や他人の忠告から何かを学ぼうとしない(できない)様です。論理的思考が苦手で、刹那的行動が多い(慌て者)という共通点も有りそうです。
他の方も言われていますが、まさに「学習」ができない人という感じですね。破滅的行動をしているのだという事を言い続け、色々指導しても実を結びません。結局いつも匙を投げる結果に終わってしまいます。本人の最後はみじめです。
推測ですが、宗教や軍国主義、共産主義国等での「洗脳」に似ているかなと思っています。できあがったプロセスや、他律的・自律的のどちらで形成されたかも判りません。私の思いこみかもしれませんが、心理学的、あるいは精神神経科的領域での解釈が必要な気がしてなりません。
回答ありがとうございます。鋭い考察に感服しております。
まさに、ymmasayanさんの言われるとおりの人物です。
最近は、自分から意見を聞いてはいますが、結局、計画を変えずに突き進んでいます。人に話を聞いても理解できないのか、相手を馬鹿にして意見を聞かないのかわかりませんが、結果は失敗ということには変わりません。
No.2
- 回答日時:
おっしゃること、立場は全く違えどよく分かります。
立場が違うので、思い切り違う視点から語ってみます。それは格闘ゲームです。僕は格闘ゲームが好きです。よくゲームセンターに行きます。他人と戦えますから。
それで、他人と戦うとその人が「うまい」かどうかがほんの数秒で分かります。面白いですよね。その人が「弱く」ても「強く」ても、やがていいライバルとなるか、それとも「やがては何度やっても自分に勝てなくなる」かが分かってしまうんです。
これは、大きく2つの種類に分かれますね。「今は弱くても、やがては底なしに強くなるであろう人」と「結構練習していて連勝もしていて、今の自分では到底勝てないけど、やがて勝てるようになって絶対負けなくなると思わせる人」です。何が違うんでしょうか。
それはやはり、「学習できるか否か」だと思います。
普通の思考ならば、「ジャンプして飛び込む」→「対空技で撃墜される」→繰り返す→「迂闊に飛び込むと落とされるだけだから、もうちょっと別な攻め方をしよう」という学習をするはずです。しかし、中にはそれが分からず、いくら撃墜しても延々飛び込んできて、そのまま負ける人がいます。本当にいます。信じられないかも知れませんが。というより、「僕も信じられませんが」。
結局はそれですよね。「やってみた」→「ダメだった」→「またやってみた」→「またダメだった」→「やり方、やることに問題があるのではないか」と考え、工夫し、改良していく。それができるか否かなんですよね。
ところで、これは「動作」ではなく「行為」ですよね。「目的を達成するためにある動作をする」これが行為です。それは大脳で言うところの「大脳皮質」という部分が
受け持っていて、「頭がいい人は脳味噌にしわが多い」のしわの部分と思っていただければOKです。
そこは目的を持った動作などの、「高位な思考」を司っているそうで、僕はこれの出来不出来が、つまるところ「頭がいい悪い」を示すのだと考えます。だから、そう言う人の頭の中身は、多分大脳皮質の面積が小さい、つまりしわが無くてツルツル、ということなんじゃないでしょうか(笑)。
これを成長させるのはどうするのか、そこまでは知りません。でも、子供の頃からその部分は活発に使ったはずです。小さい頃から「火は熱いから触るとやけどする」ということが刷り込まれているはずもありません。そういうことは、ストーブに手を付いて熱くて泣いて、そして覚えるものだと思います。だから、ストーブが危険なら、致命的な問題にならない範囲で熱いことを教えてやる、覚えさせる、ということをしていかないと皮質は成長しないのではないでしょうか?「危ないからダメ」ではなく、「なぜ、どう危ないのか」を身をもって教える必要があると思うのです。
だから、多分そういうことが分からない人は、皮質が未熟で「失敗した理由から失敗の原因を取り除く」という思考が働かないんだと思います。信号を送って同期に失敗したら、同期がとれるまで、なぜ同期がとれないのかという原因を探りもせずに延々と信号を送り続けるプログラムのようなものなのです。
これを能力の差と一言で言ってしまうには軽率だとは思うのですが、人間としての高度な知能の最たるものである「学習能力」として見るなら、それを能力と言っても構わないと思います。ただ、これが身体的、精神的能力と関わりのないことだけは留意しておくべきだと思います。もっとも、身体的能力などが低い人でも、学習能力さえ高ければなんとかなってしまうものなんですけどね(笑)。
ここで格闘ゲームに戻りますが、つまりは「強い連続技を知っていて強い人」よりも、「相手の動きを読んで、少しずつだけだけど確実にダメージを与えられる人」の方が強くなれるんです。そこが人間としての頭脳レベルの違いなのではないでしょうか。
ちなみに、大脳皮質を形成するものの大部分として神経細胞というものがあるんですが、新生児には末梢神経というものしかなく、高度な処理を行う神経細胞などは段々できていって20才で完成すると言われているらしいです。
よって、その人が20才を超えていたら・・・。手遅れかも、知れません・・・・(汗)。まぁ、この辺のことはよく分かんないんですけどね。
というわけで、そういう人は多分意地で意見を聞かないのではなく、意見を聞いて役立てるということ自体ができないんだと思います。だから、その辺はうまく判別して、うまく扱っていくしかないと思いますよ。
回答ありがとうございます。
その人は28歳でYuya Tachibanaさんのいう「手遅れかもしれません」。
困ったものです。
こういう「失敗から学ばない人」は定年まで、同じ失敗をくり返していくのでしょうか?
あきれかえりますよね。後輩からも馬鹿にされるだろうし・・・。
No.1
- 回答日時:
隠し球(お金や人脈、特異技能など)を持っている人はなだめたり、おどしたりして足りない物をどこからか奪い取って来ることがあります。
また根本的に例えば予算が足りないことをアピールするためにあがりの質を落とす人もいます。(あまりいい方法とは思えませんが)
意外と子供向けにデフォルメされたドラえもんでの人間関係。
でもせめて愛嬌位欲しいですね。のび太もジャイアンも憎めない。
その人一人をスケープゴートにしておけば、その他大勢の人間関係が円滑になって
かえって良かったりして。(上司の悪口を言い合って結束する部下達的構図)
でも会ったこと無いからそんな人がいるともいないとも、直るとも直らないとも
ちょっとわかりません。飲みにいって愚痴を言い合えばいいとも思えないし。
でもなぁ、そんなに使えない人だったら、より上の人間が裁定下すものだけどなぁ。実は組織全体の戦力として、はたから一見だめでも、ただいま成長中留保期間と見なされているといこか?そういうことは往々にしてあるかも。
回答ありがとうございます
残念ながら隠し球があるような人物ではありません。
「できないこと」を中途半端な「真面目さ」であざむいてきたような人物です。
真面目の仮面の下に「ダメ」が隠されていたというところでしょうか。
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