プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

この文章について解説して頂きたいのです。

「経済が悪化すれば、国債を発行して財政支出を増やし、景気回復を狙います。同時に金利を低くして資金を借りやすくします。すると、その国に海外から投資しても高金利は期待できませんから、資金は逃げだします。逃げ出すためには、その国の通貨を売って他の国の通貨を買う必要があるから、その国の通貨は安くなります。通貨が安くなれば、輸出品の値段は下がり、輸出産業には有利。輸出が伸びて、経済は緩やかに回復に向かいます。」

ここで高金利は期待できないと言っているのは、資金を借りやすくするために金利を低くしているからなのでしょうか?
金利って借りるときと貸すときと、それぞれ違うんじゃないのですか?
海外から投資するってどういうことでしょう?金利の分返ってくるから、貸してるのと同じってことですか?

その国の通貨を売るというのは、資金を出している人が売るという意味ですか?
資金が逃げ出すってどういう事を言っているのでしょう?
その国の通貨を売って他の国の通貨を買うと、なぜその国の通貨は安くなるのでしょう?その国の通貨が増えて価値が下がるという意味ですか?

通貨が安くなれば、輸出品の値段が下がるのは分かるのですが、なぜ輸出産業に有利なのですか?値段が下がったら
損しませんか?

お願いします。

A 回答 (7件)

>土地を買って買った以上のお金で儲けるために土地を買うことを投資といいますか?


「投資」っていうのは、もともと今現在、自分が保有している「資本」を何か別の資本に投じて、投じる前の資本よりも価値を高める行為のことを言います。

つまり、「土地を買う」という行為が、その後買った以上の金額で売りさばいて、元々保有していた資金の額以上のものにすることを目的として土地を買うのなら、それは「投資」と言えるでしょう。

そして、仮に買った以上の金額で売りさばくことが出来なかったのなら、それは「投資に失敗した」と言うことになりますよね。

>投資って借金してなにかするって意味もありますよね?
借金をして何かをすること、そのものを「投資」と呼ぶわけではないのではないでしょうか。借金をして何かをすることが、元々自分が保有していた何か価値のあるもの。その価値を高めるために行われる行為であれば、その時初めて「投資」と呼ぶのでしょう。

>投資で手に入れるってどういう意味でしょうか?
「何」を投資して、「何」を手に入れるのか。そう考えてみてはいかがでしょう。

「資格試験」を受けて、「資格」を手に入れたとします。
この場合、投資したのは資格試験の受講にかかる費用。または資格に必要な知識を得るためにかけた時間です。手に入れたのは、「資格」に相当する能力。もしくは「資格」という名声ですね。

たとえばこのとき手にした資格が、「古物商」であったとします。
「古物商」の資格を手に入れることで、その人は「中古車」を販売できるようになります。

この人は、その手にした資格を基に資金を手にするため、「中古車」を5万円で買い取ります。「5万円」を投資して、「中古車」を手に入れました。この人はさらに中古車を転売し、15万円で販売しました。

この人は、「5万円」を投資することで、その差額「10万円」を手に入れました。
手に入れた10万円を投資して、この人は新たに別の中古車を買います。もちろん、最初に購入した中古車よりも価値のある中古車です。

もしかしたらこの人がほしかったのはこの中古車なのかもしれません。だとすると、この人は10万円の価値のある中古車を手に入れるため、5万円を投資したことになりますね。

ですが、やはりこの人はこの中古車をさらに転売し、25万円で販売します。
差額の15万円を手に入れました。最初に投資した5万円で、この人は15万円を手にしたのです。

やがてその金額は額をまし、やがて1000万円になります。

彼はその1000万円を元手にお金を借り、総額で2500万円の資金を手にします。彼は2500万円の資金を投じて一件の店舗を構えます。

そして彼は1年後、その店舗から1億の年商を手にします。
最初に投資した5万円で、最終的には1億という資金を彼は手にしたのです。


と・・・、ここまで話がとんとん拍子に行くことはまずないでしょうが、「何」を投資し、「何」を手に入れるのかということは、その人が何に価値を見出し、何を手に入れたいと思っているのかによって大きく変容するのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

有難うございました。勉強になりました。

お礼日時:2012/06/20 21:05

>円買いが起こるのも消費と呼ぶのでしょうか?



言え、円買いは消費と言わないでしょうね。前述したとおり、円が買われたとしても、それが国内の、たとえば銀行だったり、保険会社であったり、国内で留保、もしくは消費に回されない限りは。

「消費」って、結局「買い物をすること」です。買い物、と言っても、つまり食べ物を買ったり、家を買ったり、車を買ったり、それももちろん「消費」ですが、それ以上に、たとえば国が民間企業に発注して道路の補修を行ったり、橋の修理を行ったり、大手スーパーが発注して「家」とは呼べないほどの大きさの商業施設を作ったり、その商業施設の中にお店を出す企業さんが、たとえばリース業者から什器を借りたり、買ったり・・・。

そして、何より、このときに「お金を借りて」でも消費を起こすようになれば、尚良し。
お金が借りられて、購入にや発注に充てられた分、つまり「無」から「有」が生まれているわけですから。

>円買いして円を保有しているとどういうメリットがあるのでしょうか?
これ、実は現状から考えると、とても複雑です。本来であれば、円を保有する際に、「円」を「円」のまま保有するよりは、たとえば業績が伸びそうな企業の株などの債権にお金が回されるのが普通なんです。んで、ある程度株式で利益を手にして、円高が頭打ちになったら株を手放してさっさと円売りに走る、と。

すると円高と株高で外国人投資家は二重の儲けが生まれるのですから。

ところが、現状はそうなっていませんよね。

おそらく、投資家たちの気持ちを想像すると、たとえば今の状況では、とてもアメリカやヨーロッパなどのリスクの高い金融商品には手を出せない。いつでも売り買いが出来る、つまり「流動性の高い」状態のままで保有していたい、と考えているはずです。

ところが、ユーロのまま保有していたのでは、ゼロはゼロのままで、資金が増えることはありません。とすると、「流動性の高い資産」の中で、最も利益が生まれやすい通貨に現在世界中の資金が集中しているのではないか、と想像できるのです。

流動性の低い状態のまま資産を保有していたのでは、いつ値崩れを起こすかもしれない状態で、いざ通貨に戻そうとしても、その時はもうすでに遅い、なんて状況になりかねないですしね。

>結局池上彰の言っている(日本の)資金が逃げ出すっていうのは、例えばアメリカ人が日本に円を預金していたのを売ってドルにしたりすることなのでしょうか?

日本に関していえば、最もその状況に近いのは、「バブル経済」が崩壊する瞬間であったのではないでしょうか。

1985年から1989年にかけて、この国で起きていた史上空前ともいわれる「バブル経済」。
日本の経済はかなりな右肩上がりでしたから、「借金をしてでも土地を買う」と、「借金した金額以上の額」で土地が売れていた時代でしたから、土地の値段がどんどんどんどん値上がりしていた時代です。

それでも売れてたんですね。もちろん、このとき日本の不動産に対して投資を行っていたのは日本人だけじゃありません。アメリカ人たちが、こぞって日本の土地や建物に投資を行っていたんです。日本は、このときもプラザ合意による影響を抑えるため、低金利政策を実施しました。(お金が借りやすくなっていました)

もちろん、このときも日本国内では「ドル」でお買い物はできませんから、ドルを円に換える動きが大幅に起きていたことでしょう。

何故こんなことが起きていたのか、というと。1985年。「プラザ合意」と言って、当時中曽根総理大臣の時代。アメリカから、「今の貿易黒字はひどすぎる、もっと内需を拡大しなさい」と命令され、「はい、わかりました」と頭を下げ、アメリカのこの要求を飲んだんです。そして、アメリカだけでなく、当時のG5諸国が一斉に協調介入を行い、一気に円高にシフトさせました。

このときの政策内容が、
・それまでの緊縮財政を一転して公共事業拡大政策
・法人税を42%→30%に、所得税率を、最大70%から40%に引き下げ

という内容です。

んで、それまで1ドル当たり240円くらいだった円の相場は、どんどん値を釣り上げ、1988年には120円くらいになっていました。

日本にお金を突っ込んでおけば、どんどん値が上がる、さあ、日本に投資しよう!と、そんな空気だったんでしょうね。

ところが、1989年12月。「マルタ会談」という会議が開催され、ここでアメリカとソ連が和解します。「東西冷戦構造」が終結したんです。そして、アメリカには日本よりも魅力的な市場が生まれました。「東欧諸国」という市場です。

そして、この翌年。橋本龍太郎という、のちに総理まで務める男が、厚生大臣であった時代、宮沢喜一という時の総理大臣の下、「総量規制」という法整備を行います。

つまり、土地や建物を購入するとき、銀行や郵便局から、ある一定以上のお金を借りちゃだめですよ、っていう法律を作ったんです。また、同時にこのとき日銀は政策金利を上昇させました。

今まではお金がなくともお金を借りて、土地を買って、買った以上の値段で人に売れば儲かっていたのに、土地を借りる元手を日本国政府自らが断ってしまったのです。

東西冷戦構造の崩壊と、総量規制という二重の原因により、バブル時代に日本の土地や建物に対して行われていた投資が行われなくなりました。つまり、不動産が値崩れを起こし始めたんです。

外資系企業は損をするわけにはいきませんから、日本に行ってきた投資で手に入れた土地や建物をあらかた売り払い、現金化して、これを一気に国外へ持ち出したのです。もちろん円をドルに換えて。

「(日本の)資金が逃げ出すっていう」っていうのは、まさしくこのような状況を言います。

ただし、この直前(1989年から1990年にかけて)に日本はアメリカとの「日米構造協議」という会談を開き、日米の貿易摩擦の是正のため(プラザ合意の効果もなく、日本の絶大な貿易黒字はまだ続いていました)、日本は再びアメリカから内需拡大を強制され、会談終了後、10年連続して、GDPの10%の公共投資を行いなさい、という約束をさせられました。

んで、アメリカの企業がもっと日本の市場に参入しやすいように、土地の税制を見直しなさい、「大規模小売店舗法」という法律がアメリカ型店舗の出店の妨げになっているから大規模小売店舗法を廃止しなさい、日本の企業間の連携がアメリカ型店舗の出店の妨げになってるからもっと独禁法を強化しなさい、って、次から次にアメリカの要求を飲まされたのです。

おかげさんで、日本から資金が逃げているはずなのに、阪神大震災が起きるまで円高は続きます。このときも低金利は続いていましたから、円キャリートレードが行われていました。

このときの政権与党の幹事長が小沢一郎という男です。この男と金丸信という男が橋本龍太郎の政策の失敗に引き続き、日本をこのような状況に陥れた黒幕ですよ~~~。

>そこから派生する消費であるとか
具体的にどういう消費が良いのですか?
金融機関以外へ流通するとどう良いのですか?

先に後半の、「金融機関以外へ流通するとどう良いのですか?」という部分について。
簡単ですよ。金融機関はお金を使わないからです。お金を使うのは企業であり、我々一般国民です。いくらお金が大量にあっても(金融機関には総額2700兆円のお金があるんですよ)、これが我々の手元に回ってこなければ、全く意味がないですよね。お金が使われなければ、当然経済も回復しない。

どのような消費が良いのか、というと、海外ではなく、きちんと日本国内で起こる流通、消費です。


http://www.youtube.com/watch?v=QrMH6jTgqYE&featu …
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってしまい申し訳ございません。
よろしければご回答よろしくお願いいたします。

>外資系企業は損をするわけにはいきませんから、日本に行ってきた投資で手に入れた土地や建物をあらかた売り払い、
外資系企業は、借金したお金で土地や建物を買っていたってことですよね?
土地を買って買った以上のお金で儲けるために土地を買うことを投資といいますか?
投資って借金してなにかするって意味もありますよね?
投資の意味を教えて下さい。
投資で手に入れるってどういう意味でしょうか?

お礼日時:2012/06/13 20:46

>>1.その国の通貨を買うとその国の資金になるのでしょうか


アメリカ人達が円を買うと、その円を保有しているアメリカ人達の合計も日本の資金の総額に加えられることになるんですよね?

基本的に、その資産が日本国内にあればそうです。
よく「資産隠し」といって、日本人が、日本国内にお金を置いておくと課税対象になってしまうので、国外に資産を持ち出して、スイスの銀行などに預けられるケースもあるのですが、そのお金、確かにその人のお金かもしれないですが、スイスの銀行に預けられているわけですから、そのスイスにある銀行の資産として計上されます。

日本でも同じですよね。たとえば、アメリカの旅行者が、アメリカでドルを円に換えて、日本国内に持ち込んだとしても、それはあくまでそのアメリカ人のお金であり、そのお金が「日本国の資産」として勘定されることはありませんが、たとえばそのアメリカ人がそのお金で買い物をしたり、そのお金を日本の銀行に預けたりすれば、その時点で「日本国の資産」としてカウントされます。

それとか、その旅行者がある一定期間以上日本に滞在して、たとえば「住民税」などを納めなければならないような立場になったとき、来日してから期日までに得た収入は「日本国の資産」になりますよね。

>日銀がこういった流動性の低い資産を買い上げ、買い上げた分日本国銀行券を市場に流通させること。
買い上げたとき利息分も相手に返るんですか?満期の来ていない国債を買い上げたら利息はどうなるのでしょうか?投資家は怒らないのですか?

日銀は、基本的に銀行等金融機関からしか買い取りません。銀行は、国債を自分たちの資産を増やすためにも利用しますが、同時に商品として売りに出し、売買しています。

日銀が買い取る国債は、「発行済み国債」で、こういった、金融機関がすでに購入済みの国債を、銀行から利息分も含めて買い取るわけです。

ですが、
>満期の来ていない国債を買い上げたら利息はどうなるのでしょうか?

という部分に対して。いくらか利益を上乗せして買い取ってもらったとしても、将来にわたって予定されていた収入はなくなるわけですから、金融機関は再び同じように新規国債を購入するでしょう。

怒ることはないでしょうが、仮に日銀が買いオペを行ったとしても、同時に日本国政府が市場に流通した日銀券が、国債ではなく、たとえば民間企業へ向けての融資であるとか、そこから派生する消費であるとか、そういった流動性の高まった資金が金融機関以外へ流通するための政策をきちんと取らなければ全く意味がないでしょう。

dan100さんの目の付け所はなかなか良いと思います。
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この回答へのお礼

またほめて頂いて有難うございます。

また疑問がわきましたのでよろしくお願いします。

>そこから派生する消費であるとか、そういった流動性の高まった資金が金融機関以外へ流通するための政策をきちんと取らなければ

円買いが起こるのも消費と呼ぶのでしょうか?
円買いして円を保有しているとどういうメリットがあるのでしょうか?
結局池上彰の言っている(日本の)資金が逃げ出すっていうのは、例えばアメリカ人が日本に円を預金していたのを売ってドルにしたりすることなのでしょうか?

>そこから派生する消費であるとか
具体的にどういう消費が良いのですか?
金融機関以外へ流通するとどう良いのですか?

お礼日時:2012/06/06 22:41

>1.その国の通貨を買うとその国の資金になるのでしょうか?


もしなるのなら、なぜなるのですか?

もし、日本国政府が購入すれば、当然日本国政府の資金(資産)になります。
ですが、購入したのが個人であればそれはその国の資金(資産)ではなく、その個人の資産になりますね。これはご理解いただけると思います。

名称が「通貨」だから疑問に思うだけで、たとえば日本国政府が日本円でアメリカからバナナを100房買いました。このバナナは誰の持ち物でしょう、といえば、当然日本国政府の持ち物です。

では、ビートたけしさんが、日本円でアメリカからバナナを1房買いました。このバナナは誰の持ち物でしょう、というと、これは当然ビートたけしさんの持ち物で、これを「日本の持ち物」という表現は行わないと思います。

ですが、これを「日本国全体の資産」に含めるかどうかというと、当然含まれますね。
日本国政府=日本国ではありません。日本国とは、沖縄の沖ノ鳥島から北海道の択捉島まで、47都道府県で構成される土地や海域、領空に与えられた名称名称で、そこに居住するすべての国民が保有する、もしくは生み出した資産の総額を「日本国の資産」と呼びます。

これに対して、日本国政府、とは、そんな「日本国」に住む人すべての代わりに財政の運営や国防などを担っている組織に与えられた名称で、「日本国」に含められる組織のことです。ですから、日本に住む民間人の資産が日本国政府の資産に加えられることはありませんが、日本国全体から見れば、民間人の資産であろうが、日本国政府の資産であろうが、その総額に加えられます。

>2.>ですが、「金利を低くした」つまり、「お金を借りやすくした」ら、普通、お金を借りに来ません?
>ここで借りるというのは、国債を買ってもらうことなのでしょうか?
>金利って何についてくるのでしょう?通貨ですか?
>金利を借りる側がつけれるってどういう意味でしょう?

お金を借りる、と言えば、普通はこの日本に住んでいる限り、この国に流通している、「日本国銀行券」のことを意味しますよね。もちろん、この国でもドル紙幣の売り買いはできますが、ドル紙幣を売り買いしたければ、普通はアメリカで行いますよね。

ただ、橋本龍太郎内閣において、「金融システム改革法」という法律が制定されて、この「為替取引」を行うとき、実際に円紙幣やドル紙幣がなくても、パソコンの画面上で、数字を増やしたり減らしたりするだけで紙幣の取引を行うことが可能になりました。これを、「電子商取引」って言います。

たとえば、インターネットを使って、Amazonから本を買ったとき、実際には円紙幣のやり取りをしたりしませんよね。ネット上で、代金が書かれてある画面のチェックボックスにチェックを入れ、「次へ」「次へ」っていうボタンを押すだけで翌々日くらいに本があなたの家に届きますよね。だけど、別に万引きしたわけでもなんでもなく、1か月後に通帳を見ると、そこからあなたが買い物をした金額分、数字が減っています。あれと同じ理屈です。

んで、私が「借りにくる」って言っているのは、外国の投資家たちが、この「電子商取引」を利用して、日本の銀行からお金(日本国銀行券)を借りにくることを意味しています。

銀行は当然お金を貸す時、ただで貸したりはしません。利息を付けます。この利息の基準になっているのが「日銀の政策金利」。銀行は、お金をどこからともなく、まるで水がわき出すように保有しているわけではありません。

もちろん、お金を借りる人から預かったお金を保有していたりするのですが、それだけでは足りません。銀行もまた、誰かからお金を借りなければなりません。その借りる先が「日本銀行」。略して日銀です。

日銀が銀行にお金を貸す時に銀行が日銀に対して支払わなければならない利息のことを、「政策金利」って呼びます。この政策金利の割合が、現在は「0.00%~0.01%」に設定されています。この金利に自分たちが必要な利益分の利息を上乗せして、銀行は企業や民間人にお金を貸しています。

当然、同じお金を借りるなら、安いところから借りた方がお得ですよね。
リーマンショックの前は、日本の金利が世界一安かったですから、外国人たちは日本の銀行にお金を借りに来ていたのです。

>日銀は大量の買いオペを実施したため、却って外貨は日本に流入したんですが。
買いオペってなんでしょうか?

「買いオペ」とは、日銀が市場(市中銀行の保有する資産)の「流動性を高めること」を言います。

たとえば、「国債」には「1年物」「3年物」「5年物」「10年物」とあり、それぞれの期間保有し続けることで、たとえば1年後、3年後、5年後、10年後に額面以上の利息を受け取ることが出来ます。

ですが、途中で手放せば利息は付きませんから、投資家たちは、それぞれの期間、国債を保有し続けます(実際にはその国債そのものに別途利息を上乗せして売り買いしているのですが)。

もちろん、国債で物の売り買いはできません。たとえば、1000万円の国債を持ってスーパーに行って、「米10キロ売ってください」って言ったって、普通売ってくれないですよね。「バックヤードにご案内しますから、店長とお話していただけませんか」なんて言われて、米が買える前に日が暮れている、なんて落ちになっておしまいです。

こういった、そのままの形では物の売り買いが出来ない資産のことを、「流動性の低い資産」って呼びます。「買いオペ」っていうのは、日銀がこういった流動性の低い資産を買い上げ、買い上げた分日本国銀行券を市場に流通させること。

お金が活発に動くようになり、消費が起きやすくなったりするんじゃないか、っていうのがこの買いオペが行われる理由です。

ちなみに通貨とは、市場の中で最も「流動性の高い資産」ですね。そのままの状態で物の売り買いが出来る、数少ない資産のことです。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。

また質問があるのですが、よろしくお願いします。

>>1.その国の通貨を買うとその国の資金になるのでしょうか
アメリカ人達が円を買うと、その円を保有しているアメリカ人達の合計も日本の資金の総額に加えられることになるんですよね?



>日銀がこういった流動性の低い資産を買い上げ、買い上げた分日本国銀行券を市場に流通させること。
買い上げたとき利息分も相手に返るんですか?満期の来ていない国債を買い上げたら利息はどうなるのでしょうか?投資家は怒らないのですか?

お礼日時:2012/06/05 21:22

私、基本的に池上彰のことは嫌いです。



平気で嘘つくし、後で自分の言っていたことが嘘だってわかったら、平気で人の意見をパクってあたかも前々から自分の意見でした、という風にいう。んで、情勢が変わってきたら急に「昔の自分の意見が実は正しかったんだ」風なこじつけの意見を言うし・・・。

大体、こどもニュースで、「国債(池上曰く、国の借金)が増えたら大変なんだよ」って解説して、小学生から「だったらお札を印刷したらいいんじゃないの?」って聞かれて、何も答えられなくなったのはほかならぬ池上彰。自分の著書に堂々と書いてるんだけど、最近その著書を必死で探してるのに、なかなか見つからない・・・。

大体、経済学者でもなんでもない、ただ単なるジャーナリストが書いた本の内容を、何で真に受けるかね・・・。(´Д`;;\

さて。では本題。設問にある池上彰の著書からの引用。一見正しいように見えますが、何か一つ、重要な要素が欠落しています。

何でしょう。













答え。
「その国に海外から投資しても高金利は期待できませんから、資金は逃げだします。」の部分。何がおかしいか、わかるでしょうか。

「海外から投資しても高金利が期待できない」、つまり、この国に投資される要素が何もないのに、どうしてこの国から資金が逃げ出すことが出来るのでしょう。

そして、投資もされていないのに、どうして為替変動が起きるのでしょう。

おかしいと感じるのが普通。感じないのは誰かに洗脳されています。
元々投資されていたお金? じゃあ、海外からそれほどのお金が投資されているのに、何で景気が悪くなるの? おかしくないですか~~~~ヽ(`Д´)ノ 池上さん。きちんと説明してくれませんかね。(すみません、怒りの対象は池上彰です。決してご質問者さんではありません)

大体、それだけ投資されていたら普通、金利が下げられる要素がない。金利が下げられるのは、資金が海外に逃げ出したから。外資系さん、もっとお金を借りてくださいよ~~って。

まあ、本当は違うんだけどね。金利が下げられた理由は、お金を借りていた人たちが、景気が良かった当時の金利のままでは支払いが厳しいから。そして、「外資」ではなく、「国内企業」にもっとお金を借りてほしいから。

『経済が悪化すれば、国債を発行して財政支出を増やし、景気回復を狙います。同時に金利を低くして資金を借りやすくします。』
というところまでは正解。間違ってないです。ですが、「金利を低くした」つまり、「お金を借りやすくした」ら、普通、お金を借りに来ません?

確かに高金利は期待できませんから、投機対象にはされないかもしれないです。ですが、投機対象云々以前に、金利が安いから、外資は日本にお金を借りに来るんです。

そして、日本からお金を借りて、借りたお金で外国の債券に対して投資を行うんです。
これを、「資金が逃げ出す」っていいます? 普通。日本の銀行も、お金を貸す時はそれなりの金利で貸すわけですから、これだけバンバンお金を借りてくれたら、かなり儲かりますよね。

このとき、確かに外貨に投資を行うためには為替変動が発生しますから、相場は円安に振れます。円はまあまあ安くなります。すると、安くなった円を求めて、再び外貨が円を買いに来ます。そして買われた円は株に投資され、株価は上昇する。(ちなみに日本の株式市場の7割近くを動かしているのが外国人投資家です)

すると企業には体力が生まれる。

確かに円安の市場では輸出系の企業にとって有利に働きますが・・・

っていうか、これ、小泉内閣の時に行われた、「円キャリートレード」のお話なんです。
これは福田内閣まで続きます。あの時日本の景気が良くなったのは、輸出が云々っていう話じゃなく、借金をしてでもお金を借りる、アメリカの大量消費に支えられて、日本の景気がけん引されたっていうのが正しい表現。アメリカの景気が良かったから日本の景気はよかったんです。

設問文中にある池上の解説はあまりに幼稚。事実のありんこほどの一面しかとらえていません。

ちなみに、1998年、「アジア通貨危機」という大事件があったのですが、このとき、韓国の財政は破たん寸前にまで追い込まれています。このとき、韓国からは本当に外資が逃げ出しました。

そりゃそうですよね。今まで投資していたお金の価値がなくなるかもしれないんですから、価値がなくなる前に、一斉にお金を引き上げようとする。つまり、ウォンを外貨に換えようとする。このことが原因で、ウォンは日本円に対しても、それまでの1/2まで価値を落としました。

国から「資金が逃げる」とは、こういう場合に使うのが正しい用法です。池上氏は日本語もきちんと勉強しなければなりませんね。

ちなみに、東日本大震災の時も、一瞬だけ外貨が日本から逃げ出そうとする兆候が見られた瞬間がありました。その時に日銀は大量の買いオペを実施したため、却って外貨は日本に流入したんですが。

通貨は売られると価値が下がるんですよ。^^
逆に買われると高くなります。円がドルで買われると、円の価値は高くなりますが、ドルの価値は低くなります。逆に、円でドルを買うと、円の価値は下がりますが、ドルの価値は高くなります。

買われないものは、買い手がつく値段まで値を下げるのが相場ってもんです。

で、上記のウォンの話に戻ります。ウォンの価値が下がってしまったせいで、日本のテレビと全く同じ性能のものが、韓国が販売すると半額で売れるようになったってことです。

おんなじ性能のものが半額で売りに出されたら、そりゃ安い方を買いますよね。
こうやって韓国は市場を広げたのです。

まあ、ここも複雑で、日本のように輸出入に対する依存度の低い国では、特に通貨が安くなると、国内で生産したものを海外に対して安く販売することが出来ますから、たくさん売れれば売れるほど、ご飯をたくさん食べることが出来ます。

ですが、韓国のように輸出入に対する依存度があまりに大きすぎる国はどうでしょう。
殆どのものを海外から輸入し、生産も海外で行っている国の通貨が安くなったからと言って、それを額面通り安く販売してしまったのでは、食べられるご飯の量は、却って少なくなってしまうんじゃないか、っていうのが私の考えです。

「通貨が安くなれば、輸出品の値段が下がるのは分かるのですが、なぜ輸出産業に有利なのですか?値段が下がったら」

っていう考え。これ、ある一面ではとても的を得た視点だと思います。
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この回答へのお礼

>っていう考え。これ、ある一面ではとても的を得た視点だと思います。
ほめて下さって有難うございます。
あと色々な事が分かってよかったです。

いくつか疑問点があるので宜しければ教えて頂けますか。

1.その国の通貨を買うとその国の資金になるのでしょうか?
もしなるのなら、なぜなるのですか?

2.
>ですが、「金利を低くした」つまり、「お金を借りやすくした」ら、普通、お金を借りに来ません?
ここで借りるというのは、国債を買ってもらうことなのでしょうか?
金利って何についてくるのでしょう?通貨ですか?
金利を借りる側がつけれるってどういう意味でしょう?

>日銀は大量の買いオペを実施したため、却って外貨は日本に流入したんですが。
買いオペってなんでしょうか?

お礼日時:2012/06/04 22:02

 いちいち質問文を引用して回答していると長くなりますので、上から順に番号をふってちょっとだけ引用し、回答します。



 質問する人が質問ごとに番号や符号をつけると、わかりやすいのにと思います。


(1)金利を低くしているからなのでしょうか

 そうです。

(2)金利って借りるときと貸すときと

 それはそのとおりです。

(3)海外から投資するって

 債券を買ったり、株を買うということでしょうね。直接「円」を買って洋式箪笥預金しているかもしれません。

(4)貸してるのと同じってこと

 債券の購入の場合は貸したことと同じですね。

 貸したお金は、基本返ってくるはずのものですが、投資の場合は投資先が損をすれば価値が下がります。文句は言えません。

 リスクが大きく、広範囲の分、同じというわけにはいかないでしょう。

(5)資金を出している人が売る

 おおむね、そうです。

 しかし、「これから通貨が下がる」と思えば、これまで資金を出していなかった人(組織)でも「空売り」することはありえますので、「厳密には違います」という回答になります。

(6)資金が逃げ出すって

 (3)で買った債券や株を売って現金化(現地通貨)し、さらにその現金化した現地通貨を、自分が「これから有望だ」と思う通貨に換金することです。

(7)なぜその国の通貨は安くなる

 需要と供給の関係です。

 つまり、誰もこれ以上必要としない通貨(例えばウォン)を売って、みんなが欲しがっている通貨「例えば円」を買いたいと思えば、ウォンはたたき売りし、円は競争して高くても買うしかないでしょ?

 たたき売りされた通貨は、安くなります。

(8)その国の通貨が増えて価値が下がる

 そうです。

 たたき売られて市場にあふれますので、価値は下がります。

(9)通貨が安くなれば、なぜ輸出産業に有利

 韓国では、去年も今年も100万ウォンでテレビ1台作った(利益も含む)とします。

 で、去年は1000ウォン=1ドルだったとすると、去年は1台1000ドルです。アメリカで1000ドルで売りました。

 今年は、2000ウォン=1ドルになったとすると、1台500ドルです。アメリカで500ドルで売りました。

 まったく同じテレビなのに、去年作った物は1000ドル、今年作った物は500ドルなら、今年のほうがたくさん売れるでしょ。たくさん売れればたくさん輸出できる理屈です

 で、1台売って去年は1000ドル手に入ったのに、今年は500ドルしか手に入らなければなにか損したみたいですが、韓国に500ドルを持ってきて、ウォンに換金した時、100万ウォン手に入りますので、損はしません。

 むしろ、値段が半分になったおかげで2台売れるはずなので、1000ドル手に入り、それを韓国に持ってきてウォンに換金すると200万ウォンになりますので大もうけです。

 (実際には輸送費などもかかりますし、日本からの部品代が上がって儲けは少なくなりますがザックリした計算ではそうなります)。

 他方、韓国国内では去年も今年も100万ウォンでテレビ1台作っているわけですから、国内では同じ価格でしか売れません。安くしろという圧力はかかりません。

 ですから、為替レートの変化(韓国にとっては悪化)は輸出産業には有利ですが、国内産業には関係ないのです。

※ 細かく言うと、輸入部品代金が上がるので、多少高く売らないと赤字になるかもしれません。同じ値段で売れば、利益は減るでしょう。

(10)値段が下がったら損

 輸出の場合は上に書いた通りですので、逆に儲かります。

 韓国で、去年も今年も1000万ウォン(利益コミ)で作っているのは変わりませんので、レートの関係でアメリカでは安くなっても、仮に去年並の数しか売れなくても、韓国のテレビメーカーは損をしません。

 上記のとおり国内販売の場合は、値段が下がりません。むしろ値段は上がります(輸入部品などが上がるから)。

 ゆえに、値段が下がって損するという事態はおきません。
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この回答へのお礼

有難うございます。分かりやすかったです。

お礼日時:2012/06/01 21:26

http://www.fxprime.com/excite/bn_ykk/ykk_bn06.html

これを読むと基本的な部分は理解できると思います。
本を読む以前の経済に関する基礎的な部分の理解を自分で図を書いてみてください。
この文章は非常にわかりやすく書いてあります。
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この回答へのお礼

貴重なアドバイス有難うございます。

お礼日時:2012/06/01 21:23

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