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6.6kV配電用変電所における零相電圧の質問です。
変電所においてGPTを用いて零相電圧を測定しています。
外部に送電中は約50Vを検出するのですが、送電していない状態(変電所が充電されている状態)でも約200Vの零相電圧が検出されます。
なぜ、送電の無い状態でこの様な大きい零相電圧が検出されるのでしょうか。
宜しくお願い致します。

A 回答 (3件)

地絡検出回路の零相電圧に関する事項を記載してみます。



1線完全地絡時の零相電圧は3,810Vですが、盤取付の零相電圧計は6,600Vを指示するように規格で定まっています。
よって、零相電圧計の指示により不揃い状態の残留電圧が解ります。
送 電 中:50V 0.76%の残留電圧
充電状態:200V 3.03%の残留電圧

一般的な6.6kV配電用変電所は、非接地系統になっております。全くの非接地状態では中性点が不安定になり共振等がおきますので、GPT3次に制限抵抗を接続しております。
3次の制限抵抗により見かけ上GPT1次中性点に高抵抗が接続された状態となり。25Ωの制限抵抗を設置した場合は、10kΩと非常に大きな値の高抵抗接地系統と考えることが出来ます。(GPT1次-3次の巻数比:60と仮定)

常時発生する零相電圧を残留電圧と言いますが、この電圧は各相の対地静電容量がアンバランスになると発生します。アンバランスの原因として単相機器接続(単相変圧器、V結線機器)、単相配電線などいろいろな要因があります。

充電状態(送電していない状態)で200Vの指示とのことですが、小さな対地静電容量しかない状態ではわずかなアンバランスで残留電圧が出やすくなります。
送電状態では、全体の対地静電容量が大きくなりますのでアンバランスが出にくくなりますので、残留電圧が50Vと小さくなります。

電力会社においては、残留電圧を低減させるために単相変圧器を設置する場合は各相がバランスするように計画します。また、単相配電線を設置した箇所は1相の対地静電容量が少なくなりますので補償用のコンデンサを対地間(柱上)に設置する場合があります。

私が経験した中での配電系統では、山間部の広域に配電する箇所で5%以上の残留電圧が発生していました。(30年くらい前) 現在ではかなり改善されて2%程度となっています。

特高需要家の6.6kV系統もデパート、ショッピングセンターなどは単相変圧器の比率が大きくなりますので、バランス調整を考えないと残留電圧を発生させてしまいます。
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まず確認ですが、200V、50Vと言う値は配電盤のメータの値ですね?



他の方もおっしゃている通り、GPT3次電圧がその値ならば完全地絡となりますからね

それと、6.6kVの母線に接地用コンデンサとかはいってませんか?

送電していない時の方が電圧が高いのですから、他の方のおっしゃっている通り
母線になにか起きているのか、そもそもGPTがおかしいのかどちらかだと思いますよ
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このような話は、今までに聞いてことがありません。


疑っているわけではありませんが、測定方法に何らかの問題があるのではないかと思います。
(電圧レンジの読み違いまたは、測定箇所の間違いなど)

バンク2次を充電し、6.6kVの配電線を送電していない状態で、V0=約200Vと記されていますが、200Vではなく190Vのはずです。そうなると完全1線地絡となります。そのような状態となった場合64(地絡過電圧継電器)が動作することとなります。64の整定値にもよりますが大体64の整定値が20V~30V程度ではないかと思いますので、リレー動作しているはずです。

配電線用のキュービクルもしくはミニクラッドの母線の異常も考えられます。(母線が地絡している疑いなど)もしくはGPTの異常も考えられます。配電設備の点検やGPTの点検(極性確認、レシオ、角変位)をする必要性もあるのかなと思われます。

この回答への補足

早速のお返事有難うございました。

申し訳ありません。私の説明不足でした。
200Vというのは、3次の測定値ではなく、1次換算値です。
送電時では500V程度検出され、充電時は200V常に検出されている状態です。

補足日時:2012/06/12 20:45
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