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こんばんは
よく経理の専門性を高めたいと聞くことがあるのですが、経理の専門性とは何を指すのでしょうか?
経理自体が専門的なことなので、経理に関する業務を幅広くやることも専門性を高めるうちに入るのでしょうか?

A 回答 (1件)

私は税理士受験(挫折)・税理士事務所補助者を経て、IT系で起業をした者です。


IT系以外に財務を含めたコンサルタントを若干ですが行っています。

経理=簿記検定のようなイメージを持たれる方が多いように思います。経営者でも商業高校などで簿記を学んでいれば即戦力だと考えてしまう場合も多いでしょうね。

経理の基礎に簿記というものがありますが、業界や会社によって税法の範囲内でのオリジナルの簿記会計のルールもあります。それに、経営者などが事業計画や資金計画を考える上で、右腕になるような存在の場合も多いことでしょう。

零細企業などの場合の多くは顧問税理士などがいます。経営者と税理士が一緒に考えることと、経理担当者が税理士と考えることには違いがあります。簿記会計や税務会計などは、考え方一つでその会計処理が異なり、税務上の取り扱いも異なります。さらに、銀行等の融資の際の審査などでも決算書などが重要視されます。その際に同じ取引であっても、考え方を変えることだけで見栄えの良い処理にすることも可能です。

また、資金の動かし方においては、手形・小切手・社長借り入れなどいろいろな方法でお金を動かすことになります。

小さい会社の経理職は、総務職などとして行動する必要もあります。それに、自分が担当していない分野であっても、お金の動きなどがかかわったり、会計書類などが必要となる手続きなどがあれば、関連する業務などの知識も必要となることでしょう。特に許認可届出事業を行っている場合、公共事業(入札関連)を行っている場合などでは、会計処理にも注意が必要でしょうね。

私のように税理士事務所の元職員というだけで経理に精通しているなどと思われることがありますが、あくまでも税務会計や税法に精通しているに過ぎず、手形や小切手などを扱うことはほとんどありませんからね。ただ、税理士事務所ではいろいろな業種の顧問先の処理を行い、経営者や担当事務員などと話をすることが多いため、いろいろな勉強になりました。
しかし、実際会社を経営してみると、許認可のため、融資のためなどを意識した会計処理を求められますし、税金対策ばかりを考えた決算書は、他では通用しないことがあることもびっくりしましたね。
さらに、社会保険や労働保険なども把握していなければ、正しい資金繰りなども扱えません。
私は役員の一人ということもありますので、税法だけでなくいろいろな法律を常に意識しながら、社長の経営の指標となる資料の作成に日々悩んでいますね。

簿記会計だけでも、商業簿記・工業簿記・建設業簿記・農業簿記などもありますし、保険業会計などというものもあります。さらに、神社なども特殊な会計処理をするようですね。簿記検定で学ぶ基礎が深いところまで理解していれば、大概の事は理解できます。しかし、ただ簿記検定を合格したような浅い知識では、一人前とも呼べなくなります。

せめて、社長と顧問税理士を橋渡しをスムーズにできるような、税務知識と会計知識を深く学ぶこと、実践を多くこなすことが重要だと思います。
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