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銀行が不良債権の直接償却をすれば、自己資本比率が減り、BIS規制に引っかかると本に書いてあったんですが、リスク資産が消えるので自己資本比率はあがるように思えるのですが、どうなんでしょう。

A 回答 (2件)

部外者ですが、もう1つの質問にお答えします。



あなた自身が言われている「資本」が3億減る事が、自己資本比率を押し下げる要因です。不良債権処理は資産の健全化には有効ですが、処理すればするほど資本が(現金をイメージして下さい)減ってしまいます。損の穴埋めをしないといけませんので。

「自己資本比率」は「資産」に対する「資本」の比率です。自己資本比率が10%の時でも、100億円の資産に対して資本は10億円です。3億円も使ってしまったら、ちょっと不良債権処理をしただけで、あっという間に資本が底をついてしまいます。ですから自己資本比率も減少します。(突き進めば限りなくゼロに近くなります)

銀行にとっては不良債権を新たに増やすわけにも行きませんし、不良債権処理にお金(利益)を使うので、「貸せるお金」がないのです。銀行が貸し渋りをするのもそのためです。ですから政府は公的資金を注入し、中小企業に対する債務保証まで付けたのです。(その焦げ付き分が税金で穴埋めされます)

ちなみに銀行の自己資本比率は、平均すれば10%もありません。しかもkansayakuさんがおっしゃるような10億円貸すのに7億円もの担保は取れていません。担保価値は日々目減りし、今となっては目も当てられません。しかも担保価値の減少は今でも続いています。

不良債権処理は遠いですね。。。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。最終処理で本当に不良債権はなくなるのか?
不良債権処理は遠そうですねー。

お礼日時:2001/05/18 23:49

 不良債権の処理の方法には間接償却と直接償却の二つの方法があります。



 従来日本で行なわれてきた方法は間接償却です。間接償却とは貸し倒れ引当金を当てるということでした。これは、不良債権化している債権が企業の倒産などで表面化したときの処理費用を積み立ておくという方法で、不良債権が実際に処理されているということではありません。そのため、不良債権が拡大するという恐れがあります。(現実に日本では不良債権の拡大が発生しています。)

 つぎに、直接償却とは不良債権を実際に処理するということです。
 これは企業をつぶすということです。
 その内容は、企業をつぶして担保などで債権を処理するのですが、なにぶん不良債権ですから担保などで債権を処理しきることは出来ません。(処理しきれるのなら銀行も気にしません。)
 ここに損失が発生することになります。この損失は銀行自身が穴埋めすることになりますので、銀行の自己資本が減ることになります。このため、直接償却をすると自己資本比率が減ることになります。
 間接償却では損失はまだ(あくまでも、まだですが)発生していませんので自己資本が減るということにはなりません。

 よだんですが、銀行の貸し渋りには自己資本比率が関係しています。
 当然ですが自己資本率の計算は割り算です。分子は自己資本ですので各銀行ともこれを増やすことが出来れば自己資本率は上昇することになります。
 しかし、これが出来ない場合(ようするに分子が大きくならない場合です)はどうすれば自己資本比率が上昇することになるでしょうか。
 その方法は分母を減らすことです。なぜなら、自己資本率の計算は割り算だからです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。もう少し教えてほしいことがあります。
10億の不良債権を直接償却して、担保が7億で処理でき、損失が3億で剰余金(資本)で穴埋めしたとしたら、13億の総資産(不良債権と損失の穴埋めの剰余金)が減り、3億の資本(穴埋めの剰余金)が減るので、総資産が13億減ったのに対し、資本が3億しか減らない。だから、自己資本比率は上がると思うのですが。どうなのでしょうか?

お礼日時:2001/05/14 13:03

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