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血糖調節について、血糖値を上昇させるとき、グルカゴンが分泌されると思います。
生理学の本で調べた所、迷走神経がムスカリン作用様式により、分泌を促進し、交感神経はβ作用によって分泌促進とα作用による分泌抑制の両作用を持つと記述されてました。
この血糖値の上昇や低下は、視床下部の自律神経系による感知なのでしょうか?
それとも、視床下部に限らず、自律神経系を構成する細胞全体もしくは、膵臓のランゲルハンス細胞そのものが、血糖値の上昇、低下を感知できる機能が備わっているのでしょうか?
また、血糖値の上昇低下は、もっといえば、どのような分子メカニズムで感知されるのでしょうか?

長々と大変恐縮ですが、是非教えてください。よろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

私も、細かい部分が分からなかったので、ちょっと調べてみました。

ですが、不充分に思いますので、さらに 質問者さまご自身での裏取り・補完をお願い致します。m(_ _)m

グルカゴンの分泌調節は、質問者さまご指摘の 「自律神経系による調節」 以外にも、内分泌系による・血糖値の変動を直接感知する 調節があるように思います。

そこで、質問者さまご指摘の 「血糖値の上昇、低下を感知できる機能」 については、まず、間脳視床下部には、摂食調節に関わるグルコース感受性ニューロンが存在することが、明らかとなっています (下記引用1・2)。ですので、グルカゴン分泌の 自律神経系による調節においても、間脳視床下部に、「血糖値の上昇、低下を感知できる機能」 が同様に存在する と考えます (下記引用3)。

次に、消化管ホルモンの一つであるインクレチンが、膵臓のα・β細胞に作用して、グルカゴン・インスリンの分泌を制御する という系が あるようです (下記引用4・5)。

このインクレチンとして挙げられる、グルカゴン様ペプチド-1 (glucagon-like peptide-1、GLP-1) とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド (glucose-dependent insulinotropic polypeptide、GIP) は、共にグルコース依存的に作用を発揮するようですので、このインクレチンに関連して、「血糖値の上昇、低下を感知できる機能」 が存在するように推測致します (ですが、その詳細や 「分子メカニズム」 までは分かりかねます m(_ _)m )。

さらに、グルコースが膵臓に作用して、グルカゴン分泌を調節する系も あるようで、これには、グルコースが直接作用する (「α細胞内のイオン環境を変えてグルカゴンの分泌を直接低下させる」。下記引用6 の原文ママ) とする説と、間接的に作用する (「グルコースがβ細胞の分泌応答を増強し,その結果分泌されるインスリン,亜鉛イオンやGABA がα細胞の分泌活動を抑制する」。引用6 のほぼ原文ママ) とする説、の2つが 提唱 されているそうです。この場合、膵臓 (のランゲルハンス) 細胞自体に 「血糖値の上昇、低下を感知できる機能」 があるようにも推測されますが、それ以上は、何とも申し上げられません。m(_ _)m

ですので、上記のどのレベルにおいても、「分子メカニズム」 の解明までには、未だ至っていないように考えました。

1) 視床下部 (Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%96%E5%BA%8A% …

2) 視床下部ホルモン (stnv基礎医学研究室)
http://www.stnv.net/med/hypothalamus.htm

3) 血糖値の調節 (人体のしくみと働き)
↑ .pdf ファイルです。
http://plaza.umin.ac.jp/~histsite/kettouti.pdf

4) インクレチン (Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3% …

5) インクレチンとは? (MSD株式会社)
http://www.msd.co.jp/healthcare/lifestyle-diseas …

6) インクレチンの膵島作用: 膵α細胞 (月間糖尿病)
↑ .pdf ファイルです。
http://www.igaku.co.jp/pdf/tonyo1006-3.pdf

長文失礼致しました。
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この回答へのお礼

今回もご回答いただき、誠にありがとうございます。

血糖調節は、視床下部に存在する、グルコース感受性ニューロンというものが存在し、これが感知して血糖調節の制御をしてるんですね。また、インクレチンという物質がグルカゴン、インスリンの分泌の促進に関与しているわけですね。

インクレチン以外にも、グルカゴンとインスリンの分泌促進、抑制には、グルコースが直接制御に関わるか、インスリンが間接的に、グルカゴンの分泌を拮抗的に調節するかという2つの説があるんですね。

詳しく、お調べいただき誠にありがとうございました。勉強させていただきました。
pseudos様がお調べ、ご回答いただいたことが無駄にならないように、しっかり、復習し、自身でも理解を深めるために、努めさせていただきます。
いつも、本当に、ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2012/07/09 22:21

細かいことは知りませんが、基本的には血糖値を感知するのではなく、血糖(グルコース)を感知することが初めではないでしょうか。

膵臓の細胞にグルコースの濃度を知る仕組みがあると聞いたことがあります。ほかの神経系にしても細胞にグルコースの量(濃度)を知る仕組みがあるのではないでしょうか。糖尿病の患者さんが、検査の結果わかる血糖値という数字を気にしますが、自分の体をむしばんでいる過剰なグルコースの危険性は全く考えていないことがしばしばだと思います。
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この回答へのお礼

ご回答どうもありがとうございました。
また、よろしくお願い致します。

お礼日時:2012/07/09 10:40

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