先日、「神の存在を証明できるか?(改)」にて質問した者です。大変参考になりました。
ところで、今回は上の質問への回答の中に「進化論」についての見解が多かったので、その点を改めて質問させていただきます。
つまり、進化論が正しいと言える根拠を挙げてそれを証明できる方がいらっしゃいましたら、ご回答願います。
ところで、上の質問の際、進化論は突然変異によって生じ得るという回答があったので、No.33で私はこう返答しました。以下にそれを抜粋します。
再度のご回答ありがとうございます。
なるほど、研究者の方なのですね。貴重なご意見に感謝します。ご指摘のスーパー男性などの事例は大変興味深いと思いました。確か、食用バナナの染色体は突然変異によって生じた三倍体となっていて種ができなくなったということを本で読んだことがあります。大抵、突然変異体は奇形であまり有用なものが生じないらしいのですが、この種なしの食用バナナの場合は(人間にとって)有用な結果を生み出した事例として挙げることができると思います。
しかし、スーパー人間にしても三倍体のバナナにしても、結局のところ種の範囲内で起きた変異に過ぎず、依然として種と種を隔てる壁を越えるというのは困難であると考えます。例えば、受精する際に、卵子のバリアを破るための「起爆剤」を精子が持っていて、それを使って精子は卵子の中に侵入できると文献で読みました。そして、その「起爆剤」というのは種によって異なっており、種の異なる精子と卵子では結びつかないようになっているとのことでした。これは一例に過ぎませんが、このように種と種を隔てる壁は極めて堅牢にできているように感じます。研究者の方であれば、もっと詳しい知識をお持ちのことでしょう。
そのような超えがたい種の壁を考慮した時、染色体の違う子を生み出すほどの突然変異が生じるという可能性があるとすれば、一体どのような理屈で生じ得るのか、その理論はどうなっているのでしょうか。多分、そのような事例は未だ報告されていないと思うので、せめてその理論が説明されてしかるべきだと考えます。ご研究なさったND5の変異は「染色体の数が違う子(つまり親とは異なる新生物)を産み出す」ほどの突然変異をもたらすことを本当に示していますか。
(以上、抜粋終わり)
具体的な私の疑問としては、「染色体の数が違う子(つまり親とは異なる新生物)を産み出すほどの突然変異」が本当に生じ得るのかということです。それを証明できる方はご回答お願いします。または、単に意見でも結構です。あるいは、逆に「種を隔てる壁を越えることはできない」ことを証明できる方はいませんか。合わせてご回答お願いします。
No.69ベストアンサー
- 回答日時:
> ということは、例えば、ヨーロッパ人種とアジア人種とでは、すでに系統的に分かれていて、別々の生物にそれぞれ進化しつつあるという意味でしょうか?
ヒトがヨーロッパ人種とアジア人種とに分かれるには、地理的な隔離が必要だった筈です。もし今後何百万年かヨーロッパ人とアジア人を隔離するなら恐らく別の種になって行くでしょう。しかし今のようにグローバル化された世界が続くならそうはなりません。現在は過去にない程急激に種が減っている時代だと思います。恐らくその主な原因は、人間によるグローバル化です。多分100万年も経たないうちに逆にヨーロッパ人種とアジア人種の区別は無くなってしまうのではないかと思います。想像の域を出るものではありませんが。
進化がSNPsだけで起きていることは、無いと思います。例えばSTRPはSNPsよりも突然変異率が高いそうですから、こちらの方がより進化に影響しているかもしれません。何れにしましてもDNAの話題は私自身の興味の中心から外れていますのであまりお役に立てそうにありません。恐らく他に詳しい方が多くいらっしゃるのではないかと思います。進化論やダーウィンの話であれば、お付き合いさせていただきます。
再三申し上げております様に、進化論に賛成するにしても反対するにしても、「種の起原」はぜひともお読み頂きたいと思います。質問者の方はDNAや染色体への興味が強いようですから、もしかするとNo.6で紹介させて頂いたものに代表されるようなリチャード・ドーキンスの著作の方が面白く読めるかも知れません。
この回答への補足
この質問を閲覧されている方々へ
回答者の皆さんとの討議によって得られたこれまでの結論をまとめます。
私は突発的な劇的な突然変異は起こり得ないのではないかとずっと尋ねていました。
しかし、進化論は突発的な突然変異が起きたとは考えていないとの指摘がありました。むしろ、進化は断続的に徐々に進行してきたとのことです。
その点はNo.46の回答と、No.49のお礼をご覧ください。
それで、私はもし断続的に進化したのなら、どのくらいの頻度で変化したのか、その1世代あたりの変化値を算出してみました。
No.50のお礼、No.51のお礼後半、No.41のお礼後半などをご覧ください。
現存する生物種が100万種、地球年齢を46億年とした時、
100万=2の20乗なので、46億÷20=2.3億年となり、
少なくとも、2.3億年に1度は種の完全変化が生じたことになります。
人間が次の子を産むのに平均20年かかるとすると、
2.3億年÷20=1150万世代となり、そのうちに種の完全変化が起きたということになります。
100%÷1150万世代=0.00000869565・・・%となり、これが1世代あたりの変化値です。
人間のDNAには30億塩基対あるので、
そのうちの10%の変異で完全変化するなら、
30億×10%×0.00000869565・・・%=1世代あたり26塩基対の変化
同じく、1%の変異なら、1世代あたり2.6塩基対の変異となります。
さらに、ツタンカーメン王の時代(100代以上前)の古代人のDNAと比較が可能なので、
100代前の古代人と比べて現代人のDNAは(1%変異で完全変化の場合)260塩基対の変化が確認されるはずです。
その是非については、討論し尽されませんでしたが、閲覧者の皆さん各人でご確認ください。
関心のある方はNo.50以降のやりとりをご覧いただくとよいと思います。
ご回答ありがとうございました。
分かりました。私も今しばらく様々な視点から研究を続けていきたいと思います。
他に新たな意見がなければ、近日中にこの質問を終了したいと思います。
それにしても、私はel156さんの紳士的で辛抱強い対応の仕方を私は高く評価しています。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
No.68
- 回答日時:
No.67お礼欄にお答えします。
その文脈での「頻度」はその変異を持つ個体の数が多いか少ないか、という意味だと思います。
(例えば肌が黒い等の)任意の特徴を持った個体がその集団の1%以上の頻度である程度の集合として生じているならSNPsですが、たまたま1個体がその特徴を持って生じた、というだけなら単に突然変異と呼ぶ、ということです。突然変異がある1個体で生じそれで終わるなら進化に繋がることはありません。SNPsとなってある程度の集団としてその特徴がが固定されたなら、それを積み重ねて行けばの進化へ繋がる可能性が出て来ます。
ご回答ありがとうございます。
>SNPsとなってある程度の集団としてその特徴がが固定されたなら、それを積み重ねて行けばの進化へ繋がる可能性が出て来ます。
うーん、ということは、例えば、ヨーロッパ人種とアジア人種とでは、すでに系統的に分かれていて、別々の生物にそれぞれ進化しつつあるという意味でしょうか?
ところで、「相同染色体」という言葉が出てきたので調べました。
http://www.weblio.jp/content/%E7%9B%B8%E5%90%8C% …
●同形同大の一対の染色体。同一または対立遺伝子が同じ順序で配列している。それぞれ両親の配偶子に由来するもので、減数分裂のとき互いに接着する。
●染色体のうち相互に同じ由来のもの。有糸分裂の中期には、相同染色体が対合した状態が観察できる。進化的には、同一の祖先に由来する染色体。
●相同性(そうどうせい)あるいはホモロジー (英語: homology) とは、ある形態や遺伝子が共通の祖先に由来することである。
また、「型」の話になってしまうかもしれませんが、この「相同性」が異なっていくのでない限り、SNPsのみでは進化できないと思いました。どうなんでしょうか?
ところで、この討論で、私もすごく勉強になりました。よければしばらくやり取り続けてもいいかな、と思っています。
No.67
- 回答日時:
> 「型」はもうどうでもよいのでは?
> もはや「型」など関係ないのでは?
全くその通りです。
これまで見て来た通り、「染色体の数」も、「壁」も、「型」も、「ヒトの種に固有の遺伝子」も、どうでも良いのです。ここでの「どうでも良い」の意味は、進化論が正しいのか正しくないのかという命題には何の影響もない、という意味です。
「染色体の数」にしても、それが変化し得ないという根拠はありません。むしろ数が変化し得ることはNo.38に示した通りです。
No.38(染色体の数)、No.46(肺)、No.49(種の壁)、No.61(型)、No.63(ヒトの種に固有の遺伝子)など、
これまでの私の説明は、この「どうでも良い」を理解して頂く目的でしてきました。
これらは全て、現存する種を調べてその違いを分類しているに過ぎません。
ここまで来るともう少しだと思います。
> いつかの時点で…変化した
質問者の方は進化を否定しようとされている訳ですから、これは質問者のお考えでは無いはずです。
従いまして、質問者の方は進化論をそのように誤解されている、ということになります。
その誤解を解かなくてはなりません。「…」には何が入っても同じです。
進化を枝分かれした樹に例えることがあると思います。例え話は慎重にしなくてはなりませんが、ここでは進化の概念を理解して頂く為に、古くからあるこの樹のモデルを使ってみようと思います。念のためですが、樹は単なるイメージし易いモデルとして使います。現実の樹の枝とは何の関係もありません。樹の代わりにトーナメント表をひっくり返したものをモデルにしても同じです。
この例えでは、高さ方向が時代で地面に近い程古い時代となります。一つ一つの枝は種に当たります。水平方向の隔たりは種間の違いの大きさを表します。水平方向に遠い種程違いが大きいということです。違いは無数の次元に亘るはずですがイメージし易くするためにまとめて水平方向の空間距離に代表させます。DNAに関わる染色体の数や塩基配列(SNPs)、STRP、VNTR等の違いもも空間距離に含みます。ヒトとチンパンジーの様に近縁の種は高い場所で枝分かれしたばかりですから水平方向にも近く、即ち種同士が似ていることを表します。現存する任意の2種を幹に向かって遡って行けば、過去のどこかの時点で枝分かれをした筈です。
枝の伸びた進化の樹を、所定の高さの水平面、即ちどこかの「時点」でスパッと切ったとすれば、その断面には種と別の種との間に境界がはっきりと認められます。前出の「ヒトの種に固有の遺伝子」は現代という断面でチンパンジーと枝とヒトの枝との境界を求めた結果です。現代という時代の断面に住んでいる私たちからみれば、各々の枝の断面は夫々の特徴(水平方向の特定の位置)をもって各々に独立した種となっています。即ちある断面で見るなら種間には確かに境界があります。染色体の数にしても、夫々の断面で夫々の枝は、夫々の数の染色体を持っています。しかし進化の樹の枝を幹に向かって遡って行くなら枝に添った水平方向の変化は連続的でどこにも不連続点はありません。どこかに二股に分かれる場所があるでしょうがその場所でも水平方向に大きな変化を起こすわけではありません。単に2つの枝の進む路がその点を境に変わるだけで、どちらの路を選んだとしても、枝分かれの点を含めて水平方向の変化は連続的です。染色体の数にしても同じです。それは例えばNo.38のアカネズミのように変化したと予測します。即ち、「北日本の48本のアカネズミも46本のアカネズミもやはり「アカネズミ」には違いない」ようにして、数が変化した時点では大きな変化では無かったはずです。もちろん、本当にそうだったかどうかを検証することは不可能ですが、進化論はそういう仮説です。逆にそうではない証拠を一例でも挙げることができるなら、進化論は崩せます。現存する一つの種の過去の進化に注目して遡るなら、枝分かれした親戚がどうなろうと関係ありません。枝分かれがあるかどうかに関わらず、各々の種の枝は時代が高さ方向に進むにつれて水平方向に地道に少しずつ粛々と変化して行くだけです。
===========================
> もっと具体的な1世代あたりの変化値を示していただければ助かります。
> その1世代当たりの変化値を示す必要がある
No.61> 6') 一世代当たり26~2.6の「塩基対」が変化した
では不十分ですか?具体的というのはどういう意味でしょうか?
元になる数字は質問者様の仮定に依存します。正確な数字はわかりません。
実際には生命誕生は40億年前で、その後暫く単細胞生物の時代が続いたようですから、
最近の変化という意味なら数字はもう少し大きくなるのではないかと思います。
たまたまですが、この数字は、No.59の方に教えて頂いた、
No.59> 10^-8 base/miosis 程度ですから、一世代で 10~30 個くらいは変化する
という事実と良く一致している、ということは、No.61で申し上げた通りです。
ご回答ありがとうございます。
詳しい解説をありがとうございます。
ところで、ご指摘のSNPsについて調べました。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E5%A1%A9% …
「ある生物種集団のゲノム塩基配列中に一塩基が変異した多様性が見られ、その変異が集団内で1%以上の頻度で見られる時、これを一塩基多型(いちえんき・たけい、SNP : Single Nucleotide Polymorphism)と呼ぶ。従って、対立遺伝子頻度がこれより低いときに使用するのは基本的に誤りで、そのような物は突然変異と呼ばれる。」(引用終わり)
私も詳しくはないのですが、この文章を読む限りでは、SNPsとは、突然変異よりも頻繁に、ごく普通に起こっている種の範囲内での相違のことだと考えましたが。
多分、ヨーロッパ人種、アジア人種では違いがあり、日本人と韓国人でも違いが生じるというような意味での相違なのかと思いました。
「遺伝情報のわずかな違いのこと。遺伝子を構成する塩基は1000~2000個に1個の割合で個人ごとに違っており、これが体質に影響している。人間は数百万個のSNPを持っている。」(http://www.naoru.com/snp.htmから引用)
このような相違は当然起きるもので、それが起きたからといって種が変化するということはないと思います。あるいはあるのでしょうか? その点、私も詳しくないのですが。
No.66
- 回答日時:
No.64お礼欄> 断続的な進化とは1世代当たりどのくらいの変化が見込まれるのかを示すべきです。
に対しては、
No.61> 6') 一世代当たり26~2.6の「塩基対」が変化したとして、何かの矛盾が生じる証拠は無い。
(少なくともNo.59で頂いた説明によれば、観測されているSNPsの変異率と矛盾しない。)
No.59> 世代間の塩基配列の変化については…一世代で 10~30 個くらい
を参照して下さい。
=======================
それと、No.62お礼欄リンク先、
http://lifesciencedb.jp/houkoku/pdf/B-28_2007.pdf
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/pres …
にある「ヒトの種に固有の遺伝子」は、リンク先を読む限り、ヒトとチンパンジーを比較して初めて明らかになるものです。ヒトとチンパンジーの比較結果を根拠にして定義される「ヒトの種に固有の遺伝子」は、ヒトとチンパンジーとの共通の祖先からの進化に関与できません。(No.49の説明を再読ください。)
進化論では、ヒトはチンパンジーから進化した訳では無く、ヒトとチンパンジーとの共通の祖先となる種からヒトやチンパンジーにそれぞれ進化したとします。これは大きな違いです。なぜならヒトとチンパンジーとの間の種は存在しませんが、ヒトとチンパンジーとの共通の祖先とヒトとの間には、実例としてアウストラロピテクスなどが存在するからです。本来無数に存在した筈ですがアウストラロピテクスなどほんの数例しか知られていないのは地質学的記録の不完全性(ミッシングリング)によります。地質学的記録の不完全性については「種の起原」後半の主な論点となっていて、詳しく説明されていますので参考にして下さい。文庫本で買えば上下合わせても2000円以下です。
参考URL:http://www.amazon.co.jp/種の起原%E3%80%88上〉-岩波文庫-チャールズ-ダーウィン/dp/4003391241/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1345289693&sr=8-2
ご回答ありがとうございます。
前半の、SNPsの変異率については、あまり詳しくないのでよく分からなかったのですが、とにかくそれによって、断続的な進化が証明できるのでしょうか?
また、もっと具体的な1世代あたりの変化値を示していただければ助かります。
後半の点ですが、私が何度も「型」と言っているのは、例えば、人間には23対の染色体があることはご存知ですよね。これが私が指す「型」というものです。
それは、チンパンジーやその他の生物と比べても違いは一目瞭然です。しかし、人間には共通した「型」がありますが、その中のA、G、C、Tの組み合わせによっては、顔形、皮膚の色などが異なってきます。
ですから、最初の方でも言っていたように、染色体数の違う生物がこれほど多く存在しているわけですから、いつかの時点でその数が変化したということになります。問題は、果たしてそれはどのように起きたのかということです。
しかし、「型」が何であれ、今の人間が太古の人間になる前の祖先と比べて遺伝子に違いがあることは明白です。ですから、ぶっちゃけ、「型」はもうどうでもよいのでは? 私の勉強不足のせいで、十分言葉で説明できなかったことは本当に申し訳ないのですが。
それで、その太古の先祖から今の人間までにどのくらい遺伝子が変化したのか、もし断続的な進化が正しいのなら、その1世代当たりの変化値を示す必要があると私は言っているわけです。もはや「型」など関係ないのでは? (一応説明したつもりですが、これ以上枝葉を議論しても実りがないので)
No.65
- 回答日時:
>No.50お礼欄後半の計算に始まる論理では、進化論が誤っているとも正しいとも言うことができませんでした。
この些細な結論に、疑問の余地がありますか?
ご回答ありがとうございます。
それでよいと思います。進化論に関する新しい質問を投稿しようと思いますので、よければそちらの方でもご回答よろしくお願いします。
No.64
- 回答日時:
質問者の方は、No.50お礼欄後半の計算に始まる論理で、進化論に矛盾があることを説明しようとされました。
しかし、No.50お礼欄後半の計算に始まる論理では、進化論が誤っているとも正しいとも言うことができませんでした。
即ち、No.50お礼欄後半の計算に始まる論理で進化論に矛盾があることは説明しようという試みは、成功しませんでした。
この小さな結論に誤りがあるなら指摘して下さい。
ご回答ありがとうございます。
>No.50お礼欄後半の計算に始まる論理では、進化論が誤っているとも正しいとも言うことができませんでした。
私は私なりの計算方法を挙げて、それを現在の遺伝子研究の成果と比較し、(私なりの)結論を提出しました。
しかし、el156さんが私の計算方法に問題があるというのであれば、断続的な進化とは1世代当たりどのくらいの変化が見込まれるのかを示すべきです。
そのような変化値を示すことは不可能なのですか?
No.63
- 回答日時:
No.62の考え方にはいくつかの問題があると思いますが、焦点を一つに絞ります。
3)でヒトの種に固有の遺伝子の数は、30億塩基対の2%~1%ということですから、3千万塩基対の振れ幅を持っています。
その振れ幅の理由が、
定義が曖昧だからなのか、計算方法が未熟な為か、サンプルとする個体の数が少ないからなのか、わかりませんが、
何れの理由だとしても、元々一千万単位でその数に振れ幅のあるヒトの種に固有の遺伝子が、一世代でたった数対の変化もしないということを、どうやって確認できたというのでしょうか。6)の出典をご呈示下さい。
ご回答ありがとうございます。
>何れの理由だとしても、元々一千万単位でその数に振れ幅のあるヒトの種に固有の遺伝子が、一世代でたった数対の変化もしないということを、どうやって確認できたというのでしょうか。
そうではなく、逆に、変化したということが確認されているのか、ということが問題です。つまり、断続的に進化していることがDNAの解析研究によって証明されたのかということです。
今、証明すべき問題は、私の計算方法の正当性ではなく、本当に断続的な進化が起こったと言えるのか、という点です。もし、それが起きたと言うなら、el156さんがこうあるべきだという1世代あたりの進化の変化値をまず挙げるべです。そして、それを現代の研究結果と照らし合わせれば結論が出るはずです。
もうこの討論も千日手っぽくなってきましたし、次の質問にも移りたいと思っていますので、できればこの問題も早く解決したいところです。
ですから、まず、el156さんがこうあるべきであると思う変化値を挙げてみてください。
No.62
- 回答日時:
No.61お礼欄の「型」についての説明を反映させると、質問者様の論理は次の通りとなると思います。
1) 進化論が正しければ、2.3億年あたり平均2種に分岐したことになる。これが正しいとすると、現在観測されている事実に照らしたとき、矛盾を生じないのだろうか?
2) ヒトの染色体には30億塩基対のDNAがある。30億の2~1%(6千万~3千万対)が、「ヒトの種に固有の遺伝子」である。
3) 2.3億年前の祖先から2.3億年かけてヒトに進化したなら、2.3億年前の祖先と現在のヒトとを比べると、その6千万~3千万対の「ヒトの種に固有の遺伝子」の全てが違う筈だ。
4) ヒト(又はその祖先)が次の世代の子供を生む間隔を平均20年とすると、ヒト(又はその祖先)は2.3億年間に1150万世代の世代交替を起こした計算になる。
5) 6千万~3千万対の「ヒトの種に固有の遺伝子」が1150万世代で変化したなら、一世代当たり5.2-2.6対の「ヒトの種に固有の遺伝子」が変化したとことになる。
6) しかし、一方では少なくとも一世代では、6千万~3千万対ある「ヒトの種に固有の遺伝子」は、一つとして変化しないことが、事実として確認されている。
7) だから1)の仮定が誤っている。
8) 従って進化論には矛盾がある。
誤りや不足があれば指摘して下さい。確認して頂いた後で、何処に問題があるのかを提示します。
「ヒトの種に固有の遺伝子」に関し、出典をご呈示頂くか、又はもう少し厳密に定義して頂ければ、もう少し正確な指摘が可能になると思います。
ご回答ありがとうございます。
上記でよいと思います。
固有遺伝子については、
http://lifesciencedb.jp/houkoku/pdf/B-28_2007.pdf
比較ゲノム解析に基づくヒト固有遺伝情報の同定と機能推定
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/pres …
「理研GSCでは、ヒトゲノムとチンパンジーおよび関連類人猿ゲノムとの比較解析から、ヒト固有の遺伝子型を発見し・・・」
などがありました。
No.61
- 回答日時:
> 2)の「寿命」は「次の世代の子供を生む年齢」というのが正確かと。
了解しました。
> 3)も微妙に異なるとは思いますが
どのように違うか、具体的に指摘して下さい。もしかすると重要かもしれません。
==================
とりあえず3)の件は保留するとして、質問者様の論理は以下の通りとなります。
1) 進化論が正しければ、2.3億年あたり平均2種に分岐したことになる。これが正しいとすると、現在観測されている事実に照らしたとき、矛盾を生じないのだろうか?
2) ヒト(又はその祖先)が次の世代の子供を生む間隔を平均20年とすると、ヒト(又はその祖先)は2.3億年間に1150万世代の世代交替を起こした計算になる。
3) ヒトの染色体には30億塩基対のDNAがある。2.3億年前の祖先から2.3億年かけてヒトに進化したとして、その際に、30億の10~1%(3億~3千万)の「塩基対」が変化したものと仮定する。
4) 30億の10~1%(3億~3千万)を1150万世代で割ると、「26~2.6」になる。
5) 即ち、一世代当たり26~2.6の「塩基対」が変化したことになる。
6) 従って、一世代当たり26~2.6の「人間の型となっている塩基対」が変化したことになる。
7) 従って、一世代当たり26~2.6の「型」が変化したことになる。
8) しかし、一方では少なくとも一世代で型は変化しないことが事実として確認されている。
9) だから1)の仮定が誤っている。
10) 従って進化論には矛盾がある。
==================
各々の数字が適正かどうかは別にして、正しい「論理」は、次の通りです。
1)~5)は上と同じ
6') 一世代当たり26~2.6の「塩基対」が変化したとして、何かの矛盾が生じる証拠は無い。
(少なくともNo.59で頂いた説明によれば、観測されているSNPsの変異率と矛盾しない。)
7') だから1)の仮定が誤っているとは言えない。
8') 従って、この論理で進化論が誤っていると主張することはできない。
以上です。
質問者様の6),7),8)を論理に組み込む為には、No.59の方の指摘にある様に、型の定義と、
型と塩基の関係を、示さなくてはなりません。「型」が質問者様のオリジナルだからです。
もしオリジナルで無いと仰るなら、出典を示して頂ければその出典の定義に従って評価
することも可能です。それが無い限り質問者様の6),7),8)が誤りである可能性を否定
できませんから、即ち9)は誤りです。これは単純に論理の問題です。
ご回答ありがとうございます。
3)が微妙に異なると言ったのは、人間が現在の形になった時から現在までおそらく少なくとも数千年、しかし、それ以前の2.3億年かけて別の種から人間へと進化したというのが正確かなと思っただけです。
現在、人間からまた別の種へ徐々に断続的に進化しているのであれば、別の種に完全に変化するのに要すると思われる2.3億年÷20歳・・・ということで、1世代当たりの変化値には変わりがないので、よしとしたわけです。
また、補足として、8)の点ですが、ツタンカーメンの話を覚えていますか? 今や現代科学は、3000年前の、つまり100代以上前の古代人と現代人とを比較することが可能です。ですから、26~2.6×100(世代)の違いが確認されるはずです。
そして、私が「型」というのは、正しくは種の「固有遺伝子」とか「固有のDNA」などと言うようですね。最初からそう表現せず混乱させてしまいました。すみません。
それが、人間の場合、30億の塩基対のうちの1%とか2%なのだとか。ですから、少なくともその人間固有の遺伝子が変化しなければ、別の種にはなれないわけです。
突発的な進化ではなく、断続的な進化であれば、100代以上の世代比較をした時に何らかの変化が見られるのではないか?と私は思ったのですが。どうなのでしょうか?
No.60
- 回答日時:
No.50お礼欄後半の計算から始まる質問者様の論理を、その後の修正を加味して整理すると、以下の様になります。
1) 進化論が正しければ、2.3億年あたり平均2種に分岐したことになる。これが正しいとすると、現在観測されている事実に照らしたとき、矛盾を生じないのだろうか?
2) ヒト(又はその祖先)の寿命を平均20年とすると、ヒト(又はその祖先)は2.3億年間に1150万世代の世代交替を起こした計算になる。
3) ヒトの染色体には30億塩基対のDNAがある。2.3億年前の祖先から2.3億年かけてヒトに進化したとして、その際に、30億の10~1%(3億~3千万)の「塩基対」が変化したものと仮定する。
4) 30億の10~1%(3億~3千万)を1150万世代で割ると、「26~2.6」になる。
5) 即ち、一世代当たり26~2.6の「塩基対」が変化したことになる。
6) 従って、一世代当たり26~2.6の「人間の型となっている塩基対」が変化したことになる。
7) 従って、一世代当たり26~2.6の「型」が変化したことになる。
8) しかし、一方では少なくとも一世代で型は変化しないことが事実として確認されている。
9) だから1)の仮定が誤っている。
10) 従って進化論には矛盾がある。
これまでのやり取りの結果、質問者様のNo.50お礼欄後半の計算の意味は上記の通りと理解しました。
誤りや不足があれば指摘して下さい。確認して頂いた後で、No.58お礼欄のご質問にお答えします。
ご回答ありがとうございます。
大体これで良いと思います。
細かい点を言えば、2)の「寿命」は「次の世代の子供を生む年齢」というのが正確かと。
3)も微妙に異なるとは思いますが、とりあえずよしとします。
ということで、el156さんがこうあるべきであるという計算方法を示していただければと思います。(期待しています。)
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