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映画配給会社や宣伝会社にお勤めの方や内部をご存知の方、お教えください。

上記に勤めている方は終電間近、休みもあまりなく働いているのでしょうか。
映画を配給、宣伝する上で、自社担当以外の映画や一般人より映画の知識がなくては話にならない気がするのですが、耳にはさんだ話によるとこの業界に入ってから見ることが少なくなったと聞いたことがありますが、本当でしょうか。

海外の映画業界の方はどれだけ見ているかいうことで多忙らしいのですが、日本はもし上記が本当であれば、真逆な立場のように思うのですが…

日本では映画館自体が閉鎖傾向にあり、映画好きには悲しい話ですが、本業の方々が映画をたくさん知らず、まったく映画とは関係ないキャンペーンなどに力を注いでいるのでは、日本は本当に孤島になりそうな、洋画のおもしろいものも入ってこないのではと思うのです。

コアな案件なので、ご存知の方いましたらお教えください。

A 回答 (2件)

宣伝専門の会社に関しては詳しくはないのですが、知っているところは、元々配給会社に居た方たちが新たに起こした会社だったりします。



配給よりも宣伝の方が面白いと感じたのか、それはよくわりませんが、宣伝は配給がないと成り立たないのと、配給会社も宣伝の手間ひまが惜しいので、他社にお願いしたりするのだろうと思います。
宣伝でどうしても人海戦術的な労力になるのが試写状などの発送です。数百から千人以上に送ったりすると、それなりの手間ひまがかかります。まあ昔と違って、パソコンのデータからプリントアウトした宛名シールを貼るだけではありますけど....

宣伝だと海外との直接のコンタクトはまずないので時差等の懸念はなくなりますが、配給会社の意向に添っての宣伝となるので(宣伝会社側から当然、どう売っていくかという提案等はあるでしょうけど)、クリエイティブな面は少なくなるような気もします。

製作配給を手がける大手は、グループ会社として○○アド、などといった宣伝をし、パンフレットなんかも作る子会社を所有しています。
余談ですが、宣伝文句(いわゆるキャッチコピーですが)を映画業界では惹句(ジャック)と言うんですけど、ヤクザ映画全盛期の東映には関根忠郎さんという”惹句師”と呼ばれる方が居ました。関根氏のポスターやチラシの名惹句を紹介した著書も出ています。


映画を商品とするならば、製作会社・配給会社・宣伝会社・で映画館(興行会社)なんて棲み分けが出来ている業種は珍しいと思います。同じ商品でも家電、車、本、なんかは自分で作って自分たちで宣伝(まあ電通とか博報堂とかエージェンシーが仲介しますけど)もしてますし。

日本は先進国でもっとも映画の入場料が高いそうです。
でもって、先進国で国民一人当たりが年間に劇場で鑑賞する本数はもっとも低いそうです。
興行の形態が他国と変わっているところもあり、映画の入場料が高いのは仕方がないのかもしれません。

簡単に興行の仕組みを書いておきます。
新聞や雑誌に「興収○○億円突破!!」なんて記事がでますが、これは儲けが出ているということではけっしてありません。
興収は興行収入の略ですが、配収(配給収入)というのがあって、これは表に出ません。
興収はあくまでも興行主(まあ映画館です)に入った収入の合計なんです。
この興収から映画館側の取り分(まあだいたい5割です)が引かれます。
でもって残りの額から、上映のために作られたプリント代(いまじゃデジタルが多くを占めますが、上映館数が多いと数百から千を超える場合もあります)が引かれ(全国上映だと3500万円以上はかかります)、さらに宣伝にかかった費用が引かれ(新聞1紙に全面広告を出すと2000万円くらい。三行広告といって映画館の時間が書いてある小さいので1紙2万円)、で残ったものが配給収入となります。自身の経験で、製作費よりも宣伝費の方が高かった、なんてこともありました。TVにラジオに新聞に雑誌に...と宣伝するとすぐに数億に手が届きますから。
こうやって計算すると、10億、20億の興収ではたいした儲けではないということになります。
でさらにさらに配給した会社が配給手数料(会社によってバラバラですが、多いと配給収入の25%くらいかな?)というのを取っていくので、純粋な利益はもっと少なくわるわけです。

で、出資した会社の利益はうえの各費目から残った分、ということになり、製作委員会形式なんかで5社くらいが出資していると、出資金の比率で分配し....興収50億突破!でも実はたいした儲けになっていない、ということになります。

洋画の場合は買付金額や、どこまでの権利を買う契約にするか(上映権は買ったけどDVDなどのビデオグラム化の権利は買わない等々)など作品によってマチマチなので上記のような邦画の製作配給システムとは違いますけど。

こんな感じなので、映画館の入場料金は高いのは仕方がないわけです。
CDなんかも諸外国よりも日本はずっと高いですもんね。
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>上記に勤めている方は終電間近、休みもあまりなく働いているのでしょうか



配給会社にもよるでしょうけど、上記の通りである会社が大半だと思います。
終電間近どころか、帰宅出来ないことも多いですし、始発で出社なんてのもざらです。
どうしてかというと、配給会社の場合、海外の会社と連絡を取らねばならず、向こうの朝、すなわちこちらの深夜、ということが多いからということもあります。

休みなどは不規則になるので、劇場へ足を運んで映画を見るという機会はけっこう減るのが普通だと思われますが、自社配給作品はとうぜんいち早く鑑賞できますし、買い付けのため映画祭でいろんな映画を見ることも可能です(ただし字幕は英語か、ついていないかのどちらかですけど)。
まあ、普通の会社と違い○時出社、○時以降は残業、というかたちにはなっていないので、日中会社を抜け出して、映画を見に行く、ってことも可能だったりもします。
要は疲れていても、映画を見る方はそれなりの本数を見るでしょうし、ヘトヘトで見る気にもならない方は、まあ見ない、ということです。



渋谷の某会社に居たときの経験ですが、
映画が何よりも大好きなんです!!
と押し掛けて面接を求めてくる方もかなりいましたけど、映画史に残る映画を10本あげたら、一本も見ていなかった、ということが大半でしたよ。

大きな映画祭で海外の映画記者や評論家、あるいは映画祭のディレクターなんかが「なぜ日本の若手監督たちはミゾグチを知らないのか???」と嘆いていますが、まあそんな状況です。

近年の劇場用映画では日本を遙かにリードしている韓国の監督の有望株は、ミゾグチ、イマムラ、シンドウ...と実に日本の映画監督たちをよく知っています。

ここ数年で中堅どころ(といっても配給会社は10名いないようなところの方が多いでしょうけど)の配給会社が倒産しましたが、映画の配給はどこかギャンブル的なところもあるので、よほど好きじゃないとなかなかつとまらない職種だと思います。
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この回答へのお礼

映画業界でご活躍さなっている方のご意見がうかがえ、ありがとうございます。

確かに海外とのやり取りですと、時差の関係もありますよね。
配給会社はともかくとして、宣伝会社はどうなのでしょう。配給と併用の会社もありますが、宣伝だけの所も少なくないですよね。基本的に配給会社から委託?なのかなと思ったりするのですが、その場合、時差とかって関係あるのでしょか。

他国に比べて日本の宣伝は奇妙です。パンフレットをはじめ、グッズやらオピニオンリーダーやら。そういった物より観客は映画チケットの価格を低価にしてほしいと思っている人が多いと思いのですが。
宣伝会社も大変忙しいと聞いたことがありますが、他国から見れば、大分不要ななことをしているとしか思えなかったりするのです。

すみません、最後は辛辣過ぎました。

お礼日時:2012/08/19 18:35

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