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スマートフォンで米アップルと韓国サムスン電子が、特許をめぐって激しい訴訟合戦を繰り広げるその陰で、合計しても6%に満たない低シェアにあえぐ日本勢の存在感は薄くなる一方です。
原因は有能な技術者が海外の企業にハンティングされる為では?
技術は実力の世界です。野球選手と同じで有能な技術者は年棒5億円、10億円の価値がありますが、無能な技術者は400万円の価値もありません。それを一緒くたにして年収1000万円にするから有能な技術者は海外にいきます。
根本的に給料体系(雇用システム)をアメリカ形に変えない限り日本のIT企業に明日はないと思いますがどうでしょうか?

A 回答 (4件)

おっしゃるとおりですが、それは技術者(雇用される側)のミクロな視点だとも思います。



まず、「IT」や「技術」の定義とは何かが問題です。製造技術なのか新製品の開発技術なのか。ソフトウェアなのかハードなのか。チップを設計する技術と、製造する技術は違いますし、パーツを組み立てる効率化を行う技術も違います。また、富士通の関わった日本のスーパーコンピュータ・京が2011年に演算速度のランキング世界1位となりましたが、そういう事実をどう見るか?(もちろん一般製品とスーパーコンピュータは分けて考える必要はありますが)

なお、いくつかの回答で話題に上がっているアップルは、いかもにも「アメリカ」っぽい雇用体系では無いかもしれません。

一般社員は給料は他の有名IT企業に比べると安めだそうです(参考文献あり)。

スティーブ・ジョブズのお眼鏡にかなわないと簡単にクビにされるという噂もありますが、厳しい秘密主義もあるので、社員がやっていた作業の内容が陳腐化されるまで、人材を飼い殺しにしている可能性もあります。

また、一般ユーザー向けの売れる製品は、必ずしも高い「技術」を持っているか、という問題もあります。

任天堂などは、枯れた技術を使って革新的なゲーム機を作る会社として有名ですよね。度々アップルを引き合いに出しますが、スティーブ・ジョブスも、技術者としてはウォズアニックに比べれば凡庸なスキルしかなかったそうです。

サムスンという企業の開発姿勢は、製品の信頼性は別として、とても日本っぽいやり方をしていますよね。で、あの企業が世界的にシェアを伸ばしたのは、「技術力」だけが要因でしょうか。ウォン安、税制面での優遇、日本の高品質な部品調達のしやすさなども関係していると思いますが。

日本人技術者が海外に行くのも、悪い面ばかりでは無いかもしれません。もし、日本企業がダメでも技術者個人が世界で戦えているとすれば、そういう人が日本に帰って来て起業する可能性もあるわけですし。

製造の現場という面で言えば、多分に幻想ではあったものの、会社が社員の面倒を一生見るという日本型の雇用だからこそ、製造の現場で社員が手を抜かないという日本クオリティが保たれるのではないでしょうか。会社が潰れても、どこにでも行き先があるという天才だけでは、会社が回らないのも事実です。

IT起業=スマートフォンのような工業製品の製造業というのも視野が狭いような…。webデザイン、オンラインサービス、起業向けのシステム構築、色んな分野がありますよ。ま、こういったソフトの仕事こそ、質問者さんのおっしゃるような有能な技術者と無能な技術者の差が出やすい分野だとも思われますが。

円相場や景気などの外部的要因、経営や製品のアイデアの必要性、デザインといった数値化できない要素、その他様々なことをトータルで見ていくべきだと思いますし、日本式の雇用システムが強みになる企業もいくつかは存在するはずです。

色々言いましたが、大枠で言えば私も終身雇用と年功序列の給与体系には反対なんですがね。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/インサイド・アップル-アダム・ラシンスキー/dp/4152092831
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この回答へのお礼

回答有難うございます。

>製造の現場という面で言えば、多分に幻想ではあったものの、会社が社員の面倒を一生見るという日本型の雇用だからこそ、製造の現場で社員が手を抜かないという日本クオリティが保たれるのではないでしょうか。会社が潰れても、どこにでも行き先があるという天才だけでは、会社が回らないのも事実です。

そういう面も確かにあると思いますが・・

お礼日時:2012/09/04 20:55

IT業界の人間です。


給料が安い……には、賛成します。皆さん、残業をガシガシこなして稼いでいるのです。
給料上げてくれ。(苦笑)

と、それはさておき、日本のIT企業が振るわないのは給料のせいではありません。
まあ、日本的風土と言えばよいのでしょうか。
「出る釘は叩かれる」
のは、日本の多くの会社でそうであるようにIT業界でも同じなのです。

ところが、先日亡くなったアップルのスティーブ・ジョブスのように、一人の天才が生み出した製品が業界を引っ張っていきます。
他にも、マイクロソフトのビル・ゲイツ(ゲイツを天才というのに異論はあるでしょうが、ゲイツもまた天才の一人です。主に金儲け方面ですがwww)とか、SPARCチップやJavaの開発に大きく貢献したSUNのビル・ジョイなどなど、日本にいたら間違いなく潰されるであろう個性の塊のような人材が、IT産業の発展に大きく寄与しました。

このように、人材皆無のように見える日本のIT業界ですが、それでも彼らに匹敵する人材はいたのです。
今では知る人ぞ知る名前ですけど、TRONプロジェクトを推進した東京大学の坂村健さんです。
TRONは日本独自のOSで、その可能性たるや今のWindowsにも劣らぬ(どころかアーキテクチャでは凌駕していた)ものだったのですが、TRONは今なお世界的には日の目を見ることができずにいます。

1990年代前半にチャンスはあったのですが、いろいろな紆余曲折があって潰れました。
主に当時のアメリカからの圧力と(日米貿易摩擦なんて言葉が生きていた最後の時代です)と通産省(現在の経済産業省)の官僚、民間ではソフトバンクの孫さんとかマイクロソフトの成毛、アスキーの西など。


……ちょっと愚痴が入りましたが、TRONが日の出を見ず、マイクロソフトのOSが動くパソコンを売りまくっていたNECなど国内の大手ベンダーは独自技術になど興味も示さず、今に至っています。
大手ベンダーは国内市場を守ることに汲々し、世界市場に打って出るだけの能力も力もなく、また天才は日本で才能を発揮することが難しいため、アメリカに渡っており(名前は忘れましたがMITにも日本人でIT分野で頑張っている人が確かいたはず)、今後も期待は難しいのが実情です。
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>原因は有能な技術者が海外の企業にハンティングされる為では?



ちょっと違うと思います。そもそも日本人はモノをより緻密に作る能力はあるのですが、0からモノを発想する力があまり無いと思われます。後者は所謂スティーブジョブズの様な人の事で、そういった人材ならヘッドハントする価値もあります。しかし、特に今の日本人にはそういった能力が無いためヘッドハントされることもありません。実際、Apple社やSAMSUNG社と仕事をした経験で言うと、日本人技術者の名前が出て来たことはまずありませんでした。

それでも昔はその緻密差が重宝されたこともありますが、ことソフトウェアの世界では速さ、正確さ、安さの点で完全にインド人に抜かれています。海外勢はそういった人材を上手く利用し速く良いモノを作り上げる事に成功してます。しかしグローバル化の遅れた日本企業は言葉や文化の違いと言う言い訳わ盾にし、そういった人材を活用できず、相変わらず人件費の高い日本人を人界戦術で使い続けているため、時代の潮流に取り残されているのだと思います。

またハードウェアについては、ベースバンドチップ等のコアな部分はクアルコ等の海外部品メーカーの物を使用してますから、もともて日本の技術は使用されていない領域です。そんな状態ですから、英語能力も弱い日本のエンジニアをハントする理由はあまり無いと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>それでも昔はその緻密差が重宝されたこともありますが、ことソフトウェアの世界では速さ、正確さ、安さの点で完全にインド人に抜かれています。

納得です。

お礼日時:2012/09/04 20:52

それもあると思います。

色々な問題点があると思います。
我々には技術力があると言っているうちに、世界で孤立していくかもしれません。
変化の速いIT業界、日本勢は負けているというよりは、世界の現実に直面してるんだと感じています。
ITの生みの親のアメリカでさえ、シリコンバレーでは、戦争状態です。
インドと中国で20億人。その内0.1%、単純計算で200万の天才達の興亡。アメリカ人でさえ、止められません。
何はともあれ、前提として日本人全体のグローバル化は必然なように感じます。現実を知れますし、技術力も格段に上がると思います。
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この回答へのお礼

回答有難うございます。

>ITの生みの親のアメリカでさえ、シリコンバレーでは、戦争状態です。

アメリカでも多数の負者がいるのですね。

お礼日時:2012/09/04 20:50

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