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京浜急行電鉄の車両は、他鉄道事業者では主流のボルスタレス台車を採用していないという。
なぜ採用しないのか?

A 回答 (4件)

こんにちは、電車運転士をしております。



>京浜急行電鉄の車両は、他鉄道事業者では主流のボルスタレス台車を採用していないという。
>なぜ採用しないのか?

カーブが多く、走行安定性を高めるためというのが理由になります。

ボルスタレス台車は、揺れ枕が無い為ばね下重量が軽くなり、カーブ半径が大きい路線(カーブが緩い路線)では非常に有効です。
1067mm軌間での話になってしまうのですが、名鉄瀬戸線で調査したところ、R400よりカーブが厳しいとボルスタ台車の方が走行安定性が高いという結果が出ています。
R400というのは、JRだと東海道線の本線での一番急な曲線となります。

京急線の場合、R400よりも急曲線が多くあります。
1435mm軌間ですから左右の車輪間の幅(←専門的には「左右」とは言わず、「海側・山側」と言いますが、ここでは分かりやすく説明する為、左右という言葉を使います)が広いので、曲線は更に曲がりにくいのです。

その為、台車が振りやすいように、揺れ枕(ボルスタ)は必ず付けているのです。
そして、高速走行時のレールへの追従性を高めるため、車軸は新幹線と同じ「円筒案内式」で支えています。(他社は、分解のし易い「軸梁式」が多数)

尚、ステンレス車両は最近まで導入していませんでしたが、アルミ車体の車両は昔から導入していましたので、軽量化に無関心というのは誤りになります。
現在の在籍車両の殆どは、アルミ車体で、通常の鋼製車体の車両は、廃車の進む800と2000、そして、1500の1517~の編成迄ですから。
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この回答へのお礼

路線の線形の悪さはハンデになるようですね。

お礼日時:2012/09/28 19:40

素人の感想ですが…



このテーマに関しては京急のポリシーであって、急カーブや高速運転云々という理由はこじつけのように思います。

なぜなら、急カーブに関しては京急にも勝るとも劣らない新京成にはボルスタレス車がありますし、スピードが「売り」というイメージの京急も横浜以南は急カーブが連続してそれほどのスピードは出していないからです。
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この回答へのお礼

各々の鉄道事業者の考えなのでしょうが…。

お礼日時:2012/09/28 19:43

プロさんが来られているので、あくまで追記になりますが。



京浜急行と同じような線路条件の阪神電鉄で、ボルスタレス台車
を採用していることから見ても(もっとも、阪神大震災時にエアサス
をパンクさせたまま回送しようとしたら、見事脱線したらしいですが)、
ボルスタレス台車を「採用できない」ってことじゃないんですね。

この辺、結構「その会社の設計者の好み」が反映される部分なん
だそうで、例えば小田急は延々「リンク式の軸箱支持」台車を使い
続けていたことで有名ですし、京阪の旧3000系も「設計者の好み」
で、敢えて「ダイレクトマウント」の台車を採用したらしいです(その
せいで、売るときに狭軌台車が無くて苦労したんだそうで)。

それに京浜急行は「ドアは片開きでも両開きでも、乗り降りにかかる
時間は変わらない。だったら窓を大きく取れて部品点数が少ない
片開きの方が有利」、「軽合金は事故時に修復が難しいうえ、コスト
が高く、あの程度軽量化しても電気代は変わらない(あの当時の話)
ので、鋼製車が有利」などと、個性の強い設計理論で有名だった
会社です(有名な設計担当者がいたんだそうで)。

ま、最終的には「京浜急行の主任設計者」に聞かないと分からない
のですが、「ボルスタレス台車を使わない」というのは、京浜急行と
言う会社のポリシー・・・と言っていいかのも知れませんよ。
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この回答へのお礼

確かに各々の鉄道事業者の考えなのでしょうが…。

お礼日時:2012/09/28 19:42

その理由は一口にいえばJRとの差別化戦略です。

京浜急行とは元々路面電車を高速化した路線ですから、決して線形が良くない。はっきりいえばくねくねと曲がりくねっています。そんな路線でJRの京浜東北線、東海道線、横須賀線、湘南新宿ラインと激烈な競争を繰り広げている。つまり路線が良くない分、京浜急行は車両性能を限界までに発揮した高速運転、高加減速運転をせざるを得ないのです。ですから京浜急行は、ボルスタレス台車といった手抜き車両で経費を節約するといったことができません。京浜急行はステンレス車両の導入が最後発だったことでも明らかなように車両の軽量化には極めて慎重で保守的な姿勢だったといえます。車両の安全性確保を最優先に考える京浜急行には、ボルスタレス台車という発想は全く無かったのです。ボルスタレス台車で京浜急行の急曲線を多い路線で高速運転、高加減速運転を行えば、脱線の確率が上がってしまうかも知れません。いや、実際にそんなデータがあるのかどうかは私は知りませんが、仮にボルスタレス台車には全く問題が無かったとしても乗客が不安に感じるのは間違いないだろうと思います。京浜急行は安全性重視というイメージを売ってJRと差別化する戦略なので、乗客に不安を与えるような策は採用できないのです。

ちなみに空港線に乗り入れている東京都交通局・京成電鉄や北総電鉄の車両もボルスタレス台車を採用していません。また関西の阪急や京阪などもボルスタレス台車を採用していません。これもスピード競争でJRには絶対に勝てないので、所要時間よりも安全性を重視する乗客にアピールする戦略といえます。京阪も京浜急行と同様に元々が路面電車出身でカーブが多い路線条件が共通しています。
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この回答へのお礼

路線の線形の問題でしたか。

お礼日時:2012/09/28 19:39

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