プロが教えるわが家の防犯対策術!

お世話になります。

エラリー・クインのおすすめでバーナビー・ロス名義で発表されたドルリー・レーン4部作(Xの悲劇、Yの悲劇 、Zの悲劇、レーン最後の事件)以外の物を教えて下さい。

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

 初期の国名シリーズでは



『エジプト十字架の謎』
『ギリシア棺の謎』

が2大傑作でしょう。本格ミステリとしての出来では『ギリシア』の方が上ですが、事件が派手で読んでいて退屈しないのは『エジプト』の方だと思います。
もう一つ入れるなら

『オランダ靴の謎』

かな。


 国名シリーズ以降の中期の作品では、まず多くの批評家が最高傑作に推す

『災厄の町』

が上げられます。そして、名探偵とその推理という問題と苦悩を極限までに問い詰めた

『十日間の不思議』
『九尾の猫』

はクイーンを代表する傑作です。他にエラリイが登場しませんが、

『クイーン警視自身の事件』
『ガラスの村』

の出来が良いと思います。
 なお、出来としてはそれほどではありませんが

『フォックス家の殺人』

は個人的にとても好きな作品です。


 後期になるとかなり質も落ちてきます。そんな中ではマンフレッド・リーが小説を書けなくなってしまったために、フレデリック・ダネイがSF作家のシオドア・スタージョンと組んで書いた

『盤面の敵』

後期クイーンを代表する佳作の

『顔』

を上げておきましょうか。


 なお、クイーンは短編はあまり巧い作家ではありません。
その中では「1ペニーの黒切手の冒険」、「ひげのある女の冒険」、「キ印ぞろいのお茶の回の冒険」などの作品を含む

『エラリイ・クイーンの冒険』

と、文句なくクイーン短編の最高傑作である「神の灯」を含む

『エラリイ・クイーンの新冒険』

を読んでおけば良いでしょう。

 後はお好みで選んでみてください。
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この回答へのお礼

ご回答どうもありがとうございます!

正に私が求めていたような素晴らしいご回答で感激しております。

初期、中期、後期と時系列でおすすめを書いてくださっているのがとても嬉しいです。

しかも長編、短編それぞれからもおすすめを教えていただけるとは・・・完璧すぎます!

初期の方からおすすめいただいた物を少しずつ読んでいきたいと思います。

本当に丁寧なご回答ありがとうございましたm(_ _)m

このままベストアンサーにしても良いくらいですが、まずは、一言お礼をさせていただきます。

お礼日時:2012/09/21 16:22

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