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日本が第一次世界対戦に参戦したのは、ドイツが持っている膠州湾をほしかったからではないのですか?しかし、中国に膠州湾を返還するとかどうとか… 調べているのですがよくわかりません。教えてください。

A 回答 (2件)

>日本が第一次世界対戦に参戦したのは、ドイツが持っている膠州湾をほしかったからではないのですか?



日本の参戦はドイツの持っていた膠州湾や山東省の権益を欲したからだけではありません。日本の参戦の目的は、第一次世界大戦で欧米が東洋に目を向けずらい状況を利用して、
(1)東洋に対する日本の利権の確立し、中国への進出を図る。
(2)日本を国際的に孤立させようとしている欧米諸国の思惑を一掃し、日本の国際的な地位の向上を図る。
(3)廃税運動に揺れる国内世論の目を戦争に向けさせ、財政基盤を強固にし国論を統一する。
(4)日英同盟の情誼。

対華二十一カ条要求に関しては、火事場泥棒的に上記の参戦の目的に沿って(特に(1))要求したもので、日本国内の各方面からの希望を整理しきれずにそのまま要求に盛り込んだ面もあって、要求が過大になった面もありますが、中心的要求は、
第一号=山東省権益。第二号=南満州・東部内蒙古権益。第三号=漢冶萍公司の合弁化。第四号=中国沿岸の不割譲の誓約。第五号=日本人を中国政府の顧問とするほか、合同警察、鉄道敷設、兵器の供給など中国政府そのものを日本の影響下に置こうとする要求
などです。

要求後、中国政府のリークなどもあり、第五号要求を中心として中国民衆の反発、英米の警告があり、実質的に第五号要求は引き下げる形になりますが最後通牒を突き付け、その他の要求、特に第一号=山東省権益と第二号=南満州・東部内蒙古権益への要求は日本は貫徹し、満蒙進出への足場を日本は固めます。パリ講和会議でも日本の要求は国際的承認を得ます。
しかし、その後も中国民衆や官憲の抵抗・抗議・ストライキなどは続き、欧米諸国特にアメリカの日本の中国政策への国際世論の反発などにより、日本は山東権益の一部を放棄するようになります。
対華二十一カ条要求を通して、中国の主要な敵は従来のイギリスから日本に変化します。また日本は満蒙を中心に中国への進出を加速させ、それに伴い中国民衆の民族的抵抗と欧米の反発はその後の基本的な構図になります。

概略ですが、参考まで。
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この回答へのお礼

早くの回答、とても詳しくありがとうございます(^-^)
助かりました。

お礼日時:2012/10/15 05:50

三国干渉と似たような話です。


米英仏ロに反対されて返還せざるを得なかったんです。
日露戦争が終わってからは、日本と米英は、中国市場を奪い合う利害衝突を起こすライバルなんです。
この視点が見えてくると、太平洋戦争の意味合いが見えてきます。
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この回答へのお礼

早くの回答、どうもありがとうございます(^_^)助かりました。

お礼日時:2012/10/15 05:47

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