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iPS細胞は、映画・CASSHERNに出てくる新造細胞と似たようなものだと
そういう風に解釈していました。
詳しいことや詳細、専門的なことを並べられても
理解できそうにはないのでそういう風に解釈をしていたのですが、
知人から強く強く否定されました。

無知な人間なのですが、iPS細胞と新造細胞は、
似ても似つかない、全くの別物なのでしょうか。
似たようなものだと思ってしまうのは大きく違うことなのでしょうか。

A 回答 (1件)

 iPS細胞は、「その生物(実用化を目指しているのはヒト)のどんな部位の細胞にもなり得る細胞」です。

単細胞状態の受精卵の性質です。受精卵はたった一つの細胞から始まって、多細胞生物の脳を含む臓器や皮膚など、多種多様な細胞に分化して行きます。

 ES細胞も同じですが、胎児からしか得られないES細胞(胎児の死亡が前提となる)と違って、iPS細胞は皮膚といった、ありふれていて採取しやすい細胞から作ることができます。それがどんな臓器や皮膚の細胞にもなり得るし、もし臓器や皮膚が作れたとしたら、それを本人に戻しても拒絶反応などの免疫の問題が起きません。

 iPS細胞は、「第七管区の少数民族の体内に宿る、特殊な細胞」でも何でもなく、誰のどの細胞からでも作れます。「単独で人体器官を作り上げる」し、「実際は不可能」だとする理由は何もありません。再生医療では既に試験的に使われ始めています。

 実際には不可能と思ってフィクション設定した新造細胞より、現実のiPS細胞は、まだまだ前途多難とは言え、もっともっと凄いのです。
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