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<ノーベル賞の創設者アルフレッド・ノーベルはスウェーデンとノルウェー両国の和解と平和を祈念して「平和賞」の授与はノルウェーで行うことにした。平和賞のみ、スウェーデンではなくノルウェーが授与主体である。>
とあります。
経緯をもう少し教えて下さい。

A 回答 (3件)

経緯?簡単な話



1814年のモス条約で、ノルウェーはスウェーデンに併合されるが、高い独立性を維持したまま、スウェーデンの領邦国家に内在するようになるが、19cの民族主義(ノルマン統合主義=汎スカンディナビア主義)思想の高まりに挫折したスウェーデンから、ノルウェーは1890年以降、独立運動を活発化させる
この独立運動の最盛期に死んだのがノーベル
まぁ、北欧社会を代表するスウェーデンとノルウェーの対立は、最終的には平和裏に終わったわけで、その関係から、ノーベル賞に関しては、その後に中立国化したノルウェーに適した評価が行われている経緯が指摘されている

 『ノルディックバランス」という著名な外交指針があるのだが、これはノルウェーが発祥で、それにスウェーデンが追随した形でもある
 まぁ、WWIIまではノルウェーの方が先んじて政治の近代化を成し遂げていた関係からしても、平和賞はノルウェーの方が権威性を感じられる部分があったのだろう
 
そもそも、国家で選出するというものではなく、研究所で個別に選出する報奨なので、国家を持ち出す大前提が変なのであるw
つまり、国家云々という話ではなく、選出主体機関の適否の問題で、ノルウェー議会から代表者が出ただけの話である

ちなみに、ノルウェーの分離独立をノーベルは見届けることはなく逝去しているのであって、遺言などには”ノルウェーで”との主旨はない
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

両国の経緯があるなかで、
<ノルウェーの方が先んじて政治の近代化を成し遂げていた関係からしても、平和賞はノルウェーの方が権威性を感じられる部分があったのだろう>
ということですね。

お礼日時:2012/10/15 21:33

 なんの経緯でしょう?



 ノルウェーで授与が行われることになった経緯は、質問者さんの紹介された文にも「・・・ ノーベルは・・・ 行うことにした。」と書かれているとおり、直接的には、ノーベルの遺言が原因でしょう。

 そこに「平和賞はノルウェー国会によって・・・ 云々」と指定されています。


 遺言の概略を改めて読んでみると、ノーベルは、ノルウェー人、スウェーデン人というくくりではなく、「スカンディナビア人」というくくりで自己を認識していたようです。

 受賞資格について、わざわざ「スカンディナビア人であるかどうかは問われない」と明記していますから。

 (自分がスウェーデン人であると認識していれば、ふつうは「スウェーデン人であるかどうかは問われない」と書くところです)

 そのせいですかね、両国は国旗も意匠がなにか似ている感じです(実際に意図するところは全然違うのかもしれませんが)。


 歴史的に見て、ノルウェーとスウェーデン、デンマークは、同じ王様・女王様の元でくっついてみたり、わかれて戦争してみたり、しょっちゅうなんだかんだやっていたようです。

 「スカンディナビア人」であるところのノーベルとしては、そのような歴史的経緯が忘れがたく、ついついノルウェーにも配慮してしまったのではないでしょうか。

 ただ、実際問題としてスウェーデン国籍であり、スウェーデンを中心に活動してきた人間の悲しさですか。ノルウェーの研究機関などについてはあまり知らない。

 それゆえ、ほかの賞では選考する研究所などを細かく指定しているのに、平和賞だけ「ノルウェー国会」というザックリした組織に委任したのではなかろうか、と今回推測してみました。

 まあ、政治のことだから国会が一番よく知っているだろうという安易な考えだったのかもしれませんが、私としてはそういう単純な事ではなかった、考えあぐねた結果、元にもどったと思いたいところです。
 
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この回答へのお礼

早急な回答ありがとうございました。

言葉足らずで、申訳けなかったのですが、教えてもらいたかった経過は、
なぜ、平和賞だけ自国でなく、他国に選考を委ねたのか、ということです。

fujic-1990様のご説明により、その経緯がよくわかりました。
<「スカンディナビア人」であるところのノーベルとしては、>
<ついついノルウェーにも配慮してしまった>
ということですね。

お礼日時:2012/10/13 07:58

平和賞以外は スウェーデンの王立アカデミーで選考して決めます


平和賞はノルウェーのストックホルム何とかという選考機関が決めます
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この回答へのお礼

早急な回答ありがとうございました。

   何時もながら感心することは、
   azukiー7様は、守備範囲が広いことです。

お礼日時:2012/10/12 21:30

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