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現在一般的に使われている紙である洋紙は耐用年数が100年程度のようです。
また、洋紙が開発されたのは1840年頃と聞いています。
そうすると、19世紀中頃から後半にかけて出版された洋紙で作られた本は殆どが失われてしまっているのでしょうか。
また、どの程度の劣化で耐用に適さないと判断するかわかりませんが、想像するに80年程度経つと古書流通に支障が出るほど劣化するのではないかという気もします。
ということは、西洋の古書店で扱っている洋紙の本は殆ど第2次大戦開始時以降の本であり、それ以前の古書は羊皮紙などを用いたもので流通量はわずかではないかという気がします。

以上、想像に任せていろいろ書いてみましたが、合っている点や間違っている点についてご指摘宜しくお願いします。

A 回答 (2件)

 20世紀になると、洋紙の耐用年数が短いことが発覚し、中性紙が開発されました。



>中性紙の寿命は、酸性紙の50~100年に比べて 4~6倍あるとされております。
   http://homepage2.nifty.com/t-nakajima/sanseishic …

 100年くらい前だと書生とかが、せっせと手書きで書籍の複製も行われていましたが…。

 なお、1930年代から場所を取らないなどの利点から、図書館(アメリカ議会図書館や大英図書館)などで書籍のマイクロフィルム化が行われています。
 (現在でも改ざんが困難で耐久性が高く閲覧用機器の陳腐化のおそれもないので一定の需要を保っています。)

 まあ、現在はスキャナーによる電子化も行われていますが…。

 なお欧米などの洋書の蒐集家は、蔵書の保管(洋紙であっても、光や温度や湿度で耐用年数に大きな差が出来る)に最大限の配慮を行いますし、有り余る資産をを使って昔ながらの手作業による補修や複製なども行われています。
 (貴重本の所有は、ステータスで有ると共に貴種たる者の責務[一般人では困難ですから]であると欧米では考えられています。)

>流通量はわずかではないかという気がします。
 蒐集家の間では、貴重本が市場に出ると言う事は、その所有者が亡くなった事を知らせるのと同義だとか…。
 (つまり、それ程までに流通量が少ないと共に、持ち主が特定できる程に現存数が…。)

 あと、最後に普通に千年前の時間を超えられる和紙(正倉院とかに普通に残っている…。)ってすげーーー!!
 (和紙の名産地の生まれなもので…。)
 
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この回答へのお礼

解答有難うございます。質問文の訂正については、#1のお礼をご覧ください。

>あと、最後に普通に千年前の時間を超えられる和紙
私がこの質問を行う切っ掛けは和紙よりも耐用年数がずっと短い洋紙で作られた本が、どのくらい残ってるのだろうかという疑問です。
従って、洋紙以外の素材は取り敢えずは関心が有りません。

>蒐集家の間では、貴重本が市場に出ると言う事は、その所有者が亡くなった事を知らせるのと同義だとか…。

ここでいう貴重本は洋紙の本ではないのですよね。古ければいいとは思いませんが、個人的には、貴重とは200年以上経っている本に対して言いたいような気がします。

お礼日時:2012/10/26 02:08

保存状態次第でしょうか。


本、特に(和書との対義語としての)洋書というのは、非常にデリケートであり温度・湿度に敏感でもあります。
国立国会図書館によると、「保存空間の適正な温度・湿度は摂氏22度・55%前後」を保つこと、「結露・カビ・虫・空気による酸化・・・」などなど、様々な要因を取り除く必要があります。
とはいえ、半導体工場のような高度に管理された空間を作ることは今でも難しいでしょう。
なので、たまたま保存状態が良かったモノが、古書として流通しています。

日本の古本屋(ブックオフのようなチェーン点じゃなくて商店街にあるような小さな店)に行けば、普通に19世紀頃に出版された本も売っていますよ。
ただ、値段はちょっと高めで多く流通しているモノで数千円~位しますね。
もちろん、貴重書ともなると数百万や数千万するものもあるようですけど・・・

簡単に、本の歴史ですが。
1450年頃にグーテンベルクによって活版印刷が開発されると、徐々に羊皮紙から「洋紙」に置き換わっていきました。
当時の紙の原料は亜麻や木綿のボロ布などから作られていました。
そして、18~19世紀頃に向けて大衆文学が多く出版されるようになると、需要に供給が追いつかず紙不足が深刻な社会問題となりました。
しかし、19世紀に入ると木材から紙を作る技術が色々と開発され、現在の洋紙が出来て行きました。
これによって紙不足は解消されました。
ただ、羊皮紙などに比べて耐用年数が100年ほどと、空気と触れることによる酸化に弱かったりします。
なので、保存状態によっては80年経たずに壊れてしまいますし、逆に保存状態がよければ100年以上保つ場合もあります。
実際に流通もしてますしね。

http://unikk-antiques.com/category/item/itemgenr …

ではでは、参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

解答有難うございます。

まず、質問文の訂正ですが、
>洋紙が開発されたのは1840年頃と聞いています。
の部分は私の早とちりで、洋紙の大量生産が可能になったのがこの時期で、洋紙が現れたのは御解答のように15世紀中頃のようですね。
従いまして、「19世紀中頃から後半にかけて出版された洋紙で作られた本は殆どが失われてしまっているのでしょうか。」は、「15世紀中頃から19世紀後半(以下略)」に訂正します。

>日本の古本屋(ブックオフのようなチェーン点じゃなくて商店街にあるような小さな店)に行けば、普通に19世紀頃に出版された本も売っていますよ。

これは洋古書のことでしょうか。私の経験上は、小さな店で洋古書を見かけた記憶はないのですが。
御提示のリンクを辿ってみましたが、一番古いのは1826年のフランス古書で3675円のようですね。思ったより高くないと感じました。186年前の本と言うことは、洋紙で作られたものじゃないのでしょうね。

お礼日時:2012/10/26 01:50

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