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 JRの切符は途中で区切ると安くなる場合があります。例えば650円の区間は230円と400円の2つに区切った方が20円安くなります。(東京・大阪・北海道などは運賃が多少異なります)
 また、私鉄と競合する区間では買い方によって200円近く安くなる場合もあります。(名古屋~四日市や大阪~神戸など)
 今のJRの運賃は国鉄末期に国会で2転3転して決まったそうですが、私は10代で当時の詳しいことが全く分かりません。
 一時期JRが運賃の誤表記で問題になったことがありますが、この場合は問題なく認可されています。
 JRに改善を求めても全国規模での改正は難しいと思いますが、そもそも途中下車する切符というのはそれなりの代価を求められるものではないのでしょうか。キセルの暗躍も問題ですがJRは利用者から過剰に運賃を徴収しているようにも思えます。
 どなたか納得できる答えをお持ちの方お願いします。

A 回答 (8件)

ご承知かもしれませんが、もう一度運賃を計算してみます。


 運賃計算の流れ(幹線相互発着100km以下)は#6でMR_KOSHIENさんが述べておられるように
(1)営業キロにより区分
(2)料率(幹線相互発着の場合、1kmあたり16円20銭)と(基準となる)キロ数を掛け、10円以下の端数を10円単位に切り上げ
(3)消費税を加え10円以下の端数を四捨五入し10円単位に切り上げ
というプロセスになります。

○650円区間(35km~40km)の場合
 (1)運賃は38kmが基準になります。
 (2)16円20銭×38km=615.6≒620円
 (3)620円×1.05=651≒650円
○230円区間(10~15km)の場合
 (1)運賃は13kmが基準になります。
 (2)16円20銭×13km=210.6≒220円
 (3)220円×1.05=231≒230円
○400円区間(20~25km)の場合
 (1)運賃は23kmが基準になります。
 (2)16円20銭×23km=372.6≒380円
 (3)380円×1.05=399≒400円
 2つに分割した時点で営業キロが2km分浮くので、2つに分けたほうが安くなるということがお解りいただけると思われます。

 『2つに分けたほうが運賃が安くなるのはおかしい』というのがnamimori-johnyさんのご意見なのでしょうが、今からそれを是正するのは困難で、かつ分割購入を前提にして是正の必要性があるというのもあまり意味がないと思われます。
 まず分割購入についてですが
*分割購入にはデメリットもあること
 分割購入は確かに安くはなりますが、一旦下車して再度買いなおす必要があるのが最大の欠点です。また買い直す駅までの乗車券しかもっていなかった場合、事故・障害発生時の振替輸送・払戻は買い直す駅までに限られてしまいます。こうしたことを考え合わせますと、少なくても普通乗車券については分割購入を積極的に選ぶかどうかは微妙になってきます(現にほとんどの乗客は分割購入を使っていないわけですし)。
*分割購入のできる場合が限定されること
 定期券・回数券の併用では駅改札を出る必要がありませんから、分割購入の主流は定期券・回数券であると言えます。しかし大手鉄道会社ではICカード乗車券の整備を進めています。これらは定期券カードについては併用不可とされています
し、回数券もICカードの引き落とし機能により対応しようという動きも出てきています。つまりこれから分割購入ができる場面、さらに利益が出る場面が相当限定されてしまうわけです。
 また運賃体系については
*運賃体系はそもそも完全に平等ではないこと
 現状多様な運賃体系が存在します。確かに複雑ではあるのですが、「都市部は安く・地方は高く」という要請や私鉄などとの競合区間の存在などの事実は無視できません。完全に平等な運賃が保障されていない以上、現行の料金体系の下では運賃が逆転することもある程度許容されなければならないのではないでしょうか。
 またこれは鉄道会社側からの論理ですが
*監督官庁である国土交通省の認可を得ていること
が大きく影響してきます。

 ちなみに運賃体系の沿革につきましては参考URLもご覧ください。

参考URL:http://desktoptetsu.at.infoseek.co.jp/unchinkeis …

この回答への補足

皆様のおかげで、また一つ鉄道についての知識を深めることができました。
 今回、何故このような意見をしたかと言いますと、私は以前、JR東海のオレンジボックスという意見箱に同様の意見をしたことがあったのですが、結局回答を得ることはできませんでした。
 しかし、そのことがあってJR東海は自動改札機を2枚同時に挿入できるものに更新しました。
 私としては運賃の改善が望ましかったのですが、少しでも利用者の希望に応えようとする動きはあったようです。
 JRは民営化してまだ10年ですが、まだまだ国鉄の血が抜けきっていない箇所もあります。
 しかし鉄道ファンとして、少しずつ生まれ変わるJRを見守っていきたいと思います。

 最後に、今回はお忙しいところお時間を割いて頂き本当に有難うございました。本日も並盛でお腹いっぱいです。ご馳走様でした~。

補足日時:2004/02/16 16:16
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この回答へのお礼

とてもご丁寧な回答、誠に感謝しております。
1つ1つのご指摘にとても説得力を感じました。
また参考URLも本当に役に立ちました。
まさに、最も欲しかった答えでした!!

お礼日時:2004/02/16 16:02

「7~10km」がすべての鍵を握っているといったところでしょう…。

これより短い区間に新たに駅をつくってしまったことが、運賃設定をややこしくしてしまった要因でもあります。バスや私鉄に任せておけば良かったのかもしれません。今さら駅を潰すわけにもいきませんからね…
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この回答へのお礼

再びの回答有難うございます。
確かに駅間が広ければ全国規模でも運賃の設定は楽でしょうね。
因みに、740円(41~45km)は320+400と分割すると20円安くなります。
近距離運賃以外も見直す点は多いようです。

お礼日時:2004/02/14 14:24

JRの場合、1キロあたりナンボという「賃率」が決められていて、これに区間の中心キロ数(例えば16~20キロの区間なら18(だったと思います・・))をかけて10円単位に端数処理したものが運賃となります(特定区間および15キロ以下の短距離区間(=初乗り運賃)を除く)。

16キロと20キロではどちらも同一の18キロ分の運賃となるので、1キロ当たりの運賃は16キロなら高くなり、20キロなら安くなります。
大都市近郊区間や地方交通線を除くと、「賃率」は300キロぐらいまで一定です。
したがって、20キロとか30キロのようなキリのいいキロ数ぎりぎりの区間に分割することができれば、300キロ以内なら、特定区間や大都市近郊区間でなくても、「分けたほうが安くなるケース」が多発します。

それに対して、私鉄では、多くの場合、乗車キロ数が長くなるほど「賃率」は下がっていきます。だから、長距離になるほど1キロ当りの運賃は安くなるので(特に阪神・京阪はその傾向が顕著)賃率の高くなる短距離区間に分割すると損になります。

JRでも、300キロを超えると「賃率」は下がっていきますが、区切りの距離の幅が20キロ、40キロと長くなっていきますので、例えば、603キロを600キロと3キロに分ければ安くなる、といった現象が起きます。

なお、うろ覚えの知識で投稿しておりますので、「賃率」の正確な値、正式名称等、どなたか補足していただければ幸いです。

この回答への補足

 私の質問の文章が言葉足らずだったようで、今更申し訳ないのですが、少し補足させて頂きます。
 安くなるケースを具体的に説明されている方が多いようなのですが、一応時刻表で色々と計算したことがあるので大体のやり方は分かります。
 できれば何故この運賃になってしまったかということについて回答頂けると幸いです。

補足日時:2004/02/13 23:14
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この回答へのお礼

有難うございます。そのような方法で決まっていたのですね。JR(旧国鉄)は「分割現象」が起こることを想定できなかったのでしょうか?私鉄はその点で理にかなった運賃ですよね。

お礼日時:2004/02/13 23:09

#1の方の説明にあるようにJRの運賃は営業キロ(距離)によって決められてます。

この距離の計算のマジックにより、通しで買うより分割で買ったほうが安い場合が起こりうるのです。
運賃を決める距離の幅は近・中距離では2~10km ごとですが、100kmを超えると20kmごとの設定に変わります。(また、区間ごとの差額も一定でありません。)この20km という区間設定が曲者な訳です。
例えば本州の幹線で、101~120kmでは 1890円ですが101kmだろうと、120kmだろうと1890円なんですね。
距離の計算のマジックというのは、こういう部分をついているわけです。

加えて、首都圏、京阪神、名古屋の大都市圏では競合する私鉄・地下鉄との競争で、通常の運賃より安く設定されています。
例えば、本州幹線では
1~3km  140円
4~6km  180円
7~10km  190円
11~15km 230円
ですが、首都圏(東京・電車特定区間)では
1~3km  130円
4~6km  150円
7~10km  160円
11~15km 210円
さらに山手線内では
1~3km  130円
4~6km  150円
7~10km  160円
11~15km 190円
という具合です。このため、大都市圏では逆転現象が起こりやすいのです。
例えばA駅から途中のB駅までが特定区間、B駅から目的地んのC駅までは特定区間外だとすると
通しでA駅~C駅まで買った場合は、通常の運賃が適用されますが、
B駅で分割すると、A駅~B駅は特定区間の運賃、B駅~C駅は通常の運賃で計算されるため、
分割した方が安くなることがある訳です。
(A駅~C駅のうち、A駅~B駅の占める割合が大きいほど、起こりやすいですね。)

近・中距離だけの営業なら是正も可能でしょうが、ほぼ日本全国を網羅し、長距離の営業がいわば義務付けられているJR(グループ)の現状では、なかなか難しい問題でもあります。
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この回答へのお礼

有難うございます。名古屋に住んでいましたが名古屋-四日市は38kmあるのに運賃は450円(通常650円)と究極に安いのでこの現象が起こります。航空機との競争も考えて長距離運賃にメスを入れることってできないのでしょうかね。

お礼日時:2004/02/13 15:51
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この回答へのお礼

有難うございます。皆さん色々と考えていますね。たくさん調べて頂き恐縮です。

お礼日時:2004/02/13 15:46

同一区間同一運賃の名残だと思います。

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この回答へのお礼

有難うございます。要するに次第に拡大されていくうちに対距離運賃にせざるを得なかったということですね。

お礼日時:2004/02/13 15:41

鉄道敷設は、元来、国家事業であり、客から徴収する運賃などあってないようなものです。

学生に対して、また身体障害者に対して特典があるのもその名残です。

キセルをオススメしませんが、キセルによって、誰かの権利が侵害されるわけでもありません。

さて、本題の『JRの切符は途中で区切ると安くなるのは何故?』ですが、これも近距離から中距離に関して言えることで、長距離になると、区切るまでもなくなってしまいます。有効期限も長くなるし…。

JRが、競合する私鉄と価格競争することがナンセンス(私鉄事業者の営業妨害)かもしれません。
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この回答へのお礼

有難うございます。確かに鉄道そのものの収入はあまり期待しない場合もありますね。長距離はできるだけ企画商品などを利用しています。

お礼日時:2004/02/13 15:36

鉄道料金は、距離で決められているのですが、その距離に「区間」という概念があるからです。



正確なところは知りませんが(時刻表が手元にないので)たとえば

0~2km:130円
2~5km:150円
5~12km:300円

なんていう風に決まってたら、(以降下の図参照)

A~Cまでが4kmで
 通し:150円、分割:280円(B駅で)
A~Dまでが5.8kmで
 通し:300円、分割:280円(B駅で)

というようなことが起こります。

○A駅
|   1.2km
○B駅
|   2.8km
○C駅
|   1.8km
○D駅
|   0.8km
○E駅

実際にはこんな近距離でこういう逆転が起きないようにはなっていますから、この例は非現実的ですが、分かりやすく言うとこういうことです。

また鉄道料金というのは、鉄道区間だけではなく、いろいろなからくりでなりたっているので、一概にはいえないことがあります。この辺のことは参考URLに詳しく書かれていますのでご覧ください。

参考URL:http://www.atn.ne.jp/~nozokoba/train-info/ticket …
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この回答へのお礼

朝早くから有難うございます。それでは質問ですが、上記のように逆転を防ぐ為に次の運賃までの区間を狭めてはいけないのでしょうか。全国規模なので不可能というのは分かりますが、というのも650円区間はJRの運賃では下から9番目の40kmまでの運賃だからです。新快速など速達性の高い列車に乗ると30分くらいなので、せめてもう少し遠い距離まで改善してもらえるといいかなと思います。

お礼日時:2004/02/13 04:42

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