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C/N比は、炭素と窒素の数値が近い程、良いということでOKですか?

全窒素に、無機態窒素と有機態窒素があり、無機態1%、残りが有機態らしいのですが、C/N比が20前後の場合、有機物を早く分解して、無機態窒素を放出できるとあるのですが、これは、作物が無機態窒素を吸収できるから、そう促すのであって、有機態窒素を吸収させてはいけないものなんですか?
↑いまいち有機態窒素と無機態窒素の作物に対する必要性がよく解らなくて。

あと、窒素飢餓というのは、窒素が足り無さすぎの意っぽいですが、この窒素というのは、無機態窒素の事を指しているのでしょうか?

今後も土づくりをするに辺り、少しばかり入れておこうと思いまして。

A 回答 (2件)

専門家ではありませんが、私の理解している範囲で回答します。



>>C/N比は、炭素と窒素の数値が近い程、良いということでOKですか?

 C/N比は、窒素と炭素の量が同じなら1になり、窒素の割合が少ないほど数値が高くなります。C/N比は単に、その有機物に含まれる炭素と窒素の比率がどれくらいかを示しているだけで、いくつなら良いという絶対的な指標ではなく、その有機物の用途によって、どのくらいのC/N比が良いかが決まります。

C/N比が高い有機物は微生物による分解が遅く窒素肥効が弱い、低い有機物は分解が早く窒素肥効が強いとも言えます。例えば肥料のように早めに分解(=無機化、有効化)されて欲しいものはC/N比が低め、堆肥のように早く分解されては困るもの(肥効が弱い方が良いもの)はC/N比が少し高め(15~35くらい)です。
堆肥は、肥料というより土壌の物理性(保水性、排水性、保肥性など)や微生物性の改善を目的に施用されることが多いですが、直ぐに分解されてしまってはそれらの効果も短期間で終わってしまうため、わらやおがくずなどの分解されにくい粗大有機物が混ぜられます(製造の際の水分調整という意味も大きいですが)。

>>C/N比が20前後の場合、有機物を早く分解して、無機態窒素を放出できるとあるのですが

 有機物は、微生物が分解して無機態窒素になるのですが、当の微生物が増える際にも窒素分が消費されます。C/N比20を超える有機物は、微生物のエネルギーとなる炭素がたくさんある一方、微生物が増えるために必要な窒素分が足りないため、土壌中に元々ある窒素分も利用されます。つまり、分解されて土壌に供給される窒素分よりも、微生物に取り込まれる窒素分の方が多いため、実質的に窒素分が放出されません。窒素の供給を目的として有機物を施すのなら、C/N比20あたりがボーダーラインという訳です。

例えばバーク堆肥などC/N比が高い(35~40くらい)有機物は、短期的には無機窒素が供給されません。長期的には、微生物の体に蓄えられた窒素分が放出されるので、全く無意味という訳でもありませんが、半年1年というスパンで考えると、窒素分の肥料としての効果がないために、野菜栽培にはあまり使われません(ただしリン酸やカリなどは肥効があるし、物理性改善効果がとても高いので粘土質の土壌改良や樹木の定植などによく使われます)。野菜栽培で、牛糞堆肥(C/N比15位)や豚糞堆肥が使われるのは、土壌改良の役割と肥料としての役割を両方期待できるからというのも理由の一つです。

>>作物が無機態窒素を吸収できるから、そう促すのであって、有機態窒素を吸収させてはいけないものなんですか?

 上に書いたように、C/N比20が最適という事ではなく、それ以下なら更に早く分解されます。20あたりが、無機態窒素が供給されるボーダーだという事で、有機態窒素があるといけないという意味ではありません。逆に無機態窒素は水に溶けたり、気体の窒素に変わってすぐに流亡してしまうので、肥効が続きません。有機態窒素が少しずつ無機態窒素に分解されることで、長く肥効が続きます。

>>窒素飢餓というのは、窒素が足り無さすぎの意っぽいですが、この窒素というのは、無機態窒素の事を指しているのでしょうか?

 普通はそうです。有機態窒素というのは、タンパク質やアミノ酸などで、無機態窒素というのはアンモニア態窒素や硝酸態窒素などです。微生物が活動する際に無機態窒素を利用しすぎて、植物が利用する無機態窒素が足りなくなってしまった状態を窒素飢餓と言っています。ちなみに、植物もある種の有機態窒素を吸収できますが、あくまで主力は無機態窒素です。
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基本的には無機態窒素でなければ植物に吸収されません。

有機態窒素とは植物に吸収されない(流亡もしにくいですが)タンパク質などの有機化合物中の窒素原子です。これが分解されることで無機態窒素(アンモニウムイオンや硝酸イオン)になり、根から吸収できるものになります。

微生物の栄養となる有機化合物が多いと微生物は繁殖します。しかし微生物もタンパク質等を合成するために窒素を要しますので、炭素が多い割に窒素が少ない、すなわちC/N比が大きいと微生物と植物で窒素の奪い合いになります。それが窒素飢餓です。元々量が不足している窒素不足とは異なる概念です。窒素飢餓に対して、有機態窒素は当然炭素も含むため、C/N比を小さくしたいばあいは無機態窒素である化学肥料が有効です。

大学の時に農学系のクラブに入っていて農場も借りていたのですが、除草した草や馬糞(馬術部があったので)を元に堆肥造りの時に先輩が硫安を撒いていました。堆肥に化学肥料?と思ったのですが、そのまま放置しても窒素飢餓のために速やかに堆肥にならないんだそうです。堆肥はその後、雨天時に湯気が上がるくらいに発熱していました。うまく分解が進んだようでした。
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