重要なお知らせ

「教えて! goo」は2025年9月17日(水)をもちまして、サービスを終了いたします。詳細はこちら>

電子書籍の厳選無料作品が豊富!

池上彰さんの番組を見ていて
疑問に思った事があったので質問させて下さい。

番組ではシリアでは、チュニジアやエジプトとは違い、
民主化運動が弾圧される事によって
内戦状態になってしまったと説明されていました。
それ以上の解説はありませんでした。

そこで、疑問を感じました。

チュニジアもエジプトもシリアと同じ独裁政権であったにも関わらず、
何故、上記二国では弾圧が行われずシリアだけに弾圧が起きたのか?

少なからず弾圧はあったかも知れませんが、その違いについて知りたいのです。
革命が成功した両国はより良心的だった・・・という訳では無いと思いますので。

A 回答 (4件)

はなはだしい事実誤認がある。



チュニジアは決して独裁政権であった訳ではない。また民主化運動など起こっていない。そもそも複数政党制が認められていて、既に民主化されていたからです。また弾圧もないし内戦状態でもない。

ただし、それまで選挙によって長期政権を維持していたベン・アリー大統領が選挙でないデモという手段で政権を追われたという意味では革命的政権交代と評すべきというだけの話です。

弾圧なんかしてない。戦争などしてない。チュニジアは至って民主主義の国です。もともと民主主義なんだから誰も民主化運動など起こしていない。どうしてチュニジアをシリアなどと同一視するのか。無茶苦茶すぎて話にならない。

中東問題の本質をここで説明しておきたい。中東諸国に共通する経済構造は、原油・天然ガスに恵まれ、資源輸出国であり、その一方農業生産は奮わず食料自給率が低く、食料輸入国であるといったことです。工業化はまちまちだから、ここでは触れない。

それが近年の資源価格高騰と食料価格高騰が世界的に深刻になったことで、資源利権を握る階層が天文学的富裕層になる一方で、そうでない階層は食料価格高騰に直撃されて天文学的貧困層になった。
それはもう有り得ないぐらいの貧富の拡大、格差拡大社会です。

日本は資源輸入大国であり、食料輸入大国で、日本が価格を吊り上げて限られた資源と食料を独占しているということです。ところが円高の進行によってドルベースの価格が高騰しても円換算すれば何ほどのものでもない。だから世界の苦境を日本人は全く知らないのです。朝から晩までスイーツバイキングに奔走し、ばんばん自家用車を乗り回している。

日本が原油・天然ガスを輸入しているのはサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールといった国ですが、皮肉なことに日本の輸入相手国では全く動乱が起きていない。しかしサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールはお世辞にも民主主義とはいえない国です。逆に独裁政権と呼ぶべき。

馬鹿マスコミは中東動乱を、民主化運動だの民主革命だのと出鱈目をほざきまくっているが、それではどうやってサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールで動乱が全く起きていないという事実を説明できるのでしょうか。

中東動乱の本質は、決して民主化運動などではない。それは富の公平な分配を求める運動なのです。
サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールは、富の公平な分配が実現できているから動乱が起きないのです。資源利権を一部の階層が握っているのは同じなのだけど、富を独占しないで、税金・医療費・住居費・教育費の無料化といった大胆な分配政策で貧富の格差を小さくしているのです。逆に独裁政権だからこそ、そういう極端な政策が実現できるともいえます。

イスラム教の教義は、富めるものも貧しいものも、イスラム教徒同士助け合いなさいという教えです。サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールの独裁政権は、そうしたイスラム教の教義に忠実な政策を実現できているといえる。だから民衆は不満がなく動乱が起きないのです。

逆に民衆が不満爆発で動乱が起きているのは、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールとは逆に、イスラム教に忠実でなく、西欧化の民主主義を取り入れた国ばかりです。そういう国が格差拡大社会になっている。

池上彰にしたところで、余りにもラリパッパすぎて、誰も中東動乱の本質を理解していない。

シリアについてはバアス党の軍事独裁政権が民主化運動を弾圧していますが、民主化政策は無いし、富の分配も行われていない。
シリアのイスラム教は、富の分配政策に向かわずに反イスラエルの軍事大国主義、イスラム原理主義テロ組織の支援といったことにエネルギーが向けられていて、内政問題・経済問題には向かっていないのです。税金が格差縮小政策に使われず、ロシアや北朝鮮から武器を買う資金に使われている。
シリアに限って言えば、民主化運動=格差縮小運動であります。

軍事独裁政権は反政府運動を弾圧するが、民主主義政権は弾圧しない。
富の分配が公平に実施されている国は、反政府運動が起きないが、不公平な国は反政府運動が起きる。

それが結論です。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

詳しい解説、ありがとうございました。

根本から間違っていました。
TVでしか知識を得ていなかったので、
ここまで詳しい話は知りませんでした。

格差拡大が全ての根源であり、民主化とは関係がないんですね。
たしかに言われてみれば、
独裁政権でも問題になっていない国があります。
独裁=悪であるかのような偏見があった事に気付きました。

今回、知らない事を知らないままにしないで
こちらで質問させて頂いて良かったです。
皆様、ありがとうございました。

お礼日時:2013/01/08 19:47

どこの国でも民主化革命なんて起こってませんよ


欧米のマスコミが反政府側を応援するために民主化革命と言ったまでに過ぎません

エジプト・リビア・チュニジアはマイノリティ部族が支配層でメジャリティが被支配側だったから引っくり返す事に成功したのです。でもいずれの国も混乱が悪化する一方でリビア・チュニジアに至っては報道すらありません。

シリアは多数派部族が支配層だし、そもそも反政府側と称しているのがトルコ軍の偽装ゲリラ(人や報道はウソ言えても服や武器はウソ言わないんだなw)を中心とする親トルコ派組織であるのが明白なので国民の支持を得られないし、シリア政府はトルコの敵対国であるロシアから支援を得られるのです。

尚、チュニジア・エジプトも凄惨な戦闘が起こってましたし、その後の報道がないだけですよ
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。

なるほど。ただの部族対立に過ぎなかったのか。
エジプト・リビア・チュニジアの革命?は
起きるべくして起きた出来事だったんですね。

シリアに至っては国民の信任も得られない。
下の方の回答も合わせれば、そのような不毛な争いに
大国がしゃしゃり出てきて混ぜくり返す。
その影響で大勢が殺され、難民となっている。
なんで、日本の政治家なり有識者は黙ったままなんでしょうね。

日本のマスコミが取り上げないのも、
視聴率や販売部数ばかり気にしているせい?
対岸の火事だと感じているからかな?

お礼日時:2013/01/08 18:03

私は学習したからと見ています。


学習の意味は北アフリカ沿岸部3か国だかがアラブの春で政権が転覆しましたが最大のキーはリビアと見てます、ここは本当に誰にでも分かり易いので、つまり原油井戸利権です。

かつての王政時代に欧米メジャーが開発して欧米が富を独占+王家はそのオコボレで国民は何の恩恵も受けない貧乏な間々の状態でそこにリビア軍のカダフィー大佐が王が外遊中で国を留守にしてた時を狙って無血クーデターを起こして成功.国を完全ショウハクして、富の源泉で有る原油井戸を没収国有化がミソです。

これを何十年か立ってカダフィーは悪い統治者というプロパガンダ作戦で*欧米メディアは大部分がメーソン系で当然石油メジャーとは一心同体*国民を煽り、如何いう経過か内戦状態後半に仏戦闘機が介入して来て反政府軍側を援護.攻撃して一気に決着が付きました、で何かと言うと原油利権は全部クーデター前の状態に戻りました、エジプト.チュニジア等も反政府運動は国民ですが純粋にそれだけでは有りません、欧米の意思が必ず働いてます、ソモソモがデモ参加者の情報伝達に活躍した媒体自体が欧米の開発した物を使ってるんですから
イクラでもコントロール出来ます。

シリア内戦はリビア利権にを欧米メジャーとその政府に盗られてしまって露シナがクソやられたが真相と思います、
リビア利権にシナと露が食い込んでたらシリア何てあんな大規模な内戦には成っていません、今は欧米対露シナの代理戦争と見てます、リビアで欧米が一人占め状態で決着を付けたのでシリアはこのまま欧米の勝手には
指せないぞと意思が働いてます。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答、ありがとうございます。

なるほど。
三国は欧米が味方についているから
軍は勝てないと思い、身を引き
シリアでは中国・ロシアの後ろ盾があるから
軍は今も体制側についている。
欧米も中露も自分の国の国益だけしか考えていないから、
内戦が余計に長引き、シリア国民を苦しめている。

最低ですね。

お礼日時:2013/01/08 17:38

エジプトはムバラクが軍司令部に統治権を委譲する形で失脚したことにより、革命が成功したことになります。


チュニジアも軍部が離反が決定打となり、弾圧手段を失った体制派が敗北しています。
リビアでは正規軍が離反することを見越したカダフィが国外から傭兵を雇い入れたため激しい戦闘が繰り広げられる事になりましたが
最終的には欧米の支援もあって反カダフィ派の勝利で終わっています。

シリアにおいては現状、軍の大規模な離反が起きておらず、あくまでも体制派と武装蜂起した市民との戦いです。
年末に軍の将軍の1人が体制側から離れたという話もありましたが、それが個人なのか指揮下の部隊ごとなのか分かりません。
反体制派の一部にテロ組織との癒着の噂があり、欧米がリビアほど積極的に介入する気がない現状では争乱はまだ続くと思います。

革命は体制に対して市民が蜂起する事で始まりますが、結果を決めるのは市民と体制の狭間にいる軍だということでしょうね、

日本の体制が不満で革命でも起こしたい人達も自衛隊にいい顔しておけばいざって時に味方してくれるかも知れませんね。
彼らのアイデンティティを完全に否定する行為だとは思いますけどw
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。

なるほど。軍が体制側から離れるかどうかですね。
欧米が介入しないのも気になっていましたが、そのような理由があるのですね。

でも、何故シリア軍はいつまでも体制側についているのでしょう?
他の国の軍と何か事情が異なるのでしょうか?

ちなみに、日本人の気質からして
自衛隊員が積極的に弾圧に出る事はないでしょう。
悲しそうな顔をしながら進路を塞ぐくらいですかね。

お礼日時:2013/01/08 16:52

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!