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まず、太平洋プレートが、北米プレートやフィリピン海プレートの下にり込んでいたり、フィリピン海プレートが、ユーラシアプレートの下に潜り込んでいるのは分かります。

しかし、日本を縦断している、フィリピン海プレートと北米プレートとの境目、ユーラシアプレートと北米プレートの境目は、それぞれどうなっているのでしょうか? 富士山があったりするから、プレート同士がぶつかって両プレートともにせり上がったりしているのでしょうか? もしせり上がっているとすれば、地震はどのようなメカニズムで発生するのでしょうか?

A 回答 (4件)

●フィリピン海プレートと北米プレート


フィリピン海プレートが北米プレートの下に沈みこんでいます。神奈川県の箱根・丹沢あたりから、相模湾を経て、千葉県南東沖に境界があります。海底地形図などを見ると、この地域にはトラフ(海溝ほど深くない海底の溝)があります(相模トラフ)。
一般にプレート沈み込み帯では巨大地震が起きるとされますが(例:東南海地震、東北地方太平洋沖地震)、このプレート沈み込み帯で起きるのが関東地震(関東大震災)です。
江戸時代の1703年に起きた元禄関東地震は、箱根のあたりから千葉県の沖合いまでがいっぺんにすべったと言われており、プレート境界の大部分が動いたと言えます。

●ユーラシアプレートと北米プレート(新潟以南)
かつては糸魚川―静岡構造線がプレート境界と考えられていましたが、いまでは新潟県から伊勢湾付近にかけてプレート境界があると考えられています。GPSの広域観測によって、この境界の西と東で日本列島が若干ながら違う動きをしていることが明らかになりつつあります。
ただし北米プレートとユーラシアプレートの相対速度はあまり大きくないので、地殻内のひずみの蓄積もさほど大きくはありません。プレート境界で顕著な地震が発生するかどうかも不明です。(それよりも、新潟―神戸ひずみ集中帯、糸魚川―静岡構造線、中央構造線などのほうが地震との関係は深いと考えられます)

●ユーラシアプレートと北米プレート(新潟以北)
新潟県から北は、秋田沖、北海道西方沖と、日本近海にプレート境界があります。
両方のプレートがぶつかりあって、そのまま沈み込んでいると考えられています。ただしプレート同士の相対速度が大きくなく、またプレートの岩石密度にもあまり差がないので、いまのところ太平洋側のようなプレート沈み込み帯は形成していません。ただなんとなくぶつかって、そのままなんとなく沈んでいくイメージです。
ただ、もう何百万年~何千万年もすれば、太平洋側のように海溝を伴ったプレート境界が出来るかもしれません。
プレート境界を挟んで東西から押されているので、少ないながらもひずみは蓄積します。この地域で起きた地震としては、1964年の新潟地震、1983年の日本海中部地震、1993年の北海道南西沖地震、1940年の積丹半島沖地震などがあります。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC% …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。とても分かりやすかったです。

お礼日時:2013/02/13 23:45

プレートがぶつかって、プレートがせり上がっているという可能性はほとんどないです。


プレートに関していえば、沈み込むのがほとんどで、一部がちぎれて塊の状態になっていたり、削りカスが残って他の陸塊の下に付加することにはなっています。
プレートと別のプレートの境目は、滑らかになっているとは限りません。凸凹やひっかかりもあります。
また、海洋プレートが沈み込むと、プレートに含まれている岩石中の水分が岩石の化学構造を変えて、融解温度が下がってしまい、さほど温度が上がらなくても岩が融けてマグマになります。多くの火山のマグマはこのようにして、プレートの中で産まれます。
http://www2.denshi.numazu-ct.ac.jp/funada/prof-f …
富士山のマグマはかなり変わったところがあり、かなり深いところでマグマが発生している可能性があります。
http://www.kazan-g.sakura.ne.jp/J/koukai/04/2.pdf
しかし、富士山では昔からそうだったのか、最近マグマの産まれ方が変化したのかも研究が色々とあるようです。
http://www.yies.pref.yamanashi.jp/fujikazan/orig …
フィリピン海プレートがまだ北上し、沈み込んでいるのですが、この富士山の下の辺りでは、何かフィリピン海プレートの先端が引き裂かれているためという説も有力な説の一つでしょう。
http://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/nr2005 …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。とても分かりやすかったです。

お礼日時:2013/02/13 23:44

北米プレートとフィリピン海プレートの境界は相模トラフで沈み込み境界です。

年に数cm程度の沈み込みが起きています。未成熟な島弧である伊豆・マリアナ弧が沈まずに衝突している場所が伊豆半島と丹沢になります。
北米プレートとユーラシアプレートの境界は、陸上部ではいわゆるフォッサマグナ西縁、糸魚川-静岡構造線とそれに平行な断層群を経て海域は糸魚川付近から日本海東縁付近が境界になります。陸上での境界はおおよそ東西圧縮の逆断層または左横ずれ断層、たとえば富士川河口ちかくの入山瀬断層群は西側隆起の逆断層、断層走向が北西に振れる長野県茅野から諏訪湖付近は左横ずれ断層、松本盆地の東縁は東側隆起、西縁は西側隆起の逆断層になります。海域では東西圧縮の東側隆起の逆断層です。ただし水平方向の相対運動は年数mmから1cm程度と小さく、プレート境界とまでは言えないと言う人もいます。
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詳しくは判りませんが


伊豆半島は、もともと南に有ってプレート移動で現在の所にぶつかったようです
その時に出来たとされるのが丹沢山系です
その結果出来たのが相模トラフと駿河トラフでしょう
北伊豆地震等も起きており、箱根の噴火エネルギーにも関係有るのではないでしょうか
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