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つまらない質問ですみません。
どうして、ウンチはあんなに臭いいやなにおいがするのでしょうか?
もとはといえばわたしたちが食べているものですよね。それがなぜあんなににおうのか不思議です。
なぜ?

A 回答 (3件)

なぜウンチは臭いのか?


それを知るためにはまずウンチの中身を知らなければなりません。
ほとんどの人がそれは食べ物のカスだと思っています。それも間違いではありません。
しかしウンチの中身はそれだけではありません。 ウンチの中身の3分の2は確かに食べ物のカスです。しかし残り3分の1は微生物(細菌)の死骸です。
ちょっと信じられないような話ですが、本当です。それほどおなかの中には細菌が存在するのです。
消化管内に生き続ける腸内細菌の種類は約300種類、その数は 約100兆個、総重量はなんと約1Kgにもなるといいます。
そのおびただしい数の細菌が絶えず増殖生育を繰り返し、その一部がウンチと共に体外に出てくるのです。

ではどうしてそんなに大量の細菌が腸内に存在するのでしょう?
それは口の中から入った細菌を人間が腸内で培養させているからです。何のために?

腸内細菌と人間の関わりはとても重要で、以下のような貢献をしてくれます。
1.ホルモンやビタミンの産生の関与
ステロイドホルモンやビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、ビオチン、ビタミンKのどのビタミン 類の産生に関与している。
2.免疫系の賦活
腸内細菌が私たちの消化管に定着することのよって、免疫系が活性化されいろいろな異常に対す る抵抗力が上昇する。
3.脂質代謝の活性化
摂取したコレステロールや中性脂肪などの脂質の消化・吸収をコントロールしたり、余分な脂質 の排泄を促進する。
4.消化・吸収・代謝への作用
私たちの腸内では消化できない繊維質を分解したり、たんぱく質や糖質を分解して消化を助ける。
5.有害物質や発癌物質の分解・排泄
腸内細菌の中には、有害物質や発癌物質
6.腸内PHの調整と腸の蠕動の活性化
腸内細菌が産生する酸によって腸内のPH値を弱酸性に保持し病原菌の増殖を防いだり、腸を刺激して蠕動運動を活発化させて消化を助けます。
7.病原菌・有害菌の感染防御
腸内細菌が消化管壁に定着し壁面を覆うことによって侵入した病原菌や有害菌の増殖を防ぎ、感染から私たちを守っています。
8.各種臓器の機能の活性化や保全に関与
腸内細菌の中のは、肝臓や腎臓さらに脳などの働きに関与しその機能の活性化や保全に大きな役 割を果たしている菌種がいる。

このように、腸内細菌は私たちの各種臓器に匹敵する規模と働きをもち、 私たちの生命活動に欠かすことのできない存在として生きています。
しかし腸内細菌のすべてが良い働きをする善玉かといえばそうでもありません。以下のような影響を与える悪玉もいます。

1.腸内腐敗が進む。
2.アンモニア・硫化水素・インドールなどの有害物質が過剰に算出される。
3.ニトロソアミンやトリプトファン代謝物に代表される発ガン物質の算出が増える。
4.下痢や便秘が起こりやすく、しばしば慢性化する。
5.肝臓他の内臓に過剰な負担がかかる。  などです。

腸内環境としては、善玉菌と悪玉菌の割合が9:1が理想といわれています。健康な腸内ではうまくそのバランスがとれているわけですね。

さて、ご質問の臭いウンチの原因についてです。

ウンチを臭くする物質は、アンモニア・インドール・スカトール・硫化水素・アミン等です。この中で最も臭いのはインドールとスカトールです。
これらはタンパク質が腸内の悪玉菌によって分解されたときに発生します。悪玉菌は、タンパク質や脂肪を分解・腐敗させ、様々な有害物質を作り出します。
また同様に特に臭いオナラの原因は、大便の滞留時間が長い便秘などの場合、発酵時間も長くなり、メタンガスをはじめとする多くの悪臭ガスを放出するためです。

つまり、腸内の細菌が良好に働いてくれている(善玉菌優勢)ときはそれほど臭くなく、腸内で悪玉菌が優勢になるとウンチがとても臭いということになります。
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この回答へのお礼

うひゃ~ッ!
ウンチの1/3が細菌の死骸ですってえ!!!
なんとまあ驚きました。

非常に詳しくご丁寧な解説でとてもよく理解できました。
人間と細菌の共生関係。まさに神様の天の配剤といったところでしょうか。

ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/02 15:26

こんにちは。


面白い質問ですね。科学的に詳しい内容をNo2の方が回答されているので、別の視点からみたこんな考え方はいかがでしょう。

ポイントは、「ウンチが臭い」というより、「我々は、体に有益なものをおいしい・いい匂いと感じるように進化し、有害なものをまずい・臭いと感じるように進化したから」というもの。

長い進化の歴史の中では、栄養を効率的に集めるとともに、有毒あるいは感染の危険から的確に逃げる手段の獲得が有益で、同一の種でも多様な個性をもって生まれる生き物の中でも、「視覚、味覚、嗅覚からこれらを的確に分析できた個体(個人)は、生き残る可能性が高く、まれに突然変異で有毒物をおいしく感じる個体は子孫を残せずに絶滅したから・・・」と言えるでしょう。
したがって、我々は、「有毒細菌の生成物(インドール等)を嫌悪的に検出することでその有害性(特に菌感染の危険)から適切に逃げるように進化した一族の末裔」といえるでしょうね。(一方、食べられるものを「まずい」と感じる変異個体も、飽食の現代ではともかく、飢餓の時代では子孫を残せず絶滅の危険が高かったでしょうね。)

例えば、同じ腸からの排出物でも、コアラの母親が盲腸から出す消化物は離乳食として子コアラが好んで食べますし、一部のウサギは、消化の促進材として自分のウンチを食べますので、全ての動物にとってウンチが「臭い」わけではなさそうです。

 一方、人間は、同じ「お腹の中のもの」ながら、大腸では無害な大腸菌が、小腸では有害(栄養吸収能力を優先している小腸は細菌防御能力が低い)なことなどから、ウンチが消化器官の上流部に入ってしまう(食べる)ことを避けるようになるのは当然の進化であり、このような感覚能力の警報のひとつが「臭い」との感覚でしょう。

 もっとも、なかなか悩ましい問題もあります。
 例えば、発酵食品は、「くさやの干物」のように、細菌の繁殖の固まりといえる一方で、有毒物の分泌も少なく、むしろ発酵により吸収効率の良いアミノ酸への分解が進んでいて、胃酸での殺菌効果等の体の抵抗力が正常でありさえすればむしろ良好な食物であり、「臭いけどうまい」というものもありますね。これは、進化のなかのあいまいさとも言えるでしょう。
(他方で納豆でさえ、「臭くて食べられない」と言う方も一方で少なくないですが、これも将来の自然選択につながる個性(多様性)のひとつといえるでしょう。)

 「辛い」、「苦い」、「渋い」も、大量に摂取した場合等の有害性の警告の場合が多いですが、例えば葱類のように、原種の持つ有害成分と味の成分が異なる場合もあり、品種改良により、味のみを残して有害性(といっても下痢程度ですが)を抑えたものも多くなりました。

 さてさて、お役に立てたでしょうか。
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この回答へのお礼

なーるほどお!
ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/03 23:52

不要なものだからです。



ウンチに限らず、人体に危険なものはおおむね不快な匂いします。
これによってわれわれはそれを回避し、安全が保たれます。

(むろん、いいにおいで危険なものとか、危険なのに無臭のものだってたくさんありますが…)
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この回答へのお礼

早速ありがとうございます。

間違って食べたりしないように神様がウンチを臭くしてくれたわけですね。(笑)

でも、たしかに不要なものだとは思いますが、人体に危険なものとまでは言えないですよね・・・・。

それにとても臭いときと、そんなに臭くないときもあるんですよね。不思議です。

お礼日時:2004/03/02 11:14

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