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イギリスの大学に通っている友達が、日本神話の勉強をしたいと言ってきて、教科書や本のことなどを聞いてきました。自分は日本神話なんて全くわからないので、おすすめの教科書や本をご存知の方がいれば教えていただければ嬉しいです。文章は日本語で大丈夫です。お願いします。

A 回答 (7件)

 夜分に失礼致します、補足ありがとうございました。


日本神話のテクストであるならば、第一に挙げられるものは、岩波書店から刊行されている「日本古典文学大系」の第一巻『古事記 祝詞』および同社刊「日本思想大系」の第一巻『古事記』、古典大系を文庫化したワイド版岩波文庫『古事記』があります。
 他にも小学館の「新編日本古典文学全集」にも『古事記』はあります。口語訳が付されて1ページの構成が、頭注-原文-口語訳の形ですが、その訳文の内容が時として疑問符のつくこともありますので、あまりお勧めできません。
 あと思いつくところでは新潮社の「新潮日本古典集成」と角川書店の「角川ソフィア文庫」に『新版 古事記 現代語訳付』 があります。
 角川ソフィア文庫版は「原文・読み下し・口語訳 語句索引・歌謡索引」のフルコースが掲載されていますので、初めて原文に触れようとするならばお勧めできます。
 岩波の古典大系および思想大系は大規模な書店で問い合わせれば在庫がある可能性もありますが、現在では版元で品切れの状態です。なお同社の「ワイド版岩波文庫」は刊行中ですので入手もしやすいかと存じます(但し誤植が散見されますので注意も必要です)。
 古典大系・思想大系そして小学館版ならびに新潮社版のテクストをお求めになるならば、事前に公共図書館や大学の図書館にも架蔵されている可能性も高く、一度お確かめになってからご購入を決められた方がよろしいかと存じます。
 もしそのご友人が日本国内にご滞在であるならば、アマゾンでサーチして比較なさることもお勧めできます。それでも実物を手に取って確かめることに比べれば物足りないかとも存じますが。

 【追記】
これは日本中世史を専門領域とする者からの提案ですが、神話には古代だけで形成された性質のものとは言い難い部分も多々ありますので、ある程度は研究論文も参考にしていただく必要もあります。
手始めに、山本ひろ子氏の『中世神話』(岩波新書)赤版593や西郷信綱氏の『古代人と夢』(「平凡社選書13」もしくは「平凡社ライブラリー」)あたりを参考にされてはいかがでしょうか。
 なぜ中世に「神話の書き換え」や「新たな神話の構築」がなされたかを考える時、そこには少なからず「王権の正当性に対する補完的要素としての物語性」が要求されたことも作用していますので、そうした歴史学の側面からのアプローチも強ち無意味ではないと存じます。
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この回答へのお礼

とても丁寧に答えてくださってありがとうございます。やはり研究論文も参考にするべきですよね。

お礼日時:2013/03/14 02:20

記紀の他に,岩波書店刊行の「日本古典文学大系2」の『風土記』も有ります。


完本に近いものは『出雲国風土記』のみですが,『播磨国風土記』,『常陸国風土記』も,各地の地名由来に係わる神話など,興味深いものが盛り沢山です。六十余国の風土記の大半が散逸してしまっていることは残念ですが,出雲国造家(現出雲大社宮司家)伝承本は,唯一の完本です。
素戔嗚尊の八岐大蛇退治神話は,中国地方各地の伝説となっており,各地域毎の伝説集なども,多くの地方新聞社などから発行されていますので,図書館などの蔵本も参考にされたら良いでしょう。
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この回答へのお礼

詳しいお話、ありがとうございます。参考になります。

お礼日時:2013/03/14 02:14

 ♯4です。

No.5の方が『日本書紀』も類例として挙げられていますので、この文献に関して、補足紹介させていただきます。
 底本として一般的にお勧めできるのは、岩波書店刊行の「日本古典文学大系」の『日本書紀 上・下』二巻構成およびその簡易版である岩波文庫版『日本書紀 1・2・3・4・5』。
 そして日本史学の演習テクストとして使用される吉川弘文館刊行の「新訂増補 国史大系」の『日本書紀 上・下』二巻並びに、その周辺史料として同じく「新訂増補 国史大系」の『日本書紀私記・釈日本紀・日本逸史』も併せてお読みになることをお勧めします。尚、「国史大系」は全て原文のみですので、こちらの方がよろしいかとも存じます。
 また「古典大系」は校訂を担当した方々の実績に信頼がおけますので、安心して読むこともできます。
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 外国の神話は民話ですが、日本の神話は勅撰の正史として編まれた。
 現代語訳であっても、誰もが通読できるわけではなく、生涯にわたり
拾い読みすべき原典(岩波は、漢文・読下し文・現代文の対訳)です。
 
 《日本書紀》は「神代・天武以前・天武以後」に区分すべきです。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2864282.html (No.3 20070326)
 記紀探訪 ~ わたしの本箱から ~
 
 《英雄伝・春秋左氏伝・日本書紀》を併せ読むべきです。
http://q.hatena.ne.jp/1197285422#a785642
 大学生諸君! ~ 来た、観た、読んだ ~
 
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になります。

お礼日時:2013/03/14 02:15

「世界一おもしろい 日本神話の物語」


は、すべてフリガナつきですよ。用語説明もあって、外国の方には読みやすいと思います。

挿絵が少女マンガっぽいです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。こういう簡単なのから読んでいくほうがいいかもしれませんね。参考になります。

お礼日時:2013/03/14 02:16

 こんにちは。

ご質問の内容ですが、「テクストとしての日本神話」であるのか、それとも「それに関する研究論文」をお探しになっているかで、回答内容及び性質も異なりますので補足していただけますか?。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。「テクストとしての」でお願いします。

補足日時:2013/02/18 20:35
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角川ビギナーズ・クラシック『古事記』


http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/404357410X.h …

少年少女古典文学館『古事記』
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4062827514.h …
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この回答へのお礼

やっぱり古事記ですね。ありがとうございます。

お礼日時:2013/03/14 02:18

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