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いつもお世話になっています。
A.Waleyの『 TALE OF GENJI 』(帚木 The Broom-Tree)から
わからないところと訳の間違っているところを教えていただければと思います。

1)

『 To add to this she was not ill looking and sometimes, when I needed a rest from my unhappy persecutress, I used to visit her secretly. In the end I found that I had fallen completely in love with her. After the death of the other I was in great distress. But it was no use brooding over the past and I began to visit my new lady more and more often. 』

●これに加えて、彼女は醜くなくそして時々私(馬頭)が自分の不幸な悩ます女性から休息を必要としたとき、私はこっそりと彼女を訪れたものでした。とうとう私は完全に彼女に恋に落ちたということに気がつきました。もう一方の女性の死の後、私は非常な悲嘆の中にいました。しかし過去をくよくよ考えることは無駄でした。そして私はますます頻繁に新しい女性を訪れることを始めました。・・・・?

To add to this・・・・「this」は前回(http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8055435.html)の2)の「She was of higher birth than the first; her skill in poetry, cursive writing, and lute-playing, her readiness of hand and tongue were all marked enough to show that she was not a woman of trivial nature.」ですか?

persecutress・・・・・悩ます女性??(辞書を探したのですが載っていませんでした)
(「指噛みの女」を言い換えているようですが)

it was no use brooding over the past・・・・この文は仮主語構文ですか?

もともと浮気症だった馬頭のことを考えるとこの展開は頷けるところでしょうか?

2)

『 I soon came to the conclusion that she was frivolous and I had no confidence that I should have liked what went on when I was not there to see. I now visited her only at long intervals and at last decided that she had another lover.』

●私はまもなく彼女は軽薄だという結論に達しました。そして私は私が会うためにそこにいなかった時、(関係が)続いたらよかったのにという信頼を何も持っていませんでした。私はこうなると、もっぱら長い間隔で彼女を訪れました。そしてついに彼女がもう一人の恋人を持ったと判断しました(結論を下しました)・・・・・?

I should have liked what went on・・・ここを訳すのが難しかったです。 「I should have liked~」・・・「だったらよかったのに」?

 what went on・・・続くこと?

I now ・・・・「now」は「こうなると」?

only・・・・「もっぱら」という訳を選びました。

馬頭は新しい女性ともうまくいかなかったような感じですが。通い婚で安定した関係を築くというのは難しいのかもしれませんね。

よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

今晩は。

つつじが咲くのに、まだ寒いですね。

いつも大変丁寧なお礼をありがとうございます。「雨夜の品定め」は長いですね。(でも、面白いですが...)

1)『 To add to this she was not ill looking and sometimes, when I needed a rest from my unhappy persecutress, I used to visit her secretly. In the end I found that I had fallen completely in love with her. After the death of the other I was in great distress. But it was no use brooding over the past and I began to visit my new lady more and more often. 』
>これに加えて、彼女は醜くなくそして時々私(馬頭)が自分の不幸な悩ます女性から休息を必要としたとき、私はこっそりと彼女を訪れたものでした。とうとう私は完全に彼女に恋に落ちたということに気がつきました。もう一方の女性の死の後、私は非常な悲嘆の中にいました。しかし過去をくよくよ考えることは無 駄でした。そして私はますます頻繁に新しい女性を訪れることを始めました。・・・・?

●完璧です。

>To add to this・・・・「this」は前回の「She was of higher birth than the first; her skill in poetry, cursive writing, and lute-playing, her readiness of hand and tongue were all marked enough to show that she was not a woman of trivial nature.」ですか?

●その通りです。

>persecutress・・・・・悩ます女性??(辞書を探したのですが載っていませんでした)
(「指噛みの女」を言い換えているようですが)

●ご推測の通りです。actor(男優)・actress(女優)/waiter(男の給仕)・waitress(女の給仕)のように、-ess は女性の行為者を表す接尾語ですので、persecute>persecutor・persecutress となるというわけです。おっしゃるように、persecutorは辞書に出ていても、persecutressは辞書に出ていません。ですが、英語圏の人々は、類推から、persecutorの女性形だと理解します。

>it was no use brooding over the past・・・・この文は仮主語構文ですか?

●その通りです。It が仮主語、brooding over the pastが、動名詞の真主語です。It is no use ~ing が「~しても無駄だ」という頻出構文です。

>もともと浮気症だった馬頭のことを考えるとこの展開は頷けるところでしょうか?

●馬頭は「指噛みの女」が亡くなったところでは神妙でしおらしいですが、すぐに気を取り直すあたり、リアルですね。もっとも、女性の方が、一般的にはですが、立ち直りが早いとも仄聞しておりますが...


2)『 I soon came to the conclusion that she was frivolous and I had no confidence that I should have liked what went on when I was not there to see. I now visited her only at long intervals and at last decided that she had another lover.』
>私はまもなく彼女は軽薄だという結論に達しました。そして私は私が会うためにそこにいなかった時、(関係が)続いたらよかったのにという信頼を何も持っていませんでした。私はこうなると、もっぱら長い間隔で彼女を訪れました。そしてついに彼女がもう一人の恋人を持ったと判断しました(結論を下しまし た)・・・・・?

●I should have liked what went onの箇所以外、完璧です。

>I should have liked what went on・・・ここを訳すのが難しかったです。 「I should have liked~」・・・「だったらよかったのに」?
>what went on・・・続くこと?

●should have likedもwent onもwhen I was not there to seeも難しいので、トリプルパンチですね。go on は「続く」の意味で用いられることが多いですが、「起こる」の意味もあります。What’s going on here? (「ここで何が起こっているのか?」→「何してるの?」)はよく使われるフレーズです。
 should have likedは仮定法過去完了で、「(そこに居合わせたとしたら)好きであっただろう」です。
 when I was not there to seeは、「私が見るためにそこにいない時」→「私がそこに不在で何が行われているか分からない時」です。

 つなげますと、「私がそこに不在の時に、彼女の家で起こっていることが、私の意にかなうものであることに自信が持てなくなりました」です。要するに別の男を迎えている気配がある、ということです。

>I now ・・・・「now」は「こうなると」?

●いい訳だと思います。訳がむずかしく、勉強になりました。

>only・・・・「もっぱら」という訳を選びました。

●これも名訳かもしれません。「ただ間遠にのみ」→「もっぱら長い間隔を置いて」ですか。馬頭の戦略が感じられるいい訳ですね。

>馬頭は新しい女性ともうまくいかなかったような感じですが。通い婚で安定した関係を築くというのは難しいのかもしれませんね。

●男性にとっては都合がいいのでしょうが、女性にとっては、相手がいつ来てくれるかわからない、というのは辛いですね。「夜這い」の風習も、私にはよく分かりません。

*********************
《余談》「しかし、この本はどこまで読んだら「読んだ」と表現できるのかわかりません。
一生かかっても把握しきれないと思われます。」とおっしゃっていますが、まさにジョイス自身が、「この作品には謎をいっぱい詰め込んでおいたから、大学教授たちは数百年は忙しくなるだろう」("I put in so many enigmas and puzzles that it will keep the professors busy for centuries arguing over what I meant. ")と言っています。

 人間としてのジョイスは多分鼻持ちならないところがあったと思います。アイルランドの大先輩のイエイツに会った時も「あなたは私から影響を受けるには年を取りすぎている」と言ったり、人から金の供与を受けるのを当然視したり、弟にいろんな雑用をさせたり。

 それでもその作品は、いずれも人をうならせるものがありますね。それで許されてしまうのですね。紫式部という天才はどんな人だったのでしょうね。会ってみたい気がします。(馬鹿にされそうですね。)(つづく)
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この回答へのお礼

今晩は。色鮮やかなつつじが咲いていますね。明日のお昼ごろは暖かくなるでしょうか。

いつも大変丁寧に回答をしてくださってありがとうございます。
『ユリシーズ』もたった一日の出来事をあれだけ長く書いていますが、
「雨夜の品定め」も一晩の談議がまだ終わりませんね。

「persecutress」は「訳せませんでした」で投稿しかけたのですが
よくよく考えてみて、教えていただいたように語尾に「ress」がついているので
もしかしたら「女性形」なのかなと思いました。

that以下が「不完全文」だと「強調構文」、「完全文」だと「仮主語構文」と思っていたのですが、
brooding over the pastのように(thatがない)動名詞だとちょっと考えてしまいました。
(もしかしたら動名詞の仮主語構文は過去に出てきたのかもしれませんが)
「過去をくよくよ考えることは」だと不完全文??
「過去をくよくよ考える」だと完全文?
それで、to不定詞の場合を考えて
(「It was her habit to minister to my smallest wants」が仮主語構文でした。)
これもこの構文にあてはまると思いました。

it was no use brooding over the past は「過去をくよくよ考えても無駄でした」という訳ですね。

馬頭の切り替えの早さは「もう次の女性に?」とちょっと驚いてしまいましたが、馬頭らしいのかなとも思いました。女性の方が立ち直りが早いというのは、男性側の観察かもしれませんね。

「I should have liked what went on when I was not there to see.」が訳せずに苦労しました。(単語自体は難しくないですが、その3つの要素を的確に訳すのができませんでした)

「go on」はここでは「続く」ではなく、「起こる」という意味なのですね。

「should have liked 」ここはlikedが決まった形(フレーズ)に組み込まれた単語だと思っていましたが、「好き」という動詞で考えるのですね。
「(そこに居合わせたとしたら)好きであっただろう」→「意にかなうものである」

「when I was not there to see」は「私がそこに不在の時に」ですね。
「不在」という訳語が全く出てきませんでした。
なるほど、きれいにまとまりますね。

教えていただいた正確な訳に改めてそういうことを言っているのかと思いました。
(そんな風にはとても訳せなかったです)

別の男を迎えている気配がある、ということに対してこういう(遠まわし的な)言い回しをしているのですね。(露骨に表現していないところが源氏物語らしいところなのでしょうか)

「now」は「今」と訳すと変だったので辞書を見てみたら「こうなると」という言葉があったので
ここに合うかなと思いました。(only=「もっぱら」も辞書から探しました)

相手がいつ来てくれるのかわからなかったり、自分が通っていない間に他の男性が通っていたり、と
この時代の人は始終心が穏やかにならなかったような気がします。
確かに待つ身の女性の方が辛かったでしょうね。

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今『イタケ』です。後半拍車がかかって難しくなりました。(文章がモダンアートのようです)

enigmas and puzzles 、「謎とパズル」ですね。

結城英雄の『ユリシーズの謎を歩く』という本と一緒に読んでいるのですが、
本の後ろにざっと100以上の主要参考文献が記載されているのを見て
『ユリシーズ』やジョイス、(ジョイスの作品)の研究に世界が虜になっているのがわかりました。

こんな読者泣かせ(笑)の本を書く人なのできっととても変わった人だったのではないかと
思います。才能と人間性は別物でしょうか。

作者の人間性云々という域を越えてジョイスの作品は輝き続けていますね。
紫式部は謎に包まれた人ですね。
「源氏物語を読んでいます」と言ったら気をよくしてくれるかもしれませんね。

(火曜日にまた投稿します)

お礼日時:2013/04/28 00:50

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