
いつもお世話になっています。
A.Waleyの『TALE OF GENJI』(帚木 The Broom-Tree)から
わからないところと訳の間違っているところを教えていただければと思います。
1)
『 and after these blandishments, still unsuspecting, she took up the thirteen-stringed lute, and tuning it to the Banjiki mode she clattered at the strings with all the frenzy that fashion now demands. It was a fine performance no doubt; but I cannot say that it made a very agreeable impression upon me.』
●そしてこれらの追従の後、さらに疑わないで、彼女は13弦の弦楽器に従事し、そして盤渉音階にそれを調和させながら、彼女はその仕方が今要求する最大限の熱狂で弦をカタカタ鳴らしました。それは疑いもなくよい演奏でした。しかし私(馬頭)はそれが私に大変快い印象をもたらしたと言うことができません。・・・・?
【still】 unsuspecting・・・・「still」は「さらに」「いっそう」ですか?
she 【took up】 the thirteen-stringed・・・・took up(take up)のちょうどいい訳が見つかりませんでしたが、「従事する」にしました。
with all the frenzy that 【fashion】 now demands.・・・・・「fathion」は「仕方」「流儀」ですか?
【that】 fashionの「that」は指示代名詞ですか?(関係代名詞か迷いました)
2)
『 ”A man may amuse himself well enough by trifling from time to time with some lady at the Court; will get what pleasure he can out of it while he is with her and not trouble his head about what goes on when he is not there. This lady too I only saw from time to time, but such was her situation that I had once fondly imagined myself the only occupant of her thoughts. 』
●ある男は宮殿で、ある女性を時々もてあそぶことによって、かなり上手に退屈をしのぐかもしれません。彼が彼女と一緒にいる間、彼はそれからどんな喜びを得ることができるでしょうか、そして彼がそこに不在のときに、起こっていることについて彼の頭を悩まさないでしょう。この女性も私がほんの時々会ったにすぎませんでした。しかし彼女の状況のあまり、私はかつては私自身が彼女の考えの唯一の占有者であると、愚かにも想像していたのです。・・・・?
【A】 man ・・・・「一人の男」ではなく「ある男」?(【some】 ladyの「ある」と区別はありますか?)
will get what pleasure he can out of it・・・・ここは並び替えると「what pleasure he will be able to get out of it」ですか?
and not trouble his head about what goes on when he is not there.・・・・その女性のことが対して気にならないということですか?(本気で好きという訳ではないので?)
【such】 was her situation 【that】 I had~は「such~that」の構文だと思うのですが、
such was her situation ・・・「彼女の状況のあまり」、と訳したのですが、彼女の状況とはどんなことを言っているのかがよくわかりません。
3)
『 However that night's work dissolved the last shred of my confidence, and I never saw her again.』
●しかしながらその夜の労は私の信頼の最後の断片を消滅させました。そして私は再び決して彼女に会いませんでした。・・・・?
「work」は仕事と訳すと意味がよく通らなかったので「労」にしました。
馬頭にとっては新たな恋も終ってしまったようです。『源氏物語』というフィクションにおける馬頭の話は何か現実味が漂っている感じがしました。
よろしくお願い致します。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
今晩は。
少し蒸し暑くなりました。もう少し爽やかな日があってほしいですね。いつもたいへん丁寧なお礼をありがとうございます。毎回、訳文にいろいろ工夫されているのがよく感じられます。彫心鏤骨———それが翻訳の心ですね。
1)『and after these blandishments, still unsuspecting, she took up the thirteen-stringed lute, and tuning it to the Banjiki mode she clattered at the strings with all the frenzy that fashion now demands. It was a fine performance no doubt; but I cannot say that it made a very agreeable impression upon me.』
>そしてこれらの追従の後、さらに疑わないで、彼女は13弦の弦楽器に従事し、そして盤渉音階にそれを調和させながら、彼女はその仕方が今要求する最大限 の熱狂で弦をカタカタ鳴らしました。それは疑いもなくよい演奏でした。しかし私(馬頭)はそれが私に大変快い印象をもたらしたと言うことができませ ん。・・・・?
●ご質問の部分以外、完璧です。
>【still】 unsuspecting・・・・「still」は「さらに」「いっそう」ですか?
●「still」は、「あいかわらず」の意味だと思います。unsuspecting は、私が見ていることに気づかずに、ということです。
>she 【took up】 the thirteen-stringed・・・・took up(take up)のちょうどいい訳が見つかりませんでしたが、「従事する」にしました。
●【took up】は「取り上げる」⇒「取り出す」でいいと思います。前に弾いていたのは和琴で、今度は違う種類の琴を弾こうとするわけです。
with all the frenzy that 【fashion】 now demands.・・・・・「fathion」は「仕方」「流儀」ですか?
●ここは「流行」の意味です。
>【that】 fashionの「that」は指示代名詞ですか?(関係代名詞か迷いました)
●関係代名詞です。「流行が今求めている荒々しさをもって」ということです。
2)『 ”A man may amuse himself well enough by trifling from time to time with some lady at the Court; will get what pleasure he can out of it while he is with her and not trouble his head about what goes on when he is not there. This lady too I only saw from time to time, but such was her situation that I had once fondly imagined myself the only occupant of her thoughts. 』
>ある男は宮殿で、ある女性を時々もてあそぶことによって、かなり上手に退屈をしのぐかもしれません。彼が彼女と一緒にいる間、彼はそれからどんな喜びを得ることができるでしょうか、そして彼がそこに不在のときに、起こっていることについて彼の頭を悩まさないでしょう。この女性も私がほんの時々会ったにすぎませんでした。しかし彼女の状況のあまり、私はかつては私自身が彼女の考えの唯一の占有者であると、愚かにも想像していたのです。・・・・?
● what の処理以外、完璧です。
>【A】 man ・・・・「一人の男」ではなく「ある男」?(【some】 ladyの「ある」と区別はありますか?)
●直訳すれば、a =1つの、some=何らかの、で少し違いがあると思います。a man は1人の男性を、全体を代表する存在として取り上げています。some lady は、誰それとは特定しないが、その男性の相手となる「誰かしらの」女性を意味します。
>will get what pleasure he can out of it・・・・ここは並び替えると「what pleasure he will be able to get out of it」ですか?
●その通りです。what は関係形容詞として使われると、「全部」のニュアンスを持ちます。get what pleasure he can out of it=get all the pleasure he can get out of it=楽しめるだけ楽しむ
>and not trouble his head about what goes on when he is not there.・・・・その女性のことが対して気にならないということですか?(本気で好きという訳ではないので?)
●離れているときは、彼女のことで心を煩らわせない、ということだと思います。
>【such】 was her situation 【that】 I had~は「such~that」の構文だと思うのですが、
●その通りです。倒置形ですね。
> such was her situation ・・・「彼女の状況のあまり」、と訳したのですが、彼女の状況とはどんなことを言っているのかがよくわかりません。
●あまり恵まれた暮らし向きでもないので、ということかと考えます。あまり恵まれた暮らし向きでもないので、彼女は私にぞっこんなのだと、お人よしにも想像しておりました...
3)『 However that night's work dissolved the last shred of my confidence, and I never saw her again.』
>しかしながらその夜の労は私の信頼の最後の断片を消滅させました。そして私は再び決して彼女に会いませんでした。・・・・?
●完璧です。
>「work」は仕事と訳すと意味がよく通らなかったので「労」にしました。
●activity の意味でしょうから、「その夜の出来事」くらいの意味かと思います。「夜の労」は、ワサビの利いた訳です。
>馬頭にとっては新たな恋も終ってしまったようです。『源氏物語』というフィクションにおける馬頭の話は何か現実味が漂っている感じがしました。
●リアリティがあり、現代にも通じる逸話になっていますね。
****************
《余談》The Tale of Genji が翻訳された 1920年代の時代背景を、『国語便覧』と競うような気持ちで説明してきましたが、自分に愛想が尽きるほどの散漫さでした。これからは、テーマを決めずに思いついたことを書きますので、散漫であって当然ということで、お笑い草として読んでいただければと思います。紫式部さんへのインタヴューも含めたいと思いますので、そこは抱腹絶倒ものであることをあらかじめご承知おき下さい。(つづく)
今晩は。5月なので爽やかなのかなと思っていると湿度が意外と高かったりしていますね。
いつも大変丁寧に回答をしてくださってありがとうございます。
「彫心鏤骨」ちょうしんるこつ・・・言葉の勉強もさせていただいています。
まさにこの言葉のような感じで訳しています。(そしてもっといい訳ができればいいのですが)
1)で自信のなかったところは間違いだらけでした。
「still」は最初「まだ」と訳していたのですが、「unsuspecting」の意味を取り違えていました。
最初、「まだ疑わないで」、と訳して、この男性が「お世辞を言っているのをまだ疑わないで」ととっていました。「まだ」より「さらに」の方が訳に合うと思ったのですが、
「unsuspecting」は「私が見ていることに気づかずに」(馬頭が見ていることに気づかずに)ですね。
全然この光景は頭に描いていませんでした。
「took up」は「今度は違う種類の琴を弾こうとする」動作を表しているのですね。
これも教えていただかないとわかりませんでした。
「that fashion」のところは「fashion」を「仕方」「流儀」と訳してしまったので、「that」は「その」という指示代名詞かと思ったのですが(その仕方)、「流行」という意味なのですね。
「a」と「some」のところの意味のつかみ方がわかりました。
「a man」は「全体を代表する存在」で「some lady 」は「その男性の相手となる「誰かしらの」女性」を意味しているのですね。
(以前 Someを先頭にもってきている文章で、「~という人もいる」と訳したことがありましたが、ここは「A man~」と言っていてそれとはニュアンスが違いますね。)
「will get 【what】 pleasure he can out of it」の「what」は「関係形容詞」で「全部」のニュアンスを持つのですね。
これは全く考えることができませんでした。
辞書(PROGRESSIVE)には
『I gave away what money I had earned.』(稼いだだけのお金を人にやった)
『I have read what books I have.』(持っている本はみんな読んだ)
という例文が載っていました。
大変勉強になりました。
and not trouble his head about what goes on when he is not there・・・・
「離れているときは、彼女のことで心を煩らわせない」、ということですね。
(ある意味理想であるような気がしますが、思い入れがないような感じもします。)
「such~that」が出てきたら決まった構文というように見ていましたが、「倒置形」なのですね。
「彼女の状況」とういのは「あまり恵まれた暮らし向きでもない」ということですね。
それで馬頭は自分こそは、と思ってしまったのですね。
そう思いたくなる気持ちもわかりますね。
3)の「work」は辞書で合う訳(言葉)を探したのですが、「その夜の出来事」という意味ですね。
「しかしながらその夜の出来事は私の信頼の最後の断片を消滅させました。」でまとまりますね。
リアリティが感じられる、ということは大事ですね。決してその作品は廃れることがないと思います。
******************************
いつも《余談》で興味惹かれるいろんなお話をしてくださってありがとうございます。
お陰さまで今まで知り得なかったことを知る機会を持つことができて、世界や視野が広がりました。
また有意義で楽しい《余談》を読ませていただければと思います。
「紫式部さんへのインタヴュー」というのは奇想天外な試みですね(笑)
(金曜日にまた投稿します)
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