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幹細胞としての機能、性質、あるいは使い勝手の点で、iPSよりESがいい点は何ですか。倫理の問題は、ここでは無視してください。

A 回答 (1件)

使い勝手とかに関して違いがあるのかあまりわかりませんが、そもそもの再生医療という目的を考えたときにiPS細胞のほうが大半の点においてメリットがあるのは間違いないでしょう。

だからiPS細胞が作製された直後から瞬く間にそのような研究が一瞬にして広がったんだと思います。

 最大のデメリットととして挙げられるのは最終的には「ES細胞とiPS細胞は全く同じ性質なのか」という命題に落ちるのではないかと思います。結局それ自体を卵に戻せば少なくともマウスレベルでは完全に同じと思われる個体を作製することが可能であることはわかっていますし、エピジェネティックな状態も結局違うという人もいるでしょうが決定的な問題になったという話は聞きません。結局再生医療等のアプリケーションにおいて他のもっと重大な課題「入手のしやすさ、免疫応答の問題等」を考えると今のところ致命的な問題はないといってもいいかもしれません。が、臨床試験の結果次第でもあります。

 とはいっても、iPS細胞への誘導の効率とかそもそもその誘導のクオリティをどう基準づけるのかとかによっても、中途半端な未分化状態だったり、生着後に癌化の危険性などのデメリットがあると言えるでしょうが、少なくともこれらを原理的には回避できるだろうという方法もあるにはあるのできちんとした研究計画に基づく機関では言うほど問題にはならないかもしれませんね。

あ、厳密にはiPS細胞にも倫理的問題ってのはありますし、完全に無視してという議論は本当は難しいですよ。
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