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議院内閣制のメリットを教えてください。

大統領制と比較したメリットでお願いします。

A 回答 (6件)

大統領制は国家権力を一人の人物に集中しがちです。

王様と同じで、英邁な人物ならいいですが、そうでないと国家運営が上手く行きません。特に日本人のような理詰めでものを考えず情に流される傾向がある、いわゆるテンション民族には不向きです。

議院内閣制は大統領制ほど一人の人物(首相)に権力を集中せず、議員から選ばれた国務大臣に権限を分散しているので、比較的権力の集中が起きにくいメリットがあります。日本人に向いた政治制度です。反面、外交や安全保障などの危機管理でリーダシップを発揮できないデメリットがあります。短期間にころころ首相が替わるのはそのためです。大統領制に較べて明確で毅然とした国家運営が出来ません。今の日本はこのデメリットが裏目に出ています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2013/07/14 16:21

大統領制は三権分立に忠実な制度と言えます。



これに対して、議院内閣制は、一応は三権分立だが
立法と行政の協働関係を認めようとするものです。

なぜ、協同にしたのか。

三権分立は、国家権力を区分して、担当者を分け
もって権力を弱めて、国民の自由を守ろうと
するものです。
これに対象的なのが、社会主義諸国の制度です。
社会主義国では三権分立を排除しています。
だから社会主義国では、どこも国民の自由権利が
ないがしろにされる訳です。

そういう危険があるのに、どうして協働関係を
認めたのか。
それは、協働関係を認めた方が、政治がスムーズに
運営され効率的になるだろう、と考えたからです。

更に、議院内閣制は議会の意思の上に、内閣が乗っている
状態ですから、国民の意思がストレートに内閣に通り
民主制がより徹底されるだろう、という
利点があります。

現実にそうなっているかは、又別の問題ですが、
議院内閣制にはそういう利点がある、と言われています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2013/07/14 22:06

大統領制といっても、アメリカ型、フランス型などひとくくりにはできません。



アメリカ型は、国家元首であり、行政権力を一身に預かることになります。アメリカには内閣制度はありませんが、あえていえば大統領責任内閣制という点です。大統領が首班となって、各長官を指名することができます。ただし、議会上院の承認が必要ですが。
ただし、アメリカ型は各国で採用されましたが、正常に機能しているのはアメリカだけです。他の国では独裁政権になっていったことを付記します。
また、アメリカの大統領は、国民から直接選ばれていません。大統領選挙人が大統領を選びます。ですので、一般獲得票で上回りながら、大統領選挙人獲得数が下回って落選した例もあります。

フランス型は、国家元首であることは共通ですが、いまのフランスは大統領が直接国民から選ばれます。以前は間接選挙でした。そしてフランスの首相は国民議会の多数派から選ばれます。「半大統領制」と呼ばれる所以です。ですので、仮に大統領が左派でも、首相は保守ということもあります。そうなったときは、外交と安全保障は大統領の専権事項とされ、内政に関しては内閣が責任を持ちます。ただし、非常事態には一時的にせよ、大統領にすべての権力が集中します。

どちらにせよ、大統領は一定任期を任され、また弾劾されない限りは職を失することがありませんので、じっくりと行政に取り組むことができます。これは考え方によってはメリットですね。

議院内閣制も、やはりひとくくりにはできません。憲法で首相に力を与えている国もあれば、日本のようにあくまでも内閣の首長であって、内閣に行政権を与えている場合では、首相の地位が違います。
また、議院内閣制だから首相が頻繁に代わるというものでもありません。ドイツや、イギリスの例を見ればご納得いただけると思います。
欧州では王政の国家もまだあることから、議院内閣制の国も多いのですが、基本的に議会の「解散、総選挙」というものを頻繁に行いません。通常、議員は任期満了まで務めることが主です。解散の場合は、与野党で選挙の時期を事前合意して行います。日本のように与党の考え一つで即「解散」というのは、日本型議院内閣制の特徴と言ってもいいでしょう。

さて、比較してメリットですが、議院内閣制の国は厳密な三権分離ではありません。議会多数派で首相を選び、内閣を作るのですから、内閣の提出法案は、ほぼそのまま可決されるでしょう。大統領制では、政府与党と、議会多数派が必ず一致するとは言えませんから、大統領がこの政策を実現するのに、この法案を通したいと思って頑張っても、否決されることもあるでしょう。その点では、議院内閣制が実利にかなっているでしょう。

では日本はなぜ、そうならないのかという答えは、衆参両議院で多数派が違うためで、ご承知の通りです。しかし、それは議院内閣制の問題ではありません。

大統領制は、一定任期を大統領に保証してますので、その間にどんなに支持率が下がろうとも、犯罪を犯さない限り辞めさせることはできません。指導力を発揮出来ない人物が大統領になったときは、悲運としか言いようがありません。こうなった場合は、任期制度はデメリットでしょう。

議院内閣制では内閣の政策に人心が離れ、支持率が低下してきたとき、議会多数派の中からも次の選挙を考え、「不信任」を可決すれば、首相交代が可能です。または解散で民意を問うことも可能だということで、大統領制よりも融通が利くということもあるでしょう。ただ、不信任制度や解散に厳しい条件を課している国もありますので、一概には言えませんが。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2013/07/14 22:05

議院内閣制は,大統領制(米・仏型)でに較べて立法府と行政府の連携が緻密になり,比較的安定した政権運用が出来るという特徴があります。


法律を作るのは立法府(国会)ですが,実際に運用するのは行政府の仕事です。
人間は完璧な法を作ることはできませんし,時代によって要請される法も違います。
そのことに敏感に反応するのは,やはり実際に運用している側の行政やその法による保護や制限を受ける国民となります。
なので,国民から行政府へ,行政府から立法府へとその要望や情報が伝えられます。
議員内閣制は,立法府である国会議員から行政府のトップが選ばれます。
よって,行政府からの情報・要望を素早く立法府に伝えることができます。
また,内閣を作るのは議会での最多数派である与党(連立含む)でもあり,政党の違いによる所謂「ねじれ」も起きにくくなります。
もちろん,日本のように二院制でねじれる事はありますが,それでも衆議院の多数派を握っている勢力の方が優位になります。(衆議院の優越)
内閣は『議会(二院制の場合は主に下院=衆議院)』の信任を失った時に、その行政権の正当性を失ういます。
それと同時に,内閣は連帯責任として衆議院を解散することができます。
所謂「伝家の宝刀・内閣総辞職と衆議院の解散」ですね。
これによって,内閣と議会の間に「均衡と抑制」が働き,内閣が極端な政策を行いにくくなっています。
結論としては,屡々テレビの報道などで使われる「政府与党」という表現の通り,行政府と立法府が大統領制より一体となって政治を行えることがメリットとなります。
もちろん,その反作用として立法府と行政府に明確な線引きができず責任があやふやになりがちというデメリットも存在します。


一方,大統領制は行政府と立法府が明確に分かれており,大統領の所属政党が議会の多数派であればさほど問題は起きませんが,所属政党と対立する勢力が多数派であった場合,大統領は議会に手も足も出せなくなってしまいます。
拒否権という伝家の宝刀はありますが,せいぜい法律を決めさせないようにするだけで,自分のやりたい政策が出来るわけではありませんし,3分の2で再可決なら拒否できませんから。
米国の場合,大統領選挙の2年後に必ず中間選挙と呼ばれる議会選挙がありますので,もしそこでねじれてしまったら残りの任期の2年間はやりたい政策が殆どやれず無為に過ごすという事になります。
それは事実上,政治空白が2年間も続くということであり国民にとってもあまりメリットがありません。(まぁ,実際は妥協点を探して折り合いをつけていきますが)

一見,大統領制のほうが議院内閣制よりも政府の権限が強いように思えますが,実際は議院内閣制の方が権限が大きいです。(例えば,大統領制では政府提案の法律を提出できませんが,内閣制では内閣立法として提出できる)
他にも拒否権の問題とか色々ありますけど,どっちの制度もメリット・デメリットの面では大差無いかと思います。
結局は,それをいかに運用していくかの問題でしょう。

ではでは,参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2013/07/14 17:33

>大統領制と比較したメリットでお願いします。



 大統領って国によって全く権限が違いますよ。

 ドイツ ← 儀礼の為に居るだけ。 ← 最古参の議員が国会で任命される
 (日本の天皇とさほど変わらない。首相の副署などが国事行為の際に必要)

 フランス ← 首相と役割分担
 (大統領は外交や軍事などを担当)

 イラン ← 国家元首の権限が無い ← 殆ど直接選挙で選ばれる首相
 (国家元首は宗教上の最高指導者)


 日本とアメリカを比較した場合、アメリカは厳格に三権分離しているのに対して日本が甘い事が上げられるます。

 例えば、総理・大統領が政策を実現したい場合

日本
 国会へ内閣提出権で法案提出する事ができる

 与党議員に党議拘束をかける事が出来る。(衆参で捩れていなければ、成立)

 内閣に反対する大臣が居たら、解任してその大臣職は総理が兼任する事が出来る

 予算は内閣が提出し、衆院の議決で確定するので党議拘束でほぼ確実に成立させる事が出来る。

 もちろん行政の長としての官僚への命令権・任命権を持っている。

アメリカ
 大統領には議会への法案提出権は有りません。
 (連邦議会の議員が賛同してくれないと法案提出すら出来ない。)
   ←そもそも、議会の求めがないと議会には入れない。

 アメリカ大統領は、基本的に党議拘束はかけられません。
 (というか、アメリカの2大政党は大統領選挙以外は党としての共同行動はしません。)

 アメリカの閣僚は、正式には顧問であり、任命は議会が行います。
 (各省の代表として大統領の諮問に対応し、大統領個人への責任しか負いません。)
   ←省庁を代表して大統領に反抗しても、大統領はその事を理由に解任できません。

 予算は、議会が決定するため、政策法案が成立していても予算が付けられない事は良く有る。

 上級官僚の任命権はもちろん議会にある。命令権はもちろん法律に由来する。


 端的にいうとアメリカの大統領は、議会が独自の意思で決定した事をただ実行するだけの権限しか与えられていません。
 (精々、自身の求める政策を教書などを通して議会に求める事しか出来ません。)

 なお、大統領には一応拒否権が与えられていますが、もし大統領が拒否権を行使した場合、議員は特別な理由の無い限り大統領の拒否権を否決する再可決に賛同するのが慣例化しています。
 (まあ、多くの場合は法案に一定の妥協が行われますが…。)

 あと、アメリカ大統領の軍に対する統帥権は、議会が決議し期間限定で与える物です。
 (大統領の判断で国外内共に行使する事はできない。)

>議院内閣制のメリットを教えてください。 

 議員内閣制のメリットは、首相は基本的に議会の最大派閥の代表であるので、政策実現の為に議会と争う必要が無いため、極めてスピーディーに実現する事が出来ます。
 (アメリカなんか、来年度の予算を決める状態に成っても本年度の予算が決まっていないなんて事も…。←オバマ大統領が何度かやってますね。時間がかかりすぎる為、議会を年中開催していないと必要な審議の時間が足りなくなる。)

 党議拘束(イギリスは過去に内閣提出法案成立率100%なんて時代も)や首相の他の大臣兼任規定が有る国は、首相の意思が極めて容易に実現させる事ができます。

 ちなみに日本の凄い所は、首相の任期制限も無く(終身首相も合法)、憲法(自衛隊法などは通常の法律なので国会で簡単に改訂できる)には自衛隊行使の制限(外国への侵攻[他に手段が無い場合合法であると内閣の判断が出されている]も国民への治安出動も…。)も有りません。
 (ヒットラー総統もビックリの独裁体制です。ちなみにナチスは選挙で過半数を取った事が一度も無いので議会運営はかなり大変でした。)

 それに、最高裁判所の裁判官の指名も総理大臣ですしね…。

 日本の政治的権限は首相一個人に対して集中します。ちなみにアメリカは憲法で何人に対しても国家の主権は与えないと規定されています。
 (権限行使には常に対抗する機関個人の双方の承認を必要とする)

 あと、議員内閣制の利点は首相が無能・無責任だった等の理由で与党の信任を失った場合、直ちに解任させる事ができるという点です。
 (アメリカなんか、今まで一度も解任された事が無い事[弾劾騒ぎは何度もあった]が示す様に解任は極めて困難です。)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>日本とアメリカを比較した場合、アメリカは厳格に三権分離しているのに対して日本が甘い事が上げられるます。
確かに、日本では国会議員が大臣を兼任したりするので、三権分離が非常にあいまいですよね。

お礼日時:2013/07/14 17:19

メリットなんかありません 独裁政治のほうがよっぽどマシです

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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2013/07/14 16:22

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