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歴史上、ある程度まとまりのある国や地域や文化圏が南北に分かれてる場合、勝って統一してるのはほとんどが北の勢力だと思います。
日本や中国の南北朝時代、アメリカの南北戦争、ベトナム戦争。
インドも分裂してる時期も多いですが、全体をほぼ統一したマウリヤ朝とかムガル帝国は北の勢力ですし、近代のドイツ統一も概ね北ドイツが主体です。
朝鮮戦争でもアメリカやソ連や中国が介入してきたので引き分けになってますが、本来は北が圧倒していました。
例外ももちろんあります。イタリアの統一は南の勢力のサルディニアだし、ブリテン島でいえば南のイングランドが北のスコットランドを併合しています。
しかし全体的には北が勝った例が多いように思います。
これは偶然そうなってるのでしょうか?それとも何か理由があるのでしょうか?

A 回答 (4件)

たしかに北から南に進出したり勝ったりすることが多いですよね。


でも実際になぜそうなるのか、それをはっきり説明するのは難しいと思います。

私はその理由としては「コラプサー化」に納得しました。
コラプサー イスラム でググると面白いと思います。長沼真一郎氏とか。極論も多いですが。
他の回答者様も仰ってますが、南下して文明に入り込むと何故か弱くなる、というのは本当に多いです。
例としてはどこでもいいですが、中国とかはもうほんと多いです。南下して君臨して弱体化です。
明の朱元璋のように北上して君臨してしまう人は少ないです。だからすごいと言われるのでしょう。
コラプサー化の例外としてはイスラム勃興とかはほぼ完全に南から北ですね。
コラプサー化については、イスラム帝国というかイスラム教は、
南の土地の人たちが北の人たちと比べて国として(勢力・組織として)陥りやすいコラプサー化を
防ぐ役割を果たした、という評価もあります。(南でも強いよ状態)

あと、今回の話(北→南)の例外としては、
海が関わる場合、むしろ南→北ということも多いですよね。
ヨーロッパのアジア植民地化は大海を抜けて南→北を続けてあそこまでなったわけですし。
他にも、南米太平洋戦争とか、ノルマンコンクエストとか、
日本も古墳時代に朝鮮半島南部を勢力下に置いたりしてます。
黒海のクリミアもオスマンの属国になってたかな?
逆にモンゴルが日本やインドネシアを攻めて失敗してます。
日米戦争も基本は日本から南が戦場です。(アメリカ軍としては)

北→南が多いのは基本大陸の陸地だらけ、つまり海が無いか少ない状態での傾向なのかな、と思っています。
仮に進出はしなくとも、海を隔てて北に位置する国にとって、南の国って歴史的に脅威になってると思います。
アメリカにとってのキューバ危機とか、イギリスもヨーロッパを一つの大勢力にしないよう四苦八苦したり……
スペインやポルトガルはレコンキスタ以降もモロッコに苦労してます。
デンマークが主導したカルマル同盟とかも含まれるかな?

日本史におきましても、東北や北海道への進出は南→北と言えるのではないかと思っています。
神話から見ても神武天皇は宮崎出身ですし、南北朝でも足利尊氏が九州勢力を引き連れての湊川でした。
南北朝後半は南朝勢力は九州中心でしたし、戊辰戦争でも薩摩が活躍したり、
個人的には日本の南側はいつも脅威的な印象です。というか九州が、ですが。
逆に島国にとっての北……つまり日本なら東北、イギリスならスコットランドあたりというのは、
どちらかというと「独立や権力簒奪というよりは自立を示せればそれでいい」のイメージです。奥州藤原氏とか。
南北朝なら北畠顕家が北からの進軍を行って活躍しましたが、勝者となるには至りませんでした。
源平での木曽義仲とか戦国の上杉謙信とかも自立や活躍を示すところまでで終わるのは似てるかもしれません。
でも都の位置で言えば、北朝が勝ちましたよね。あれはちょっと説明できるものが見当たりません。
普通に大陸の感覚でいいのか、それとも他の説で考えるべきなのか、たまたまなのか。

他にも例外はいろいろあると思いますし、もちろん全てにあてはまるものはないと思いますが、
ベトナム戦争なら、北ベトナム人自体がもともと気を抜けない環境でくらしてきているのも大きいかもしれません。
気を抜くとすぐ中国に食われるというのもありますが、ジャングルか沼地か高山地帯だらけというのも大きいと思います。
そういう国は強いですよね……スイスとかネパール、アフガン、フィンランド……歴史は壮絶の一言ですが。

コラプサー化以外は例外ばかりで、ちょっと質問の趣旨とは外れたかな?
駄文ですがこれで。
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ものすごくおおざっぱな説明なので個々の事例にすべて当てはまるかどうかはわかりませんが。



地球の陸地の多くは北半球にありますね。そして北半球を高緯度地域、中緯度地域、低緯度地域に分けると中緯度地域の気候が人間にはいちばん適しているので中緯度地域に高度な文明が発達することが多いですよね。
また高緯度地域はもともと面積が狭い上に冬の寒さが厳しくて生産性も低く、強大な国家や高度な文明圏ができるようなことは少なかったはずです。
ですから、国家や文明圏の対立や戦争は主に中緯度地域や低緯度地域で行われ、その中では前述のように高度な文明が発達しやすかった中緯度地域の国家や文明圏が勝利することが多かったのではないでしょうか。
とすると、北半球では低緯度地域より中緯度地域の方が北に位置するので北が勝利することが多かったはずです。
とこんな理屈はいかがでしょうか
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非常に原始的な考え方ですが、南国の人間と云うのは、


暖かいのでバナナやヤシの実などが自然に生えていて食うに困らない→そこで努力をしなくなる。南国とまではいかなくとも温帯地方でもこの傾向はあります。たとえばイタリアは南は貧しい地域だけど、北は工業地帯で裕福です。アメリカの南北戦争もイタリアと同じ状態でした。ヨーロッパも全体的にそうなっています。

ただし、カナダなどは緯度が高くて寒過ぎますから北はエスキモーしか住めません。イギリスも緯度が高いです。スコットランドなどは寒冷地域です。従ってイギリスもカナダと同じ理由で南が発展しています。

>それとも何か理由があるのでしょうか?

寒い→努力をする→発展する→戦争に強い
という図式であろうと思います。
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偶然でしょう



隋(581年 - 618年)唐(618年 - 907年)
北から


五代十国時代
後梁、後唐、後晋、後漢、後周……五代(中原を中心とする国)
呉、南唐・閩・呉越・荊南・楚・南漢・前蜀・後蜀・北漢……十国(中華東西南北に拠る勢力)

中原である後周の後継である宋による統一

元(1271年 - 1368年)

北から

明(1368年 - 1644年)
南から


清(1616年 - 1912年)(1616年 - 1636年は後金、それ以前はマンジュ国)
北から


中華民国(1912年 - 現在)
南から


古代エジプトは上エジプトが統一していますし


強いて言えば、ユーラシア大陸のマッキンダー的理解なのかなぁ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AB% …

ハートランドから半島部(朝鮮半島、インドシナ半島、インド半島、ヨーロッパ半島)を見れば
ハートランド = 北
半島末端 = 南

になりますので。
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