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例えば、

教場各生徒ノ無作法且喧噪ニハ殆ト困レリ 何ホト制スルモ肯セサルハ其統馭ヲ得サルモノ乎噫(明治27.3.7 永久保秀二郎日誌より)

禁止の意味の「べからず」なども「ヘカラス」となっています。

質問1.当時の発音では濁音として読んでいたのでしょうか?それとも清音として読んでいたのでしょう     か?

質問2.明治以前、あるいはもっと前には、これらは全て清音で読んでいたということでしょうか?

質問3.現代「今日」は「きょう」と読み、「蝶々」は「ちょうちょう」と読みますが、
    明治以前のある時期までは、日本人は夫々「ケフ」「テフテフ」と発音していたということでしょう     か?
    もしそうなら、「ケフ」から「きょう」に発音が変化したのはいつの頃なんでしょうか?

ご存知の方宜しくお願い致します。

A 回答 (6件)

質問1.当時の発音では濁音として読んでいたのでしょうか?それとも清音として読んでいたのでしょう     か?



    戦前、昭和20年までは、特にカタカナで書かれた公文書、や勅語には、実際に濁音で読んだものが、表記の上では濁音記号を使わない慣習がありました。

質問2.明治以前、あるいはもっと前には、これらは全て清音で読んでいたということでしょうか?

    いいえ、これは発音の問題ではなく表記上の慣習に過ぎません。

質問3.現代「今日」は「きょう」と読み、「蝶々」は「ちょうちょう」と読みますが、 明治以前のある時期までは、日本人は夫々「ケフ」「テフテフ」と発音していたということでしょう     か?

    「けふ」(今日)、は平安時代の「ハ行転呼音」で、語中の h  が w に変わります(私は、の「は」はその例)で  kehu > keu (wu の連続は無いため u になります)。

    さらに、鎌倉時代の下記の変化で エウ が ヨー に変わり、キョー になります。
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC% …

    「蝶」のほうは、tep のような中国音が「てふ」(p は ハ行の仮名で書かれた)と書いて輸入され、平安時代の「ハ行転呼音」、鎌倉時代の長音化を経て チョー になります。

    まとめますと、平安時代以前は「けふ」「てふ」と発音しており、鎌倉時代には「きょー」「ちょー」と発音が変わっていた。発音通りに書くようになったのは1940年代の「現代仮名遣い」以後と言うことになります。

この回答への補足

>戦前、昭和20年までは、特にカタカナで書かれた公文書、や勅語には、実際に濁音で読んだものが、表記の上では濁音記号を使わない慣習がありました。

この慣習は何故生まれたのでしょうか?
当時は筆を使っていたので、一々点々を打つのは面倒だから、事務の簡略化のためとかいう理由を想像するのですが・・・

補足日時:2013/08/18 16:30
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この回答へのお礼

早速の回答、誠にありがとうございます。

夫々の言葉が夫々の歴史を持っていることに驚きました。

「蝶」の元が中国音の「tep」というのも驚きました。p音が元だったなんて!

平安時代と鎌倉時代に転化の歴史があったこと、よく分かりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2013/08/18 16:30

#3、#5です。


もう一つ片仮名濁音表示の例を附けます。
これは出せば出すほど、
>新聞・雑誌・書籍など、ほとんどすべて、漢字・平仮名
の例外を出すようなことになり、痛し痒しなのですが、
数学や物理などの教科書類は漢字・片仮名が多かったのです。
ただし濁点はちゃんと附けられています。
詔勅でも法令でもありませんから。
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/980952/201
日本数学史
著者
遠藤利貞 著
出版者
岩波書店
出版年月日
大正7
* 横長にするため、下部をカットしています。
「明治時代の文章の送り仮名には何故濁音がな」の回答画像6
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。
数学・物理などの理系の教科書が片仮名で濁点つきで書かれている。

理系というところが何故?と思いますね。

お礼日時:2013/09/02 18:37

#3です。


濁点附きは平仮名が多いということは、とりもなおさず、詔勅・法令などの公式文書以外はほとんどが漢字・平仮名だったということです。
#3に挙げた明治三十七年 幾何學初歩教科書は片仮名ですが、それでも濁点があります。
不鮮明ですが画像を附けておきます。
「明治時代の文章の送り仮名には何故濁音がな」の回答画像5
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。

>濁点附きは平仮名が多い
しかし、濁点付きの片仮名もあるということですね。

お礼日時:2013/09/02 18:33

    #1です。

補足です。

>>>戦前、昭和20年までは、特にカタカナで書かれた公文書、や勅語には、実際に濁音で読んだものが、表記の上では濁音記号を使わない慣習がありました。

この慣習は何故生まれたのでしょうか?当時は筆を使っていたので、一々点々を打つのは面倒だから、事務の簡略化のためとかいう理由を想像するのですが・・・

    これは僕の想像なのですが、漢字の右肩に点(本来の漢字に無い)を打つのは発音の助けになる「補助記号」で、本来の、正式の文書にあるべきではない、という考えがあったのではないかと思います。

    濁音や半濁音の起こりは、お経を正しく読むために僧侶がつけた朱点などがその起源とされており、平仮名は、女性の私用のもの、真名(漢字)は男性の公用のもの、したがって濁点は「公式」のものではない、という考えがあったのではないかと思います。

    濁点が施されている戦前の文書に「ひらがな」が多いのはそのためでしょう。下記にある記述をご覧下さい。
    「濁点は現代仮名遣いではほとんどの場合濁音に付されるが、それ以前の仮名遣いでは必ずしも付されない。例えば、法令に濁点が付されるようになったのは1927年(昭和2年)からであり、1945年(昭和20年)の終戦の詔書でも濁点は用いられていない。」
    http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E6%BF%81%E7%82%B9
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。
>濁点は「公式」のものではない
なるほど、そんな考えもあったんですか。

お礼日時:2013/09/02 18:27

>明治時代の文章の送り仮名には何故濁音がないのか?


示された“日誌”は個人の流儀による特殊な例です。
詔勅・法令などの公式文書を除き、新聞・雑誌・書籍など、ほとんどすべて、漢字・平仮名で、濁音を表示していました。
六法全書や軍人の手記などを見て、社会一般の表記が漢字・片仮名で、濁音不表示だったかのように誤解されることがあります。
下記を御覧ください。
http://tanosimi.bunka.main.jp/?eid=978592
明治二十七年 にほんれきし教科書(下巻)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/828512/1
明治三十七年 幾何學初歩教科書
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
公式文書だけが濁点がなかったんですね。
リンク先にあった教科書には濁点がありました。

私が例に上げた、永久保秀二郎氏は学校の先生でしたから、自分の日誌に濁点がないのは、公文書などによく接していたからでしょうかね。

お礼日時:2013/09/02 18:17

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E4%BB%A3% …

ざっくりと上記のWIKIPEDIAに書いてある。

歴史
の部分ね。

昭和になり橋本進吉、時枝誠記といった国語学者が歴史的仮名遣の理念を「語に基づく(表意、表語主義)」と定め、契沖の理念はその結果として否定される。

つまり、現代の綴り方は、表音主義だが、戦前は表意・表語主義だった。
なので、 1,2,3 発音が大きく変わったわけではない。表示方法が大きく変わっただけ。


英語で言えば
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%99%E5%AD%97
がるように、表音体系であるはずのローマ字でも発音したりしなかったりする。

綴りが変じゃん、正しくしようよ!とやった人が、辞書でお馴染みのウェブスターさん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%A2% …

表意主義のあるしゅ権化みたいなのが、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E8%91%A1% …
これなので、当時の発音を調べるのに便利(らしい)

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E4%BB%A3% …
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この回答へのお礼

お礼が遅くなって申し訳ありませんでした。
ウェブスターさんがそういう意思を持って辞典を作ったとは知りませんでした。

お礼日時:2013/09/02 18:10

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