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「船が沈没しそうときに何と言えば海に飛び込んでくれるか」という有名なジョークで日本人に対しては同調するからという事で「もうみんな飛び込んでます」とのフレーズがありますが。

心理学で「同調」を発見したのはアメリカのアッシュだと学びました、このアッシュの同調実験ではほどんどの人が同調するという結果になりました。となると当然アッシュの実験の被検者達は外人ですので日本人に限らず同調というのは外人にも起こりうる事で、上記にあるようなジョークは何も日本人特有のものではないと思うのですが皆さんはどう思いますか?

A 回答 (6件)

国民性ジョークというのは、その国民性をあげつらう、わけですからパターン化しやすいところをもってくるわけです。



で、質問者様は日本人の「同調」が、他国民よりもパターン化しやすいわけではない、と考えておられるわけでしょう。でも、やっぱり日本人は「同調」しやすい民族だと思いますよ。

たとえば、日経ビジネスネットにこんな話があります。日本人とアメリカ人のチームに関する考え方の違いです。
アメリカ人はチームの中にあっても「自分に与えられた権限と責任、チームメイトに与えられた権限と責任、チームリーダーが持っている権限と責任、その上の監督者の持っている権限」ということを考えるそうです。ですからチーム全体の仕事が捗っていなくても、自分の責任部分がOKなら問題ない、と考える人が多く、だからチームリーダー経験者の会合では本気で「各個人に権限を管理するだけでなく、チーム全体の和を考えてマネージメントする必要がある」ということを言ったり、議論したりすることになるのだそうです。
日本人にしてみれば、当たり前すぎる内容なのですが、逆に日本人のチームだと個人が自分の責任の所在を明らかにしようとしすぎると「和を乱すやつ」と言われて、リーダーなどから「大人になって、全体を考えろ!」などとしかられたりするわけです。つまり、日本人には無言の同調圧力がある、ということです。
その代わり、仕事が失敗しても誰も責任を負わなかったりします。

また、あるアメリカ人夫婦が日本で好きな場所に渋谷のスクランブル交差点があるそうです。これもネットを検索すれば出ている話です。
最近、外国人には渋谷のスクランブルは有名ですが、これも外国から見て不思議なほどスムーズに人が流れていくのが驚異的なのです。日本人からすればべつに変わったことはしていないのですが、みんながそれぞれにお互いのことを考えながら調和が取れた動きを見せ、ぶつかったりしないのが日本的らしい、ということです。

で、ジョークの話に戻ります。

飛び込むジョークの場合、だいたい日本人がオチになっています。最初にフランス人が飛び込んで、イタリア人が飛び込んで、アメリカ人が飛び込んで、ドイツ人が飛び込みます。彼らの飛び込み理由はそれぞれお国柄があるのですが、そこには「国民性として大切にされているもの」が表現されています。
ある意味、「規則ですから」と飛び込むドイツ人と日本人を交換してもそれほど違和感はないでしょう。
このとき、日本人には「自分の判断」がない、というのが同調と同時にもう一つの日本人の特徴となっています。個人の判断を大切にする欧米に比べて日本人は「個人」という概念が薄い、ということも同調と同時に描かれているのです。

また、日本人をオチにせず「日本人も飛び込みましたが・・」と韓国人に告げるオチもあるようです。これも欧米人に比べて「個人」が確立されていない韓国人(アジア人)という部分が、日本を何でも真似したがる韓国の特徴と合わせて描かれているといえます。


「同調」というのはもちろん日本人以外でも起きます。単に同調だけであれば、日本人も外国人もそれほど差はないのかもしれません。しかし、生死を分けるような重要な場面で「他人が飛び込んでいるから」という理由で自分も(死ぬかもしれないのに)飛び込むのは非常に日本人的だと感じます。
その点で、補足の東大のレスも見ましたが、同じサークルの仲間と言っても、線が同じに見えるかどうか程度では、同調する圧力にはならないでしょう。しかし、その内容を認めないと仲間はずれになってしまうような場合には、日本人の同調圧力はすごく高まると思います。

ああ、思い出しましたので、もうひとつ文化的な差異を書いておくと、子供用のアニメに特徴が現れています。

たとえば、アメリカやイギリスなどの子供向けアニメをみていると必ず「友達のいない子供(または友達がまったく居ないで成長した大人)」が出てきます。バットマンのジョーカーもそういうキャラクターだったはずです。
ところが日本の場合、友達ができにくいキャラクター(たとえばのび太とか)は居ても、孤独に子供時代を過ごしたキャラクターはほとんど居ないんですね。また、アメリカでは孤独を「本当は嫌だけど同調するのも厭」ということで、孤独を受け入れて成長してひねくれる、というキャラクターが多いのに対して、日本では何とかして仲間に入りたい、という葛藤がドラマの中心になったりします。そういう葛藤が世界の危機をもたらすテーマになっているのが、浦沢直樹の20世紀少年でしょう。

つまり、日本人は集団というものがあってそこに所属するためには個をまげて同調するのもいたしかない、と考える民族性をもっているといえますし、社会や集団そのものがそれを強要しているといえます。それに対して欧米は国によって違いはあるものの、日本のような同調圧力は高くなく、生死を分けるような状況では「個人の判断」が優先される文化がある、といえるでしょう。

だからこそ、このジョークは面白いわけですし、最後に日本がオチになるといえます。
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この回答へのお礼

日経ビジネスでの話の同じ和を大事にするにしても根本に違いがあるんですね。また同調実験の内容も確かに圧力が低く民族の差を確かめるには足りないように感じます。

色んな例でなるほどと思うばかりです、お礼は短いですが大変楽しく読まさせていただきました。

お礼日時:2013/09/04 21:25

>同調は外人にも起こることで何も日本人特有でもなければ日本人が特出しているわけでないと思っているのですが皆さんはどう思いますか?




同調は外人にも起こることで何も日本人特有でもないですが、日本人は同調の程度が特出しているわけです。

民族と言う大きな集団を比較するときに0か1の議論に持ち込んでは不毛です。
結局、比率が多いか少ないかを見るのが重要になります。

この回答への補足

返答ありがとうございます。全体に対して追加コメントする方法がこのような形しかないようなのでMokuzo100nennさんの回答欄をお借りします。

http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_200425_ …

少し前に見つけたのですが、このような実験があったようです。これだけでアメリカ人と日本人は同じだと言うには資料不足な気しますが、自分の考えがひとつ固まりました。

同調は日本人特有なのかなと思わなくもないですが、なんだか違和感を感じるのでしこくコメントしています、すいませn。

補足日時:2013/09/04 17:21
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取り敢えずビールは日本の文化


まぁ言われても仕方ないのでは?

ジョークだから (*゜∀゜)*。_。)*゜∀゜)*。_。)ウンウンって
思われるとこが 面白いわけで
あくまでイメージでしょヾ(´▽`;)ゝ
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ジョークに屁理屈を導入しては笑えません。

この回答への補足

まぁそうですね。

改めて補足質問します。日本人は同調する民族というようなことを聞きますが、同調は外人にも起こることで何も日本人特有でもなければ日本人が特出しているわけでないと思っているのですが皆さんはどう思いますか?といった事が聞きたかったのです。

補足日時:2013/09/04 08:00
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死ぬところまで同調できないのが正常の民族です。


同調する時があるのと同調しかないのは違います。
日本人には自我がないという皮肉ですよ。哲学は我思う故になどと言いますが我がない民族なのですから本物の哲学になっているのかどうか。
少なくとも韓国人の気質は全く儒教とは関係ありません。親と男が威張るのはヒンズーもイスラムもです。
各自に思考力のある民族ならば現実を正確に認識をするはずです。
本題の結論は、日本人特有すぎます。アルカイダだって同調で自爆テロしません。日本人以外に同調で死ぬ民族がいますか。いても土民か滅亡した民族でしょう。
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こんにちは。



世界中には百を超える国、それをはるかに上回る民族が存在しますので、
完全に調査し、断定することは不可能に近いと思われますが、
日本人は、かなり特殊だと思いますよ。
勿論、私も生粋の日本人ですので、外国の出来事に首をかしげることが多いものですから。

日本は、島国、単一民族、考え方の根底に「儒学」に基づいた、
非常に理路整然とした解釈を用いますので、かなり特異です。

宗教よりも、哲学である「儒学」を重んじた結果、
稀にみる国民性となったのでしょうね。

ではでは(^_^)
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