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質問失礼致します。
デジタルでミックスした楽曲にアナログの良さを付加するにはどうしたら良いか という疑問について専門的なアドバイスが出来る方いらっしゃいましたら是非お願い致します。

楽曲のミックスを行う際にMacでProtoolsを使用しております。
先日レコーディングを行う機会があり、スタジオで高品質なマイク(U87Ai等)を使用して音を録ってきました。その後NEVEのコンソールに音を流したり、アウトボードの1176や33609等を使用して一度アナログ機材に触れてきました。ですが時間の都合上スタジオでのミックスは途中で完成させ、その後に別セッションで初めからデジタルのみのミックスも完成させました。
その2つのミックスをベテランのエンジニアの方に聞いて頂いた所、デジタルの方はエディットがかなり細かくされていたり、音のセパレート等が上手くできて良いミックスだとおっしゃっていました。でもやっぱりデジタルの音だよね、と一言。一方途中で切り上げたアナログのミックスについては、アナログらしい音のするミックスでこちらも良い(完成度では無く音の良さを評価されています)とのことでした。

正直申し上げまして、それぞれの違い(というかアナログの良さ)が分かりません。私はエンジニアでは無いので耳が良い訳でも無いのですが、少しは理解できても良いのでは?と感じています。今まで全くと言って良い程アナログ機材に触れていないのでデジタルに慣れてしまっている事も関係していそうですが・・・。
お話を聞くと、アナログ機材を通す事により柔らかな歪みが発生し それが楽器全体の音をまとめて混ざりの良い一体感のある音を作るとおっしゃっていました(要約です)。その他もろもろ話の内容は実に論理的ですし、頭では理解出来るのですがそのアナログに触れる機会が少なすぎる為耳で把握する事が難しいです。
色々考えましたが、アナログ機材を買って自分で時間をかけてみないと恐らく違いが分からないままだという結論に至りました。


そこで、本題ですが・・
アナログ機材の購入を検討している為どういったものを買うのが良いか についてアドバイスを頂きたいです。
自分なりに考えたところ、トラックを全てパラの状態でアナログにするのは現実的ではないので、有る程度まとめたステムのトラックもしくはデジタルでミックスし終えた2mixをアナログミキサーまたはアウトボードに流してみようと考えております。
可能であればトータルコンプに優れたアウトボードが欲しいですが、アウトボードに関しては値段の都合もありますしどれを選べば良いかも全く分からないので現状ミキサーが良いかな。。と思っております。ミキサーであれば有る程度入力数が増えても購入出来ない金額では無いですし、2mixを流す以外の事も出来るので良さそうです。

こういう場合ミキサーはどういったものを選ぶべきでしょうか?有名どころのMackieの卓位しかいじった事が無いので比較が出来ないです・・・。しかしこれもチャンネル数で最終段の出力の音も変わってくるという話もあり・・・。こうなってくると自分で選べないので経験者の方のオススメで選んでみたいと思いました。
オーディオインターフェイスはまだ購入していませんが、Focusrite Saffire Pro 40(モニター用アウトとは別にアウト端子が8つあります)が良いなと思っています。ですので、ミキサーの方は8ch以上の入力が出来るものを選びたいです。
予算についてですが、相場やクオリティを保てるラインも分からないので何とも・・・。という感じです。5万円程でなんとかなりますでしょうか?

接続の質問になります
パソコンから多出力のオーディオインターフェイスを挟んでそれぞれのトラックのアウトをミキサーに繋ぎ、その卓のアウトからもう一度オーディオインターフェイスのインプットに流してMacで記録する という認識であっていますでしょうか?

かなり長い質問になりましたがアドバイス頂けたら幸いです。よろしくお願い致します。

A 回答 (3件)

あなたのような目的でアナログ機材に通す手法をアナログサミングと言います。


単に2ミックスなどのソースに対して機材を通過させるだけのシンプルなアナログ機器をサミングアンプと呼んだりします。
また、パラでの入出力に対応したものをサミングミキサーと言います。

ちなみに普通のミキサーに通しても細かいことを言えば音はメーカー毎に異なりますが、本来ミキサーは通しただけで色付けを行うための機器ではないので、サミングアンプ感覚で音づくりをするのは難しいと思われます(マニアが聴けばミキサー毎に音は異なるんですけどね)
エンジニアの方がアナログに通すと歪みが発生するとおっしゃっていたそうですが、なぜあえてアナログなのかというと現代の機材は歪み率0.01%以下と歪ませることができないからです。機材は歪みを排除する方向で技術的進歩を遂げてきたので、逆にヴィンテージやアナログ機材の役割として歪ませるという使い方が生まれてきたんです。

では、アナログ感を付加するためのサミングミキサーで比較的安価なものはないか?ということになるのですが、ここがオススメだったんですけどね…

http://www.mi7.co.jp/products/tlaudio/a4.php

実はメーカーさんが廃業されていて、市場に出回っているものを探すしかないのです。
この機材はサミングミキサーとしての機能に特化しています。
いわゆる一つ一つのトラックごとにボリュームやパンを設定したりEQ処理を施すようなミキシング作業は一切できません。
各トラック毎についているノブは真空管の歪みを調整するためのものです。
つまりトラックごとに歪みの調整だけはできるんですね。
(歪みを加えるとそれだけ音量も上がってしまいますが、この機材は自動でゲイン補正がかかると聞いたことがあるので、DAWから受け取った信号のバランスを崩さずに再びDAWに返すことができたと思います)

16チャンネルもいらないなぁという場合は、同じような機能を持った機材を選べば良いのです。
http://www.mi7.co.jp/products/tlaudio/a2.php
たとえばこちらは2チャンネルですが真空管に通すだけでなくEQとコンプも搭載されています。
このような複合型の機材をチャンネルストリップと言いますが、ステレオ仕様になっているので単体トラックだけでなく2ミックスなどにも使われることを想定していることが分かります。
こうした機材のエフェクター機能をバイパスすればサミングアンプとして利用できます。
実際、スタジオのエンジニアの方もサミングアンプに通すのではなく、ビンテージのエフェクターなどにエフェクト効果なしの設定で通すといった手法で代用している方もいます。

もっとシンプルで安価なものから入りたいならば、
http://www.cafeo.tv/Equipments/neve-kun.html
こちらは真空管ではなくトランス回路に通す手法のアナログサミングアンプです。
トランスもビンテージ機材のトーンを生み出す重要な要素です。
歪みって言うとすぐに真空管を思い浮かべますが、実は真空管はチリチリとした歪みが高い周波数に付加される傾向が強く、太く柔らかい音といったアナログレコード風のサウンドとは異なるんですね。
トランスは中低域が太くコシのある音になる傾向があります。また、真空管と違ってメンテナンス(球の交換)がないのも便利です。

もっと安価なものから…というならば
http://umbrella-company.jp/fmraudio-rnla7239.html
こちらはステレオコンプですがヴィンテージ風味な味付けができるタイプです。
通しただけでこの機材のトーンが生まれます。コンプをかけないようにスレッショルドを調整しておけば、色付けだけの利用目的に特化できますね。
アナログサミングをしたいだけならこうした使い方もアリなのです。

接続方法は基本的にご質問の通りであっていますが注意点もあります。
気をつけなければならないケースは「真空管の入ったアンプに通すと歪みを付加してアナログ的音づくりができるなら、真空管マイクプリアンプもある意味サミングアンプなんじゃない?」という発想になってしまうケースです。
マイクプリアンプも無味無臭なものから積極的にトーンを作るタイプまで存在しますから確かにアナログ風な音づくりができるものもあります。
しかしマイクプリアンプは前提としてマイクを繋ぐことを想定していますから、入力段でのインピーダンスに問題が生じます。
オーディオインターフェースのアウトプットからマイクプリアンプのインプットにケーブルを接続するとインピーダンスのミスマッチングにより音質劣化が生じてしまうのです。
インピーダンスのミスマッチングによる電気信号の劣化は高域から徐々に失われてゆくので、一聴すると「高域が柔らかい音になった」と勘違いしてしまうのですが、これは単に信号が劣化しただけです(mp3に変換すると情報量が減って高域のエッジが取れるのと同じですね)
もちろんそれを承知のうえで音づくりの一環として通す場合には問題ありませんが、2mixに対して最後の艶出しとしてこのようなルーティングで接続することはお勧めしません。
単品トラックに隠し味として使う程度にとどめた方がよいと思います。

ご参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
サミングという言葉はつい最近聞いた事がありましたが、意味を知りませんでした。自分のやりたいことがそれだったとは、、
真空管とトランスの違いは考慮していきたいと思います。
インピーダンスについても注意が必要な様ですね。
今回はミキサーを購入する事に致しました。次回余裕があればステレオコンプ等にも挑戦していきたいと思います。
大変勉強になりました。ありがとうございます!

お礼日時:2013/09/14 22:15

こんにちは!


まず接続の仕方はそれであっています。
ステムをアナログミキサーに流してあげて、ミキサー上で2mixを作りそれを記録してあげれば良い訳です。
アナログ感の付加ならこのやり方がかなり手っ取り早いですが、他にも時間と手間はかかるけど1トラック(or数トラック)ずつアナログ機器(プリアンプやアナログEQ等)を通してDAWへ取り込みなおしてからデジタルミックスなんて方法もあります。
何も機器にはつながずアナログ的にケーブルを一度通すだけ、なんて方もいるようです。

デジタルとアナログの差、、、これは実際に触れていないとわからないと思います。
「耳が良い」と表現されていますが、質問者さんは「耳が悪い」わけではなくアナログの音を知らないだけです。
私も自分でアナログ機器を使うようになるまでは「差」も「良さ」もわかりませんでした。
同じソースに対してデジタルとアナログで処理し違いを体感するとわかるようになってきます。
聴くだけの人でも、昔から活動しているバンドのCDなんかを年代を追って聞いていくとけっこうわかります。(ストーンズ・エアロスミス・ボンジョビ・メタリカ等)

アナログとデジタルの差がわかってくると、曲やジャンル、使用音色によってアナログのテイストを入れた方が良い等と思うようになってくると思うので、本格的なのはそれがわかるようになってから試行錯誤すれば良いです。
とりあえずはミキサー使ってやってみて差を実感してみて下さい。

ミキサーを買うなら値段的にYAMAHAかALLEN&HEATHあたりが良いんじゃないかと思います。
Mackieはあまり使った事がないのでよくわかりませんが、今回の意図にはあまり向かない印象です。
5万位のミキサーでも結構効果はあると思いますが、もう少し高い物を中古で探すのもアリですね。
某激安ドイツメーカー(ベ○○○ー)はオススメしません。
※個人の感想です。

ベテランのエンジニアさんとの接点があるなら、その方にもっと具体的に教わるのもアリだと思います。
ちょっと高級な手土産持参で「暇な時でいいんでアナログとデジタルの良さを自分にわからせて下さい!」ってお願いすればもしかしたら一般では触れる事のないような高級機材で体感させて貰えるかもしれませんよ。
(可能性は高くないので断られても悪く思わないで下さいね^^)

それではなんかボンヤリした回答ですいません、良い音楽ライフを!!
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
1chずつ取り込み直す手法もやってみたいと思います。
今回はミキサーを購入する事になりましたので、そちらで色々試してみたいと思います。

お礼日時:2013/09/14 22:18

かなりマニアックな、、、質問だと思います、デジタルと、アナログ、、、、。



でも、あなたの作品は、、何ですか、ポップス、ロック、クラッシック、フュージョン、、、

その作品を誰が聞き、どこで流すのですか、、、。これがヒントの鍵では、、、。

意味わかりますか、、、その作品をCDにして配布するのか、ライブなのか、、、。

視聴者がその違いに理解できるか、、、。そこにあると思いますよ。

あまり、目的、細部にこだわりすぎても、、、作品自体、音楽の完成度が高ければ、

あなたが直接やらなければならないことも減るだろうし、、、、趣味とするのか、、、

Proとして、売ることを考えるのか、、、。

録音のマニアックに走るより、、、作品、、、の完成度を高める方が、効果がある気がしますけどね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2013/09/14 22:18

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