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こんにちは、

先日ふと気になったのですが、地球の歩き方(並びにその他の観光ガイド)には建物から美術品、食べ物といったものまでありとあらゆる写真や、あるときはその地にゆかりのある歌の歌詞や詩まで載っていますよね。

あれらは全て関連する美術館、役所など著作権所有者から許可を取っているのでしょうか。

営利目的のはずなのにあれほど著作権がありそうな(これも定かではないのですが)写真を載せているのがどうして可能なのかとても気になります。

法律には全く詳しくありません、詳しくご教示頂ければ幸いです。

宜しくお願いいたします。

A 回答 (3件)

>美術館や役所が著作物の所有権を持っている、というのはどういうことなんでしょうか。


>これは著作物と一緒に著作権も移ったということにはならないのですか?
著作権は、著作物販売の独占権なのです。作品そのものを所持していても、著作権は別の人が持っている事が可能。
普通は、本やCDを買っても、著作権は制作した著者が持ってますよね?内情はもっと複雑で著作者が持っていないことも多いのですが。

>有名な例で、モナリザは、著作権はダビンチにあってルーブルにはないと言うことですか?
>そういうことで観光ガイドはモナリザなどの美術品も掲載できるのでしょうか。
レオナルド・ダ・ビンチは死後500年経っていて、著作権は消滅しているというより、著作権法のほうが後にできているので著作権が適用されません。だからルーブル美術館は著作権を持っていません。

ルーブル美術館の所蔵品は、作者が存命、作者の死後50年以内の作品のほうが少ない。だから多くの有名作品には著作権が存在しません。
普通は作者が生きていたら、著作権は作者にありますし、財産権ですから作者の死後は子孫などが相続しているので、美術館は著作権を普通は持っていない。

ルーブル美術館はカメラ撮影可能ですし、観光ガイドに掲載も自由ですし、モナリザを撮影した写真に落書きして販売も自由ですが、
あくまでルーブル美術館の所有品ですので、ルーブル美術館は落書き用途に作品を貶める行為に撮影許可は出しません。
どこかでちゃんと撮影された写真を入手しなきゃ利用できないし、その写真にはカメラマンの著作権が存在することもありますので、勝手には使えません。そうやって権利が守られている。

だから、著作権がありそうでないことが多いし、ない場合、商標権や意匠権など、ほかの独占権で保護します。
例えば、ジョンレノンは1980年に殺害されて、2030年にジョンのすべての著作物は著作権が消滅しますが、
よく見かける落書きのような似顔絵とジョンレノンのサインは、ジョンの著作物としてではなく、似顔絵とサインのセットでロゴマークとして商標登録されていて、オノ・ヨーコが10年おきに更新しているので、商標登録が切れるまで自由には使えません。
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この回答へのお礼

懇切丁寧にお答え頂きありがとうございました。
奥が深いですね、ですが分かりやすく教えていただいたので勉強になりました。

お礼日時:2013/09/18 03:16

出版社やTV局などには権利処理を専門に行う部署があったりしてキッチリ処理しています。


権利関係が判らない写真等は掲載しません。
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この回答へのお礼

迅速な回答ありがとうございます。
勉強になりました。

お礼日時:2013/09/18 03:15

著作権というのは、文字通り、著作したものの権利。


美術、音楽、文芸、学術に属する、自らの思想・感情を創作的に表現した著作物を排他的に支配する財産的な権利。

感情を創作的に表現したというのがミソで、建物や食べ物、工業製品には著作権がないし、それらを撮影した写真にも著作権が発生します。
著作権の取り扱いはベルヌ条約に基き各国で違いますが、日本の法律の場合、著作権侵害は親告罪で権利者が直接訴え出ない限り罪にはなりません。著作者の死後50年しか守られませんし、著作権は財産権であって一部売買できるので、引き継いだ人がいないと消滅しますし、美術館や役所は、基本的に著作権は所有していない。著作物の所有権を持っているだけ。

著作権の他に商標権や肖像権などいろいろな財産権が複雑に存在するので、著作権がありそうなものの多くには、意外に著作権ってないのです。
英語でcopyrightや©と書かれるように、もともと出版社の複製禁止の権利であり、音楽に関しても楽譜の出版権利が拡張して、レコードの複製権になったので。

地球の歩き方は。株式会社 ダイヤモンド・ビッグ社という出版社から定期的に刷新されて刊行していて、
著作者が死んでから数百年経っているような地元の名物を選んで、著作権のなさそうなものを記載して、もし権利者より著作権侵害の申告があった場合のみ、謝罪して差し替えれば、著作権的にはとりあえず問題がないのです。
権利者から金銭的被害を指摘されてるのに、開き直って何も対応しないと問題になるのです。
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この回答へのお礼

迅速丁寧なお返事、感謝いたします!
いくつか分からないのでご教示願いたいのですが、

美術館や役所が著作物の所有権を持っている、というのはどういうことなんでしょうか。
これは著作物と一緒に著作権も移ったということにはならないのですか?
有名な例で、モナリザは、著作権はダビンチにあってルーブルにはないと言うことですか?
そういうことで観光ガイドはモナリザなどの美術品も掲載できるのでしょうか。

お手数おかけいたしますが、宜しくお願いいたします。

お礼日時:2013/09/17 18:49

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