永続的な平和は理論的には不可能ではないが、現実性に欠ける。
仮に達成できたとしても、それが安定した社会の最良の選択肢ではないことは確かである。
戦争は社会を安定させるための特殊な方法ではあるが、それに代わるほかの手段が開発されない限り、「戦争システム」は維持され、強化されていかなければならない。
「戦争システム」は、独立した政治システムとしての国家の存在に必要なだけではなく、政治の安定という面においても不可欠である。戦争がなければ、政府が国民を統治することの『合法性』に』問題が生じてくる。戦争勃発の可能性は、政府が政権の基盤を維持することを十分可能にする。歴史上幾多の例からもわかるように、戦争の脅威がなければ、個人の利害の拡大、社会不正に対する怨念といった要因によって、政権は最終的に崩壊してしまう。戦争勃発の可能性は、社会の組織構造を維持する最大の政治的安定要素である。
戦争は社会の中の階級を維持し、国民の政府への服従を保障する。
戦争中、あるいは戦争に脅かされているときのみ、国民は文句を言わず政府に従う。
敵に対する憎しみと、征服され略奪される恐怖から、国民は重い税の負担と犠牲に耐えられる。
戦争は国民感情を方向付けるための触媒である。
愛国と忠誠と勝利を崇める精神状態の中で国民は無条件に服従し、どのような反対意見も裏切り行為とみなされる。
しかし、平和な時には、国民は本能的に高い課税政策に反発し、政府が私生活に干渉することを嫌う。
しかし伝統的な戦争方式では、歴史的に見て限界がある。とりわけ核戦争時代では、戦争の勃発が予測できず、リスクが大きすぎる。
伝統的な戦争に代わるものとしては、経済上必ず消費され、毎年少なくともGDPの10%が消耗され、大規模で深刻な脅威である必要がある。また、国民が政府に奉仕するための説得力ある理由が必要である。
何が考えれれるか?
A 回答 (8件)
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No.8
- 回答日時:
人民が集団で安全に生産消費に専念するための軍事力、そして軍事力を維持する官僚機構、さらに、官僚機構を維持する人民、という仕組みが国家の成り立ちからすでに生来的に備わる仕組みでしょう。
人民が集団で安全に生産消費に専念するための流通貨幣価値、そして通貨の価値を維持する官僚機構、さらに官僚機構を維持する人民、という構図もまた、統治システムの存在理由になっています。
ここには、通商圏の拡大という旨味がともないます。現代では、それは戦争によってもたらされるのではなく、国内の市場の安定によって招き寄せられると思います。
戦争によって頭のすげ替えとして統治者が変わりえたように、経済の均衡によって通貨の実質がすげ替わることもありえますね。
国際的なパワーバランスをとりうるものは、国家の統治システムに均衡を負うと同時に、国家の統治システムを必要としているといえそうです。
No.7
- 回答日時:
確かに税金は無い
だが数十年に一回
大名や侍に貸し付けたお金は徳政令でチャラにされる
それが税金
権力とは何か?
そういう事
ありがとうございます。
徳政令、江戸に入ったら棄捐令ですね。
国家権力は有効な暴力装置ではありますが、結局徳政令や棄捐令は、成功直後はありがたがられますが、当然金貸しはもう貸さなくなってしまい、結局金がなくなった武家層などは野盗化して、治安の悪化などにつながり、結局政府が資金を金貸しに出すという形をとるなどなし崩しにされましたようです。
数十年に一回程度しかできないという点がその意味だと思いますよ。
勉強になりました。
No.6
- 回答日時:
世界史上で戦争が全く無かった時代を250年経験したシステムがあります
それは以下のシステムです
帝、貴族、宗教家…権威は持っているが、財力と権力は持っていない
武家…権力は持っているが、権威と財力を持っていない
庶民…財力は持っているが、権威と権力は持っていない
権威者は武家、庶民に寄付や浄財を求める事ができるが統治権は無い
権力者は統治権と徴税権を持つが必要最低限の収入しか得られない
庶民は財力や農作物収入を得られるが、権威者や権力者に一定の納税をする義務がある
完全なる三権分立が実現したら平和になります
誰も得しませんので
現在の社会は
権威者や庶民が権力者に介入しており、権力者は彼らに利益を与えねば生きていけない構図になっています
90年代、新中世時代の研究が行われました
ですが現実には出来ず、混乱の21世紀になってしまったのです
ありがとうございます。
日本のようですが、税金を払わず儲け続けていた商人層が出てきていないのは意図的でしょうか?
世界初の先物市場と言われた堂島の米会所の設立にも携わっていた淀屋辰五郎などは、大名貸しで現在の価値で100兆円ほどの資産(おそらく当時世界一?)を作ったと言われていて、ものすごい得をしていますが?
淀屋は闕所処分を受けましたが、ほかにも大名貸しのできた商人が数々いますが?
No.5
- 回答日時:
ざっくりいってこのお話は現実に日本の周辺の特亜3国がやっていることそのもの(国外の標的に憎しみを向けて国内をまとめる)ですが、それが今の標準的な世界各国のやっていることだとはいえません。
ま、それはおいて、
国と国の間の戦争は、第一次世界大戦後にはその実効性を疑問視されています。国際連合が発足した後、日本の平和主義は理想主義としてではなく、あるべき国のかたちとして徐々に普及する方向へ進んでいます。戦争は悪だ、ということです。
どの国も戦争は避けられれば避けたいと考えています。人命のみにあらず、人々の知恵と汗の結晶である文化遺産と経済資産を破壊するだけの戦争行為がばかげていることが理解されはじめてきたからです。もちろん、これを一国主義から見て一番儲かる産業であるとする資産家、戦争好きの人間、職業軍人、そして貴方が引用した糞論文(もうすこしこなれた日本語にして欲しい。意味不明の部分が多い。)をでっちあげた志の低い支配者層の御用学者には無関係な世界ですが。
No.4
- 回答日時:
中世までは、日本国内でも県(藩)単位に分かれて戦争していた。
しかし今、東京が儲け過ぎだからといって、静岡が攻め込むなどという事は、思いもつかない。
組織化と分業化が進み物流と交流が盛んになれば、自ずと利害の共通した一体の生命体として感得され、私利のために争う対象から助け合う対象へと移行するのだ。
翻って、我々の身の周りの物は、衣食住どれをとっても世界中からやって来ており、既に戦争による土地や資源の確保は、平時の順調な営為による交易より、利益をもたらすものではなくなっている。
しかるに、庶民の福利のための戦争ではなく戦争自体によって利益を得る、軍需産業や石油メジャー、内政の失敗を糊塗したい政治家によって、戦争は志向される。
そしてまた、社会生命として本来、助け合う=労働が、生きる事であり、根源的喜びであるはずなのに、そうした社会性の発達において自己の生命性の社会的拡張を把握し得る認識の深化を怠り、自己チューな意識のまま社会行動をとらせるための、お金や出世といった“馬車馬の目の前のニンジン”によって、他律的に生かされるようになった人々は、お金をもらうためにイヤイヤ働かされるようになり、助け合っているはずの社会はお金を奪い合い出世を競い合う弱肉強食の疑似ジャングルと化し、容易に戦争へのプロパガンダに乗せられるのだ。
No.3
- 回答日時:
スーパー宗教です。
大概の外国人は日本人のようにご利益信心ではありません宗教は僕も得意ではないので 宗教を哲学の力で限りなく真理に近づけたものを作って
他の宗教を吸収する事が出来れば 戦争なしで和解する事が出来ます
私もそれを考え 案はあるのですが なかなか認められず 役に立てて居りません
人間は心から変わります 心から変わらなければ本当には変わりません。
ありがとうございます。
ご利益信心でなければ、免罪符は生まれなかったでしょうから、外国の方もご利益信心だと思いますよ。
それに戦争の原因は宗教だけではありませんしね。
No.2
- 回答日時:
戦争を客観的にとらえても、条件次第で戦争を否定する人でも、戦争に賛同するものです。
客観性は、だから、無駄に頭を使ってしまう。
困難ですが、誰しもが戦争に、YES or NO を言える理知的な感受を養うことです。
政府は道具です。奉仕などしません。
解決策は、有史以来決まっていること。それが出来ない。
ありがとうございます。
>政府は道具です。
その通りです。
>奉仕などしません。
国民という立場であれば、我々は現在十分に奉仕をしています。
>解決策は、有史以来決まっていること。それが出来ない。
決まっている解決策とはなんでしょう?
No.1
- 回答日時:
陰謀論とかにハマるタイプの人ですか?
あなたの考えている「戦争システム」とやらは、覇権主義に染まった大国に隣接する2次国家でしか成立しません。
あなたの考えが当てはまらない国が地球上にいくつか存在します。むしろ、国家への求心力を対外戦争への恐怖に依存した国の方が少ないと言った方が良いかもしれません。そうした多すぎる「例外」について説明できない以上、あなたの理論は破綻している、あるいは不完全であると言わざるを得ません。
自分の考えを証明してくれる「歴史上の幾多の例」だけに注目するのではなく、自分の考えが当てはまらない例を探してみる癖をつけましょう。
あと、自分の考えが我田引水になっていないか反証する癖も必要です。
純然たる経済活動としての戦争の役割は20世紀中に既に終わりを告げていますし、マルサス主義もコンドームの普及とともに時代遅れとなりました。
戦争が国家への求心力を無条件に高めるわけではないことも、既に歴史が証明していますし、米国世論もご丁寧に戦争のたびに念を押すように確認させてくれます。
文化人類学の基礎を学んで原始国家の成り立ちを知れば、むしろ「戦争システム」という考え方自体がそもそも例外的なレアケースにしか当てはまらないことに気づけるでしょう。
あと、あなたの文章スタイルである「である」体は自分の理論を発表する等の目的には適していますが、こういう開かれた場で質問をする(不特定の人からの回答を求める)という目的にはまったく不適当です。
普通の人には中二病としか思われませんから、変に気取らずに素直に丁寧語で質問した方が良いでしょう。
ありがとうございます。
ヌルポフリードなので上から目線は許します。
残念ながらこれは私の考えではありません。
ジョン・ケネス・ガルブレイス教授が信憑性を認めた1967年にまとめられたアイアン・マウンテンでの各界の著名な教授を集めた会議において研究された内容です。
なので理論を伝える都合上『である』調ですが、それに感情的になるあたりは残念です。
彼らは結論をすでに出していて、世界ではすでに実行されてはいますが、ほかの面白い回答が出ることを期待しての質問です。
つまり戦争に代わるシステムについての質問なので、これでは回答になっていません。
あなたの主張はわかりましたので、質問に回答をお願いします。
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