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「民族」という概念がよく理解できません。

例えば金髪少女の保護で騒がれた「ロマ族」の説明に
「ロマは8~10世紀ごろインドから欧州に移ってきたとされます」と
あったのですが、インドから他国・他地域に移民した人々すべてが
ロマ族なのですか?
行った先々でその地域の人々と婚姻した場合
新しい民族が生まれるのですか?

ある本には、一つの民族の一部が別の地域に移動して
別の民族を作る…というような表現があって、
移動しただけで別民族の名称が付く場合もあるのか、など
わからないのです。

民族に関する本を読んだこともありますが、少数民族の
成り立ちについて触れたものが見つかりませんでした。

ご存じの方、教えて下さい。

A 回答 (5件)

>インドから他国・他地域に移民した人々すべてが


ロマ族なのですか?

インドは世界的にも一番古い文明が発生した地方のひとつで、そこからあちこちに移動した人々が多かったようです。有名なのはヨーロッパ文明を担った白人の祖先とされるアーリア人がここから出たという有力な説があって、ヒットラーなんかに利用されましたが、今は疑問視されています。ですが、ここから移動した多くの人々の中にロマ族が居たというのはありうることでしょう。以前はジプシーといわれていたのですが、現在は彼ら自身がロマ族といっているのでそういう呼び名で統一されてきているようです。

>行った先々でその地域の人々と婚姻した場合
新しい民族が生まれるのですか?
>一つの民族の一部が別の地域に移動して
別の民族を作る…というような表現があって、

歴史が記述される以前の世界ではそういうこともあったと思います。早い話最初からヤマト民族などというものはなく、北から、南から、古朝鮮からやってきた人間たちが合わさって、無人島だった日本列島で新しい民族が出来上がったということでしょう。


ロマ族は現在に残る特殊な民族で、世界中に広がってあちこちでその地のひとたちと婚姻して人種的にも変化が大きくなっているようですが、やはりロマとしてのアイデンテティというか自覚を持っているようで、それぞれの国では同化せずむしろ迷惑がられている面もあります。ユダヤ民族とその点ではよく似ています。

あとウィキなども読まれたら良いと思います。
ご参考になれば
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この回答へのお礼

「彼ら自身がロマ族といっているのでそういう呼び名で
統一されてきているようです」

この一文で掴めた気がします。
民族というものが、1つのグループが「○○民族だ」と
大々的に公表することでも出来るような、
多分にあいまいなものだということですね。

考えてみると、日本では戦争中は「ヤマト民族」を連呼して
市井の人々を扇動しましたが、現在日本人の中で
自分たちの民族を意識している人は殆どいないでしょう。
私自身、日本人ではあってもヤマト民族だなどと
思ったことはありません。

大変勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2013/10/29 07:28

>でも、「民族」という分け方自体がある意味


おかしいのかもしれませんね。

だからけっきょく各自の意識にいきついちゃうんでしょう。
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この回答へのお礼

なるほど!
皆さんのご回答を読んでいるうちに、
民族というものが実は各自の意識でまとまって
好きに(というのは御幣があるかもしれませんが)
名乗っているものなのだ、という事が
わかってきました。

ありがとうございました。

お礼日時:2013/10/29 07:18

同一の人種的起源を持ち同一の文化・文明を共有する集団・・・かな?


結局NO1さんの説明が現実的には一番しっくりきますね。

行った先々の人が地元の人と婚姻した場合、だいたい生活様式や生活集団をどちらかに合わせるでしょう。
そういう状態では結局合わせた側の民族に所属しているんだと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

同一の人種的起源…どこまでも遡ると、結局は
全人類が同一の人種的起源という所に行きつき、
「民族」などない、ということになりますね。
例えばヤマト民族は漢民族・朝鮮民族その他の合成であり、
その漢民族・朝鮮民族も他民族との合成で…というように。
アイヌ民族にしても、突然「アイヌ」として
湧いて出て来たはずはないですし…。

でも、「民族」という分け方自体がある意味
おかしいのかもしれませんね。
各々が差別化を図るため、あるいは便宜上わけた方が
都合がいいための方便という側面があるような気がして
来ました。

お礼日時:2013/10/28 22:31

よく区別ができないのが、“民俗”、“民族”そして、“人種”という語でしょう。


ごくかいつまんでせつめいしましょう。

“民俗”は風俗風習ですからね。日本の神社や神道ってどちらかというと民俗でしょうね。信仰っていう厳しさはない。
まは日本では欧米の信仰っていうのではないですが。
“民族”言語、語族のもつ文化を区分け系統化しての観念概念でしょう。○○語族とか。
それぞれ語族で文化が違う。それを民族というのでしょう。
“人種”は人間の身体的そいてその系統の区別での語でしょう。

ロマ族という語は民族の中の語ですね。この中に違う人種の人がいる場合もありましょう。
共有する文化や語、風習や風俗がひとつである場合、同じ民族といえるでしょう。

ヒンドゥの方々はたくさんの語族や文化もあり、人種も多様ですね。
それぞれ共有する風習風俗も多様しょう。

日本人と日本民族は同じか?やはり日本民族に多様な文化が流入し同化し、同様に人種も単一とは言い切れないでしょう。
でも一つの語、文化、風習を共有する事は確かですね。
単一民族という表現に対してよく批判していますが、民族は単一ですが成り立ちはたようですね。
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この回答へのお礼

大変詳しい説明、ありがとうございます。
「語・文化・風習を共有」とありましたが、
例えば日本国内でも北海道東北と九州沖縄では
お互いが方言で話したら外国語のようだと聞きますし
地域地域で風習も違いますよね。
(沖縄人は琉球民族という表現がありますし)

東日本は縄文民族、西日本は弥生民族(逆だったかも)という
分け方をする学者もいると聞きます。

最近の在日の方々は韓国語を話せず日本の文化・風習の中で
生まれ育つ事が多いそうですが、だからといって
彼らの多くはヤマト民族と呼ばれる事を拒否するでしょう。
でも、欧米人から見たら日本人も在日韓国・朝鮮人も同じ顔して
同じ空間で生活しているのだから、
同じ民族だろう、と考えそうです。

すみません、自分でも考えるほどにわからなくなってしまって。
でも、民族=人種ではない、というのはよくわかりました。

お礼日時:2013/10/28 22:05

単純に言ってしまえば、「同じ仲間だ」と思っている人たちが「同じ民族」ということになるでしょう。



ユダヤ人が人種的には多種多様な人種が混じり合っているにもかかわらず、ひとくくりに「ユダヤ人」と呼ばれるのは、ユダヤ教という主教をよりどころにしていることで「仲間」と認め合っているからです。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。

なるほど…端的なご説明です。
逆に言うと、一緒の地域に住んでいても相容れないものがあると
民族が違うという事になるのでしょうか。
非常に感覚的なものであり、本人の意思・考え方に左右されるのでしょうか。
親が何人であっても、「自分は日本で生まれ育った日本人だ」と思い
回りもそう認めれば、金髪碧眼でもヤマト民族になるんでしょうか。
日本人ではあってもヤマト民族ではない気がしてしまうのは、
私の中に妙な偏見があるのかもしれませんね。

お礼日時:2013/10/28 21:36

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