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太平洋戦争頃の、日本海軍がどんな口調で話していたか知りたいです。
階級によって違うと思いますが、参考になるような
映画、本(フィクション、ノンフィクション問わず)を
教えては頂けないでしょうか。
また、映画の場合は現代の言葉にアレンジされて
いることはありますか?それとも当時の再現が
多いのでしょうか。
軍艦の乗組員や、戦闘機のパイロットの会話が
多く知れるものがあれ場と思います。
よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

 海軍関係者の思い出話集を何冊か持っていますが、光人社の本が一番気楽に読めます。

貴様と俺とは同期の桜、潮気とユーモアの海軍物語、海軍機雷兵よもやま話、軍楽兵よもやま話・・・ 。

 陸軍は堅苦しいドイツ、海軍は柔らかなイギリスを手本にしたんじゃなかったかな。そのせいで、海軍にはイギリス流ジェントルマンを気取る部分があったようです。

 さらに、軍艦には総司令官から二等水兵までいる(陸軍総司令官は戦場の遙か後方)ので、いざ戦闘となるとそんなに力んだ特殊な方法で話してはいられないし、昇進も乗艦時間に応じてほぼ一斉に行われ、沈没するときはみんな一蓮托生なので、階級ほどの格差を感じていなかったようです。

 さらに、陸軍でやることは、走ったり跳んだりという誰でもすることですが、海軍の仕事には訓練が必要です。海軍大学を出ても、泳げなければ話にならないですし、訓練でやるカッター漕ぎでも号令でもへたくそはへたくそ。頭を下げて水兵に教えを乞わないといけないという事情もあったりで、基本的に平等意識が強かったようです。

 「すまんが俺の号令に合わせて漕ぐと(レースに)負けるので、号令は無視していつもの通り漕いでくれ」というようなことを、部下に頼む将校もいたりしたと書いてありました、どの本か忘れましたが。

 で、海軍では陸軍のようなに将校に殿は付けない(○○少尉殿とは言わず、単に○○少尉)し、号令などの場合など特殊な場合を除いて、しゃちほこばった話し方はしなかったようです。

 例えば、「○○少尉殿でありますか!。自分は××連隊・・・ 小隊所属上等兵△△であります!」というようなことは言わない。「戦艦大和の○○少尉ですか。私は出雲の一等兵△△です」的なのでOK。もちろん正式な対面の場合は多少丁寧だったようですが。

 阿川さんの本だったかな、敬礼の仕方も、肘を挙げず、手のひらを下にして敬礼するのが海軍流だそうです。ロープ操作や甲板作業に手袋をしていて、汚い手袋を上官に見せられないせいだとか、狭い通路で敬礼できるようにとのこと。

 帽子に庇がないのは、狭い扉を迅速に抜けないといけないから、とか。

 とにかく、軍艦生活に合わせて諸事簡略化してあるので、会話も(多少丁寧な部分もありますが)現代も通じる上位者への敬意を込めた言い方、と思って大過ないようです。

 同期の場合は、敬語なしの俺おまえの間柄です。「貴様はぁ」なんて陸軍的なことは言わないようです。
 
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この回答へのお礼

ありがとうございます
具体的な会話例など、非常に勉強になりました。陸軍と海軍では
かなり違ってくるんですね。光人社さんの本をネットで注文してみました。

お礼日時:2013/11/01 13:26

    これは学生時代の経験からです、初め陸軍の話をしますがそれは海軍と対比するためです。



1。一般
    敵国の言葉は使わないと言う趣旨で、ニュースが「報道」、パーマネントウエーブが「電髪」などに変えられました。

2。陸軍
    ですと言わないで「あります」、私と言わないで「自分」という、ものほしば、といわないで「ブッカンジョウ」、あみあげぐつ、と言わないで「ヘンジョウカ」。。やはり外国語の言い換えでサーベルは「軍刀」、ゲートルは「巻きぎゃはん」と言いました。

3。海軍
   陸軍に比べて軍用の特殊語彙、特殊表現がすくなく、英語の使用なども、僕らがびっくりするほど一般より緩やかでした。違っていると言えば陸軍では大佐は「タイサ」、海軍では「ダイサ」でした。

   たとえば、甲板掃除の水を入れる盥のような桶は「オスタップ」と言い、英語の washtub から来ていましたし、「ハンドポケット」というのは、和製ですが構成要素はまぎれもない英語、「何もしないでポケットに手を入れて遊んでいること」で、上官によく叱られました。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
>英語の使用なども、僕らがびっくりするほど一般より緩やかでした。
の部分に大変驚きました。例にあげてくださった「1」のように、全てに
置いて英語の言い換えが行われているかと思いましたが、そうではなかったんですね。
大変参考になりました。

お礼日時:2013/11/01 13:28

申し訳ないけど


「おーもかーじ」とは言いません
「おもーかーじ」です
発音由来は英語のスターボード(面舵という意味)
取舵は
「とーりかーじ(ポートボード)」
となります

これは海上自衛隊にも引き継がれています
方位角は32進法
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
言葉が少し違うだけで違和感が出てしまうんですね。
大変参考になりました。

お礼日時:2013/11/01 13:22

映画「男たちの大和」の中で


「よーそーろー」とか操舵士の「おーもかーじいーぱい(歌うように)」とかが出てきます。

ちなみに戦闘機搭乗員は戦闘中に会話はしません。通常、戦闘機に搭載されている通信機器はモールス信号ですので、僚機と連携するときは手で合図をおくるかモールス信号での通信になります。
敵艦発見時は「トツレ、トツレ、トツレ・・・」
攻撃開始が「トトト、トトト、トトト、・・・」
特攻中が「ツーーーーーー(長押し)」でこの信号が途絶えた時が戦死を意味します
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この回答へのお礼

ありがとうございます
特攻の際のモールス信号など大変勉強になりました。
「男たちの大和」も観てみます!

お礼日時:2013/11/01 13:18

>太平洋戦争頃の、日本海軍がどんな口調で話していたか知りたいです。



いたって普通の口調で話していますよ。軍人だって「普通の人」なんですから。

なお、大戦中は、公の場では、一般人も軍人も「敵性語」である「外来語」の使用は避けていました。

あと、軍隊用語では「数字の読み方」がちょっと変わっています。

数字は、ひと、ふた、さん、よん、ごう、ろく、なな、はち、きゅう、まる、と読みます。

「いち」「しち」「はち」など、似た音の数字を間違えないようにする為で、時間などを表す時に用います。

例えば「翌朝07:40に出撃」は「よくちょう、まるななよんまるじにしゅつげき」と読みます。

こういう部分だけは特殊ですが、他は一般人と同じです。

なお、海軍では「宜候(ようそろ)」と言う用語を使います。意味は「了解」「問題なし」と同じで「宜しく候(よろしくそうろう)」が短くなった言葉です。実際に発音する場合は「よ~そろ~」と発音します。

たとえば「おもかじいっぱい」「よ~そろ~」とか。

他に、海軍では「了解(りょうかい)」を「りょうげ」と発音する場合もあります。これは、音だけでは「りょうかい」が「了解」なのか「領海」なのか判らなくなる為です。また、文書では「諒解」を用いる場合もあります。

因みに「了解」と「諒解」はニュアンスが異なり、否定形(了解できない、諒解できない)にした時に、意味が異なります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
>いたって普通の口調で話していますよ。軍人だって「普通の人」なんですから。
というのを見て、なるほどと思いました。軍人っぽさを強調したような口調が
映画などでは多いので、常にそういった口調なのかと思い込んでいましたが、
そんなわけありませんね。とても納得しました。
細かい点などもありがとうございました。

お礼日時:2013/11/01 13:16

モノクロで制作された戦争映画を見たらわかりますよ。



日露戦争のものでも、そう変わらないと思います。
年代も戦争当時に近いので参考にはなるかも?

カラー製作は、ある程度脚色されてる感がうかがえます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
モノクロかカラーかも今後の参考にしたいと思います。
やはり脚色されているものもあるのですね。

お礼日時:2013/11/01 13:12

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