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1、日本人はなぜ、何かを贈られる時「お返しします」と言いますか。そしてすぐにお返しをするのでしょうか。
2、日本では贈答のとき、品物が主流ですか、お金そのものもあるでしょうか。品物ならどの程度(貴重高価かどうか、或いは気持ちだけなのか);金銭そのものなら、いくらなのでしょうか。

補足:海外日本語教育現場で頑張っている一新米日本語教師です。日本文化が大好きですが、こういう現象をどう理解したらいいでしょうか。
ここの日本人の皆さんの知恵をお借りして優秀な日本語教師を目指して、日本文化を正しくお伝えいたしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。私の質問に対する方々なりのご返答は私の日本語授業の読解文に活かさせていただきたいので、よろしければ「ですます体」のご説明をお願いいたします。

A 回答 (6件)

日本の贈答の文化は長い歴史や土地に培われたものです。


なので簡潔に回答することは大変難しいです。
贈答と言うからには、友達や恋人や家族などへのプレゼントのような私的なものでなく、社会通念に則した儀礼的なものを指すことと理解して回答させて頂きます。

まず冠婚葬祭という言葉があります。
冠はお祝い事です。人生の節目のおめでたい行事などを祝う習慣です。
婚は結婚のお祝いです。日本人は結婚において個々の結びつき以上に家と家の結びつきを大切に考えます。
葬はお葬式です。亡くなった方を弔うための儀式です。お葬式が済んだ後の行事もあります。
祭は文字通り祭りです。一年のうちの季節に応じた行事が執り行われます。
詳しくはこちらのサイトを参考にしてみてください。
http://www.zoto.jp/

冠婚葬祭の贈り物に関しては一定の通念がありますのでそれに準じて品物を贈ったりお金を贈ったりします。
お返しに関しても一定のルールのようなものがあります。
それでも年齢や立場など条件が違うと変わるケースも多く、日本人でもその都度どうしたら良いか悩みます。
なのでマナーに関する情報サイトが日本にはたくさんあります。
複雑なので覚えきれないくらいです。

さて、1の質問ですが。
何かを贈られて「お返しします」と言う日本人はまずいません。大変失礼な言動に当たります。
相手を怒らせたい時以外そう言うことはないでしょう。
そして、すぐにお返しをすることもありません。
お返しは一定の時間が経過した後に行います。その場で返したり翌日に返すなんてことはありません。
贈り物は品物やお金を渡すことが目的ではなくて、心をカタチにして伝えることが目的です。

2の質問です。
品物の場合もお金の場合もあります。
どの程度の金額にするかは場合に応じて異なります。
たとえば結婚式のご祝儀は3万円以上というのが相場ですが、お葬式の香典は5000円くらいが相場と言われています。
これは結婚式では盛大に食事やお酒がふるまわれ引き出物というプレゼントまでつきますから、それに見合う金額を包むのです。
お葬式ではそこまでお金をかけないのが普通ですから包む金額も少額にします。
また個人でなく会社や学校など団体での贈答の習慣もありますので、この場合も金額が大きく異なります。

日本人でも悩む事が多いので、外国の方に理解してもらうのは至難の業だと思います。
日本に長く住んだ人でないとなかなか理解できないことではないでしょうか。
年中行事や人生の節目の行事などは日本人の生活の中に深く溶け込み根付いてきた習慣です。
日本ならではのコミュニケーションの手段と言えると思います。

ちなみに年末の今は「お歳暮」を贈る習慣があります。
この一年お世話になりましたとお礼を伝える意味で贈りますので主には自分より目上の立場の人に贈ります。
お歳暮にはお金でなく品物を贈りますが、最近では好きなものを選べるギフトカタログを贈ることが増えています。
時代で贈り物の形も変化しているのです。
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この回答へのお礼

いろいろご丁寧なご説明どうもありがとうございました。ご説明を拝読いたして、理解いたいしました。日本人の優しさをしみじみ感じております。あらためて感謝いたします。

お礼日時:2013/12/06 13:43

もう一つ。



日本の贈答文化はデパートなどの商品戦略によって
流れが変わること、新しく始まることがあります。

お歳暮、というのは本来なら手渡しが基本でした。
ですが、配送システムが整い遠方へも贈ることが出来るようになって
変化が生まれました。

一番解りやすいのは
生まれたときに贈るお祝い「内祝い」です。
もともとは「子供が生まれました。幸せのおすそ分けと名刺の代わりに・・・」と
子供が生まれた家のほうから、周囲へお披露目として品物をおくるものでした。
(名前入りの手ぬぐいや、砂糖など)

それが、今では誰のせいなのかわかりませんが
出産祝いとしてもらった品物の半額程度の値段の品物を返す、という
大変意味の解らない風習になってしまいました。
今ではこれを内祝いというようです。

何が楽しくて子供が生まれたご家庭に負担をかける必要があるのでしょうね?
ですが、この変わってしまった内祝い用のギフトセットなども用意されています。
(この新しい内祝い文化については滅べ!と思っております)
新しい風習として、組み込む気があるという現われだと思います。

日本文化は伝統と変化。
そしてどの国でも地方による差があると思います。
なので、外国の方が望むような日本文化の話を
日本人から聞き学ぶのは難しいですよ。

教授・研究者クラスの人でも、怪しいです。
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この回答へのお礼

いつも詳しいご説明をいただいて、感謝いたします。日本人の優しさをしみじみ感じております。日本が好きで、今週ちょっと日本旅行で帰ったばかりで、日本風土満喫でした。

お礼日時:2013/12/06 13:49

日本の贈答文化と云うが,これにもいろいろあって,難しいものもあるのです。

あなたは,優秀な日本語教師を目指していると書いてあるが,私が贈答文化について書くなら,とても勇気がいります。何故なら私は上辺だけの文化を伝えたくないからです。あなたも,きっと解る時がきます。
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この回答へのお礼

お気持ちが大変優しいです。さらに努力いたします

お礼日時:2013/12/06 13:45

1.言いません。

お返しします、というのは物を贈られたときではなく、借りたときかなと思います。
すぐにお返しをしてるのなら、貴方の接してる日本人が日本人じゃない可能性か、
ごく少数派であると思われます。
借りる時には、必要に迫られたとき、約束をして
必要な期間借りて、必要でなくなればすぐお返しをします(借りた品物そのものを)
普通は、「お礼状」というお礼のお手紙を送ります。これは、早いうちに出すものとされています。


2.お金を送るのは基本的には失礼、と言われています。なので品物が主流です。
ただし、最近は住宅事情やなんやかんやで品物ではなく商品券・ビール券を贈る場合も増えてきました。
好みに合うか会わないか解らないものより、相手が好きなものを買えるように、という配慮です。
(日本の家、狭いし食べ物もアレルギーが怖いからね!)

また、贈り物についてはタイミングが決められています。
…イラストつきで解りやすいものも多数出回っているため
日本人がどんな時にどの程度の贈り物をしているか、を知りたいのなら
そういう本のご購入を検討するのも良いと思います。


贈り物ですが、高すぎるものは上げません。(命の恩人などなら別かもしれませんが)
土地と風習によって「相場」というものがあり
それに準じたものを贈ります。
金銭そのものだと、その品物を現金換算したときのお値段を差し上げます。
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この回答へのお礼

お礼が出張で遅くなって、大変恥ずかしく思っております。相当詳しいご説明をいただいて、日本文化に対する理解が深まりました。感謝いたします。

お礼日時:2013/12/06 13:38

>1、日本人はなぜ、何かを贈られる時「お返しします」と言いますか。



言わないと思いますが。

>そしてすぐにお返しをするのでしょうか。

すぐにお返しをするのは本当はマナー違反です。確かに、すぐにお返しをする人もいるようですが。

> 2、日本では贈答のとき、品物が主流ですか、お金そのものもあるでしょうか。品物ならどの程度(貴重高価かどうか、或いは気持ちだけなのか);金銭そのものなら、いくらなのでしょうか。

品物が好ましい場合と、お金が好ましい場合とがあります。どの程度かという相場も、ケースバイケースです。「贈答 相場」とか「結婚式 マナー」などで検索すると、いろいろな情報がヒットします。

>こういう現象をどう理解したらいいでしょうか。

基本的には、気持ちを贈り、贈られたほうは「そこまでなさるなんて、私にはもったいない」という意味でお返しをし、でも相手の好意もきちんと受け取りたいという意味で「半返し」にしたりします。

逆に言えば、場にふさわしくないほど高価なものを贈ってしまうと、相手は気をつかって効果はお返しを用意することになってしまうので、贈り物は効果であればいいというものでもありません。

また、誕生日プレゼントに恋人から現金をもらって喜ぶ人は、まずいません。自分を思って、自分に合う品物やサービスを贈ってほしいと願うものです。一方で、大勢が集まる披露宴などでは、食事代のサポートもかねて、合理的に現金を贈る習慣が定着しています。
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この回答へのお礼

ご熱心なご説明ありがとうございました。

お礼日時:2013/12/06 13:36

 1の質問の意図がわかりかねます。

他人に何かを送られても、何もお返ししない場合もあります。

 2 お祝い・・・結婚・出産・入学などの場合は現金をおくります。その相手との付き合い方によっては「物」を贈ってお祝いする場合もあります。そして地方地方によりますが、「半返し」と言って、頂いた現金の半分のものを、品物や商品券などで返します。物でお祝いを頂いた場合、一番難しいのはいくらのものを返すかということですね。また、出産や入学祝い等の場合は、頂いたのはその子(厳密に言えば親がもらうのですが)なので金額的な半返しはせず「内祝い」として、たとえば「赤飯」を返したり、これもまた地方地方によって違います。

 またお祝いではありませんが、葬儀などの香典なども半返しが基本です。1万円頂いたら5千円分のものを返します。これがとても手間なので近年は香典を辞退する葬儀も普通になっています。
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この回答へのお礼

お礼が出張で遅くなって、大変恥ずかしく思っております。ご説明を感謝いたします。

お礼日時:2013/12/06 13:32

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