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お願いします。

ある作品の書評・後書きを読んで思ったのですが、憶えているもので2例ありまして、何と書かれていたかと申しますと、要はふたつとも同様に、「登場人物の台詞を使って作品の設定をさりげなく語らせているところが良い」ということでした。
これはいったいどういうことでしょうか。
私は常日頃、小説の登場人物というのは、どうして読者に対してこんなに親切なのだろうと感じている口です。現実の世界の日常会話には当事者同士のやり取り以外に余分な要素は一切入らないのが普通ですよね。それを物語の中でリアルの表現しようと思ったら、設定や説明に関わることは、極端な話、全て地文・語り部の作業でなければならないはずです、と思うのです。ですが、書評というのは専門家の意見ですから、そう書いてあっては、やはり正論・常識というものがあるのだろうかと、ちょっと不安になりまして……、

小説というのは、やはり会話から読者に内容を読取らせるというのが作者のテクニックになるのでしょうか?
それとも、地文でだらだらと説明ばかりするのが面白くないということなのでしょうか?

何が正論ということもないかとは思うのですが、このような観点から、ご回答、もしくは登場人物の台詞というものに就いて何かご存知でしたら教えて下さい。
宜しくお願い致します。

A 回答 (4件)

「さりげなく」という所がポイントなのかな、と思います。

地文で説明するとクドくなってしまいそうな部分を、自然なセリフのやり取りで上手く流れに乗せている…そういう感じの評価じゃないでしょうか。
作品を読んだわけではないので、それが正当な評価かどうかは分かりませんけれど…

個人的に、巻末に載っている書評は基本的にあまり信用していません(^^;)(たまに「ほんまに読んでんの?」と思うような書評に当たったりもしますし;無理矢理褒めてるみたいな印象を受ける事も多々あります)
出版社から依頼されたものに辛口な事を書ける書評家さんは殆ど居ないだろうと思うからです。大変な仕事だと思います。

人それぞれ、好みは違いますよね。結局は面白いと感じるかどうか、作者から読者にきちんと伝わるかどうかが全てです。
主人公目線は安易でイヤだ!と言う人もいれば、主人公目線でなければ感情移入できない、と言う人もいると思います。誰がどう評価しようとも、「セリフで説明なんてリアリティがない」と思う質問者さんのご意見も頷けます。どれが正論という事はないのだと私は思います。

押し付けがましくなければ、セリフ説明でも地文説明でも、私は気にせず読めますね。話が面白ければ多少アラがあってもいいかなとも思ってます(笑)
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
なるほど、仰る通りですね。

私が書評を読むのは、作品に就いて自分が感じたこと、読取ったことが合っているのかどうかを確認したいからなのかも知れません。私が皆さんにお伺いしたのもたぶんそういうことで、それで「正論・常識」なんていう質問になってしまったんですね。
文句は付けたものの、実は不安 (^ぅ^;
おかげさまで、大分素っきり致しました。

お礼日時:2004/04/24 18:15

こんにちは。



ある作品、というのが何か分からないので、実際にその作品を読んだ時どう感じるかは私には分かりません。
ただ、日常の会話でも人に何かを説明するのはよくある事だし、むやみに説明的台詞が多いとか説明の仕方が唐突で不自然でない限り、違和感を覚える事はあまりありません。台詞の中で説明するよりは、主人公の目線で見える事を主人公の心で語るのが自然な手法かなとは思いますが。

状況や設定を語るのが登場人物の誰でもなく、しかも淡々としていたら無機質で野暮ったく感じるかも知れないし、正直なところどうであれば違和感がないか私にはピンと来るものがありません。
ただ、作品を読んだ時に情景なり状況なりが、漠然とした映像で頭に浮かんだなら多分書き手の意思は伝わっているのだろうし、それが自然に浮かぶ事が私にとっての良い文章です。

ご質問に対する回答にはなっていないかも知れませんが、違和感なく状況が理解できるならその説明は誰の口から語られても構わない。というのが私なりの考えです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
なるほど、登場人物の心の動きで読取らせるというのも、これまた「スマート」ですね。
それから、回答を拝見していま気付いたのですが、もしかしたら、私は無機質で淡々としたのが意外と好なのかも知れません(ちょっと変わってますよねえ)。

お礼日時:2004/04/24 17:55

こんにちは。



それは映像(ドラマ、映画)でも同じ事が言えますね。何故か饒舌な役者、状況説明が多い。
これはどちらかといえば脚本家が「下手」なんだと認識しています。
だって、「リアル」に感じなければ下手くそと言われても仕方ないですからね。

で、小説の世界。
ほとんど筆者(あるいは語り部)による描写が存在せず、さらに、読者に違和感を与えることもなく(つまり不必要な台詞ではなく、必要な台詞で描写する)、状況を説明しているのであれば「上手い」と思うでしょう。
場合によっては筆者の説明だってリアルじゃないと感じますからね。

例えば、ふと気が付くと、この小説には筆者による説明文がほとんど無く、しかもそのことに違和感を感じないばかりか、非常に奥深い世界観を味わった。などという感想を持った場合は、素直に「上手い」と言えます。

ま、その作品を読んでませんので何がどうとは言いにくいですけどね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
「上手い」というならば、やはり「リアル」という要素は省けませんよね。台詞でも、地文でも、必要に駆られて造ってしまうというのが違和感のモトなんでしょうかねえ。

お礼日時:2004/04/24 17:41

こんにちは。



小説のコトはあまり分かりませんが、やっぱり
登場人物のセリフなんかにさりげなく語らせて
読者に悟らせる方がスマートではないかなぁと
思います。

私は、説明がましいと読む気がしなくなってしま
う方だから、そういうのが上手な人だと、やっぱ
りテクニックだなぁと感じると思います。

物語の結末なんかでも、さりげなく前の方にあった
セリフを思い出して、後からそういうコトだったの
かぁって思うの、結構好きです、私。(^.^)
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
なるほど「さりげなく」というのは、「スマート」ということなんですね。

お礼日時:2004/04/24 17:23

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