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前々から気になっていたので質問致します。

哲学では、女性の活躍がとても少なく感じられます。
そこで、女性が著した哲学の書籍などを読んでみたいと思いますので、ご存じの方は是非教えて頂きたいと思います。

有名なところでは、ボーヴォワールの「第二の性」がありますが、できることならジェンダー思想以外の哲学分野をお願い致します。

A 回答 (3件)

ハンナ・アーレントは、ドイツの政治哲学者で、「全体主義」(ナチズムとかスターリニズムとか)について思考しました。

主著は『人間の条件』、『全体主義の起源』など。

ジュリア・クリステヴァは、ブルガリア生まれのポスト構造主義の思想家で精神分析医です。バフチン、ソシュール、フロイトなどの理論を用いて、記号理論や言語学、精神分析に貢献しています。主著は、『記号の解体学』、『恐怖の権力』など。

シモーヌ・ヴェイユは、フランスの哲学者で、初めはマルクス主義に傾倒しましたが、のちに中世の異端カタリ派の神秘主義的な研究に力を入れるようになります。他者の不幸を基盤に独自の倫理思想を展開しました。主著は、『重力と恩寵』、『根を持つこと』など。

現在、ご活躍されている日本人だと、ロンドン大の名誉教授の石黒ひでさんが言語哲学なんかで有名です。ギリシア哲学の左近司祥子さんも、最近、いろいろ本を書かれています。

ジェンダー思想も、主体とか国家とか考える上で、他の思想・哲学領域と切り離せないので、かなり重要です。スピヴァクとかバトラーとか。
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この回答へのお礼

解説まで付けて頂いて恐縮です。

アーレント……、確か、少しだけかじった記憶があります。思い出せませんけど(笑)。今度、じっくりと読んでみたいと思います。
クリステヴァは、なかなか独特そうな匂いがしますね。これも調べてみたいと思います。
ヴェイユはちょっと初耳です。これも要チェックですね。
いやはや、日本のお二方も興味津々です。日本の哲学って海外の哲学に影響を与えることもあるのでしょうかね?
ジェンダー思想、嫌いではないのですが、少しジェンダーとは距離を置いてみたかったので、こんな質問になったわけです。

素敵な紹介、ありがとうございました。

お礼日時:2004/04/23 19:45

哲学者というよりは社会思想研究者なのかもしれませんが、アメリカのナンシー・フレイザーなんかは最近活躍している学者です。

彼女はジェンダーに強いですが「多文化主義」についても重要な議論を提起しています。

最近、彼女の邦訳書『中断された正義』が刊行されました。読みやすいので、多文化主義論争を知るには適切な書のひとつではないかと思います。
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この回答へのお礼

調べてみると、女性でも色々な書籍がたくさんありますね。
多文化主義ですか。あんまり知らないので、この際だから「中断された正義」を軸として読んでみたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/04/23 19:50

哲学者というより


哲学紹介者というべきかも知れませんが,
池田晶子さんの著作は面白いですよ。

参考URL:http://www.e-hon.ne.jp/bec/SE/List?dcode=02&ccod …
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この回答へのお礼

参考 URL、拝見致しました。
ふーむ、なるほど。多彩で表現豊かな方という印象を持ちました。
書店(図書館)で見つけ次第、読んでみたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/04/23 19:34

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