現在私は3階建ての住宅を建設中です。
しかし、最近すごいことに気づいてしまいました。
当初、住宅メーカーが持ってきたプランでは、コストが合わず、なんとかコストダウンできないか考えた結果、4つあるベランダのうちの1つを減らし、さらに段違い屋根から切り妻屋根に変更しタラコストダウンできるのではないかと提案しました。コストダウンできるとのことだったので、見積もりをもらうと約120万円のコストダウンとなっていました。しかし、あとからその会社のベランダの価格を見ると80万円だったので、屋根の変更で40万円さがったのだろうと思っていたのですが、なんと柱を11本も抜かれていることに気づきました。
私が建てた場所は、阪神大震災のときに死者数ワースト10に入るところだったので、それが心配で鉄骨にしたのですが、非常に心配です。
数日前、ここで相談したところ、耐震等級3だったら大丈夫との意見を頂きました。
しかし、また少し不安になってきております。というのも、私の家は4kwの太陽光発電を搭載しています。とあるサイトで太陽光発電は、実はかなりの重量があり、4kwだと1t近く行くのでは?などという発言を見ました。
そこで質問なのですが、住宅の耐震等級については、太陽光発電の有無等は加味されているのでしょうか?小さな建物において、柱11本抜くということにどうしても違和感があります。もし11本むねるのであれば、なぜ初めの設計の際に11本抜いた形で設計していなかったのか理解できません。
例えば、太陽光発電が耐震等級にカウントされないのであれば、はじめは太陽光発電の重力を考慮して柱を多くいれていたが、設計変更の際に、チャンスとばかりに太陽光発電の重力を無視した設計にしたのでは?などと想像してしまいました。
耐震等級に詳しい方、どうかご助言下さい。お願いします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
#1で回答したものです。
気づいた部分があったので再度コメントします。軽量鉄骨造であれば形状変更時に柱が十数本減るというのもありえます。
軽量鉄骨造の工法は地震や風などの揺れに対して柱ではなく壁で耐える仕様が一般的です。ですから、柱の本数よりも壁内のブレース(筋かい)や壁パネルの量が建物の強さに影響を与えます。柱はそれらをつなぐ部材であり直接的に強度を発揮する部材ではないことが多いです。
ハウスメーカーであれば、軽量鉄骨造については国土交通大臣認定の工法を用いて設計しているところが多いです。認定工法の場合#1で私が3重のチェックと言った部分の少なくとも1つは緩和されます。おそらく2重チェックになります。認定工法を遵守して設計・施工が行われるならば、構造的な欠陥は無いと考えられているからです。
認定工法には認定証がありますのでメーカーに問い合わせればすぐ確認できると思います。
>耐震等級が同じでも住宅の種類によって強度が全く異なる
これは営業用の言い回しだと思いますが、間違いではありません。「強度」は異なります。耐震性能は粘り強さ、形状バランス、重量、地盤など強度以外の要素も複雑に関わるためです。単純に強度だけの話なら、大まかに木造<鉄骨造です。工法や規模によって耐震性の優劣は変わります。
>木造住宅の家は、例え耐震等級が3でも、場合によっては耐震等級1や2の家よりも完全倒壊しやすいなどと説明していました。
耐震等級では損傷限界と安全限界で判断します。耐震等級では財産に関わる損傷限界と人命に関わる安全限界に線を引いています。それ以上の完全倒壊までは考慮しません。
損傷限界は中規模地震時に建物が壊れて従来の機能を失う限界です。
安全限界は大規模地震時に構造的に重要な部分が損傷し、倒壊、部分的倒壊等で人命に危険を及ぼす限界です。僅かでも倒壊、崩落等があれば安全限界を超えたことになります。
完全倒壊は建物全体が原型を失って倒壊するまでの話です。屋根崩落、壁倒壊など、部分的な倒壊は許容し、建物が完全に崩壊するまでを言います。
法的には大地震時に安全限界を超えないように設計してます。耐震等級などの評価では人命を考慮していない完全倒壊までの強さを評価する意味はないのです。
しかしながら、評価では無意味な物も実質的には無意味ではありません。法で想定している規模をはるかに上回る大地震が起こる可能性は無視できません。もし実際に建物が倒壊してしまったら、部分的倒壊から完全倒壊に至るまでの強さがあったほうが住人の生存率が高くなるでしょう。
私の個人的な推測でも木造よりも鉄骨造のほうが完全倒壊はしにくいと思います。
この例えがあってるかどうかわかりませんが、マッチ棒で作った模型と針金で作った模型をイメージしてみてください。木製の棒と金属製の棒、どちらも折るのには同じ力がいるとした場合に倒壊するまでの性能は同じです。ですが金属は折れてもなかなか千切れない、折れ曲がってもある程度の力を持つ、などという特性があるので、完全に崩すのは針金のほうが大変だと思います。
丁寧なご説明ありがとうございます。
認定工法の件一度聞いて見ます。
また、マッチ箱のたとえは非常にわかりやすく、よく理解できました。針金の数を1/3にしたら想定を超える地震が発生した場合に、やはり壊れやすそうな気がします。
建物のことは、専門外のものにとっては非常に難しく、よく分かりません。そんな中、本当にご丁寧に回答頂き、ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
建築士です。
太陽光発電のパネル設置の予定があるならば重量を考慮するのが普通です。ただし本工事に含まれない場合は義務ではないのでひょっとしたら考慮していないかもしれません。これは気になるのであれば確認したほうがよいと思います。
柱ですが、住宅の規模が不明なので11本が建物全体に対してどの程度の割合なのかがわかりませんが、一般的な規模と考えると柱(本柱)が11本減るというのは異常です。ですから、その部材が柱(本柱)である可能性は低いと考えられます。おそらく小屋裏の束柱、屋根段差部の間柱、壁受け材などではないか、そうであれば屋根形状がシンプルになったために受け材が減っているだけだと推測できます。
一般的な規模以上の3階建ての重量鉄骨造を建てるためには2以上の第三者機関によるチェックをうける必要があります。そのうえで耐震等級の審査も受けることになりますので、チェックとしては3重になります。一社任せにはならないので基本的には安心していいかと思います。
ご丁寧なご助言ありがとうございます。
早速、太陽光パネルが本工事にしっかり組み込まれているのか確認したいと思います。本当にありがとうございました。
柱の種類についてはよく分からないのですが、図面上は柱です。その後、再度、柱の数をカウントしたところ、柱を減らした数は、11本ではなく18本であることが分かりました。
建築中の家は軽量鉄骨なので・・・3重のチェックが入ればかなり安心できるのですが・・・。一応、住宅性能表示の申請はしているようなので、そこでの評価はもらえると思います。
今回建築を依頼したメーカーは、耐震等級が同じでも住宅の種類によって強度が全く異なるという説明をしており、木造住宅と軽量鉄骨の耐震性をビデオ化して、木造住宅の家は、例え耐震等級が3でも、場合によっては耐震等級1や2の家よりも完全倒壊しやすいなどと説明していました。
ということは、このメーカーは耐震等級がたとえ3でも、その建物によって耐震性は大幅に異なるとの認識を持っているものと勘ぐってしまいます。
本件については、本当に心配しております。質問してからほとんどご助言がつかなかったので、あきらめていたのですが、素人の質問に親切にご対応いただき、重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。
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