
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
#2です。
上に述べたとおり、受身のうち、他動詞の目的語が主語になるものを特に受動態と呼びます。
英語では受身の受動態のみが可能ですが、日本語ではもっと広い受身が可能です。
もちろん、一般的には受動態と受身を同義語として扱われることが多いのですが、そうすると日本語や中国語タイプの受身と英語の受動態が区別できないので、一般言語学では
意味の広い「受身」
と
意味の狭い「受動態」
を区別するのです。
したがって、
「受身であり、かつ、受動態でもある」
「受身ではあるが受動態ではない」
という二種類の文が存在します。
英語は「受身であり、かつ、受動態でもある」文だけが可能であるのに対し、
日本語では「受身であり、かつ、受動態でもある」文と「受身ではあるが受動態ではない」文の両方が可能です。
「雨に降られた」という「迷惑/被害の受身」と、「財布を盗まれた」という「所有者受身」は「受身ではあるが受動態ではない」文であり、
「犬にかまれた」は「受身であり、かつ、受動態でもある」文です。
再度の回答ありがとうございました。
言語学では、
<意味の広い「受身」
と
意味の狭い「受動態」>
とが、区別されているのですね。生きている各言語は、単純に割り切れるような使い方である、わけではないのですね
No.5
- 回答日時:
これは古典語時代から良く使われてきた「る・らる(現代語では「れる・られる」相当)」の<自発>を基本とするごく一般的な用法です。
「日本語の受身は自分が関与するしないのに自然の成り行きとしてある事態が成立するという「る・らる」を基礎にしていますから、自動詞の受身を作ることができるのです。」(大野晋「日本語の文法(古典篇)」角川書店)
ですから、「自然の成り行き」として「雨<が>降り」、そして私の方はといえば、私の好む好まぬに関わらないままで「雨<に>降られた」のです。
話者に関与しない自発性表現としての自動詞の「受身」を作る「れる・られる」とともに、見逃してならないのがこの格助詞「に」の役割です。
1)雨が降ってきた。(話者に及ばない自然の成り行き)
2)雨に濡れた。(私はと言えば濡れてしまった…被害感覚)
雨に濡れた。(私はと言えば濡れたかった…選択意志感覚)
この両面を同時に表した言い方が「雨<に>降られた」であり、それは被害的意味合いであるばかりでなく「春雨じゃ濡れて行こう」的なニュアンスの場合もあり、すべてはその文脈しだいでしょう。
「このような間接受動構文の「に」は間接的影響の「由来」を表わしていると考えるわけである。」(柴谷方良「日本語の分析」大修館書店)
回答ありがとうございました。
<自動詞の受身を作ることができる>
のですね。それは、
<自分が関与するしないのに自然の成り行きとしてある事態が成立する>
という受身なのですね。そして、僅か一文字の「に」が、微妙に影響するのですね。
No.3
- 回答日時:
下記の「第三者の受け身」または「迷惑の受け身」、自動詞でも可能です。
http://www.nihongokyoshi.co.jp/manbow/manbow.php …
「死ぬ」は自動詞ですが、例えば毎月お金をくれたタロウさんが死ぬと「タロウさんに死なれた」と言うようなものです。
No.2
- 回答日時:
主語がある出来事から何らかの影響を受けることを表す構文を「受身」といいます。
「受身構文」の中で、能動態の目的語が主語となるものを「受動態」といいます。
能動態:犬が太郎をかんだ。
受動態:太郎が犬にかまれた。
雨に降られた。(受身ではあるが、受動態ではない)
子供に泣かれた。(同上)
親に死なれた。(同上)
影響は大抵のばあい、よくない影響なので、「被害の受身」「迷惑の受身」とも呼ばれます。
被害や迷惑を被るのは主語であって、話し手とは限りません。
太郎が雨に降られた。
花子は子供に泣かれた。
なお、次のような文では、目的語の所有者が主語になっており、その主語が何らかの影響を受けたことを表すので、特に「所有者受身」と呼ばれます。
花子は 作文を ほめられた。
太郎は 財布を 盗まれた。
というわけで、「(ら)れる」は受身の助動詞であり、受動態よりも広い概念を表す。
早速の回答ありがとうございました。
<「被害の受身」「迷惑の受身」>
<「所有者受身」>
について、わかりました。
ところで、(英語では、受身になるのは、他動詞で、ということを教わりましたが、日本語では)
降るのような自動詞でも、受身になのですか?
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