書店で売ってある本は定価○○円と書いてありますが、実際はその
金額よりも安い値段で書店は出版社から買い取るのですよね。
実は本を出版する話などがでているのですが、○冊は買い取りでと
いう話になっています。
ところがこの買い取り価格、定価からこちらが受け取る印税分が引
かれているだけなんです。
つまり書店で売った場合の利益分(本来なら書店が受け取る利益)
も出版社側にいくということなるのでは?思い、なんか納得いきま
せん。
いったい書店というのはどのくらいの利益を得ているのでしょうか?
例えば定価の何割かが利益になるとか、そういった事をご存じの方が
いらしゃれば教えて下さい。もちろん本の内容などによって違いは
あると思いますが平均これぐらいとか、少なくともこれぐらいとか
の程度で結構ですので。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
再販価格維持制度については他の方が記入していらっしゃるので、一般的な出版社と著者との関係を書きますね。
gayakoさんは著作者のようですので、出版社との関係で紹介しましょう。(1)印税方式:本を刷った数だけ出版社が著者に対して印税を支払う方式。
例)初版8000部で単価1500円、印税を10%と仮定
→ 8000×150=120万円が初回の印税
その後の売れ行きに応じて、仮に2000部ずつ増刷されるとすると
2000×150=30万円が増刷のたびに著者のところにバック
大手出版社では、ほとんどがこの支払い方法を採用
(2)原稿料方式:出版社側が固定した金額で原稿を買い取る方法
金額は原稿料ベースで換算
例)400字×200枚の原稿を1枚 4000円で買い取りと仮定
→ 原稿料は4000×200=80万円
原稿の単価は出版社や著者のランクによりまちまち
(3)成果報酬型の印税後払い方式:本を出版した時点で出版社が著者に対して印税を支払わずに、本が売れた数の印税だけ支払われる
例)書籍単価1500円、初版8000部、実売3000部の場合
(従来の印税方式)印税支払額(10%で試算)は120万円
↓
(成功報酬型)45万円(3000部×1500円×10%)の支払い
最近、小規模の出版社でときどき採用されはじめている手法
があります。gayakoさんがどのパターンかわかりませんが、いずれの場合でも警戒しているのは「返本リスク」ですね。大抵の場合は出版社がこのリスクを負います。
で、一般的な書籍の売上分配比率となると、大体以下のようになります。
定価を100%として、
・著作者の印税:8~10%
・書店の収益:22~24%
・取次店の収益:8%程度
・出版社の収益:35~40%
・原価コスト(印刷・製本等)20~30%
細かいですが、参考になりましたでしょうか?
大変詳しい説明ありがとうございました。
一口に印税と言ってもいろんなパターンがあるんですね。
私の場合は自費出版になるようですが、印税などの目安や
出版社の側の事情などよくわかりました。
参考にさせて頂いて、契約などもう一度良く読んでみます。
No.3
- 回答日時:
本は下のasucaさんもおっしゃるように再販価格維持制度をとっている場合が大部分です。
この制度では書店(小売店)は定価販売をしなくてはいけません。売れないからと言って、割引して売ることを禁じられているわけです。その代わりに、委託販売制度といって、本の所有権は出版社にあり、書店はそれを預かって売れれば手数料(つまり利益ですね)をもらい、売れなかったら返品することができるのです。また、本の場合、出版社と書店の間に取り次ぎ(問屋)が入ります。現状ではこの取り次ぎの権力が大きいのですが・・さて、一般的な単行本の場合で一冊売れたとすると
出版社:定価の5割、取り付ぎ:定価の3割、書店:定価の2割
の収入となります。
書店は売れれば収入、売れなければゼロ。取り次ぎは売れても売れなくても流通経費を負担、売れた時のみ収入あり。出版社は印税・印刷代・紙代などを支払い、売れればそれを含めて5割の収入、売れないとドーンと返品の山、ということになります。自費出版なんかだと、出版する側は売れなかったときのリスクを考えて、ある程度の冊数を著者に買い取ってもらうようですね。
回答ありがとうございました。
買い取りがあるからでしょうか、印税の割合がちょっとは高いような
気がします。もう少し慎重に契約を進めようと思います。
いろいろと大変参考になりました。
No.2
- 回答日時:
本屋の利益は最低15-20%は必用だと思いますが、取引形態はasucaさんが答えている通りです。
質問にはありませんが、あなたの出版契約はいわゆる自費出版と違いますか。契約書があると思いますが、自費出版は多くの場合、1)全数引き取り(書店ルートに乗らない)2)著者が5割とか引取り、残りを出版社が書店ルートで販売、一定期間後に売れ残りを著者が引き取る3)通常の書店販売ルートに乗せる。売れ残りは別途協議。あなたのケースは2)ではないかと思いますが、売れ残りについての契約はどうなっていますか。引き取り価格は出版の総費用をどう回収するか(出版社)にかかってくるので、本の定価とは関係ないと思われますが(暫定計算上定価を使うとしても)もう一度、契約内容全てを確認された方がいいような気がします。
自費出版業界でもまじめな会社とうさんくさい会社がありますので、慎重に契約内容を詰められるようお勧めします。
回答ありがとうございました。
仰るように慎重に契約を結んだ方がいいような気がしてきました。
まだ具体的にまとまった話ではないので、これからいろいろと
考えてみようと思います。
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